コーギーの被毛のカラーといえば茶・黒が有名ですよね。
でも実際のカラーは4色がベースで、他にも細かく規定されていることをご存知でしたか?
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そこで「コーギーの被毛のカラー」についてまとめます。
コーギーの被毛:ダブルコートとは
コーギー(ウェルシュ・コーギー)の被毛は1本ずつ生えているわけでは無く、上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の二重構造になっています。
この被毛の構造のことをダブルコートといいます。
コーギーはダブルコートにより寒さから身を守るのです。
上毛は硬めで下毛は柔らかめになっています。
コーギーの被毛「長さ」
コーギーの被毛の長さは中~長毛です。基本的には中毛ですが、長毛の被毛はレアな被毛でフラッフィーといいます。
フラッフィーは劣勢遺伝により誕生します。
※劣勢遺伝:劣っているわけでは無く「弱い遺伝子」をもつこと。「被毛が劣性」ということです。
過去に牧羊犬であった歴史を持つコーギーは、天候の悪いときの作業に向きません。濡れると毛が張り付いて作業しづらくなる(全天候型では無い)ので劣性になります。
被毛の長いコーギー「フラッフィー」
基本的にはフラッフィーの繁殖は行いません。
フラッフィーを希望するときには「フラッフィーの遺伝子がある親犬」がいるブリーダーに予約を入れると良いでしょう。
25%の確立でフラッフィーが誕生します。つまり100%の確立でフラッフィーが生まれるわけでは無いことを理解しておきましょう。
ブラッシングは、中毛のコーギーと同様に定期的に毛をとかす必要があります。
コーギーの被毛「カラー」
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コーギーの毛色は4色あります。
認められているカラーには「レッド」「セーブル」「ブラックタン」「フォーン」があります。
そして被毛の一部には必ず「白」のカラーが必要です。
「白」のカラーが含まれない時には「ミスカラー」と呼びます。
変わった箇所に「白」のカラーが入る場合も同様です。
コーギーの「種類と被毛」
コーギーには以下の2種類があります。
・ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
・ウェルシュ・コーギー・カーディガン
前者の主流のカラーはレッド、セーブル、ブラックタン、フォーンで、後者のカラーはレッド、セーブルです。
コーギーの被毛「レッド」
「レッド」の被毛は真っ赤というわけではなく、赤茶のようなカラーがベースとなっています。
白のカラーがあることで「レッドホワイト」ともいいます。
因みに頭が黒い子は「ブラックヘッド」、頭から少し背中側に黒があると「レッドヘッド」と呼びます。
コーギーの被毛「セーブル」
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「セーブル」とは、レッドのような赤茶のカラーに、毛先が黒い被毛のことです。
白があると「セーブル&ホワイト」といいます。
コーギーの被毛「ブラックタン」
黒のカラーがベースです。
眉には麻呂のような小さなカラーが入ります。
白があると「ブラックタン&ホワイト」といいます。
因みに白・(茶に近い)タン・黒の3色ある場合は「トライカラー」と呼びます。
コーギーの被毛「フォーン」
金~黄色寄りの明るい茶色の被毛を「フォーン」といいます。
白があると「フォーン&ホワイト」です。
《ブルーマール》
大理石のようなカラーの「ブルーマール」はコーギーのカラーには認められていません。
そのためブルーマールも繁殖では活躍しません。
ペットとして譲る際には去勢と避妊手術を約束してから譲渡します。
コーギーの被毛「ミスカラー」
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コーギーの被毛でミスカラーをもつ子もペットとして迎える時には去勢と避妊手術を約束してから譲渡します。
ミスカラーの中にはアルビノのような可愛らしい子もいます。
全てのカラーの個体に関しては、白班は首・前胸・脚の班はあってもなくても良い、頭や顔には白のカラーがあっても良いとされています。
繁殖に向かない子はいても、それぞれの個体(コーギー)はカラーも含めて可愛がってあげたいですね。
コーギーの被毛「ブリード」
シリアスブリーダーとは、その犬(コーギー)が大好きだからこそブリードをしています。
犬種は1~数種類であることが多いです。
流行りに乗ってブリードをするわけではなく、好きな犬種を扱って無理な交配はさせずに飼育環境・健康管理にも配慮、犬種の知識も深めています。
コーギーと被毛「悪質なブリード」
一方「繁殖屋」「パピーミル」になると、繁殖の目的は「お金」であることが多いです。
流行りの犬種に飛びつき、みだりに繁殖させます。親犬のコーギーにも連続した出産を求める人もいるでしょう。
このような人の扱う犬種は、知識も愛情も薄いのに数十種類であることも多いです。
そしてコーギーも規定にあるカラーではないと放置されたり、殺されてしまたったり動物虐待になっていることもあります。
無理な繁殖は遺伝病にも繋がります。悪い繁殖屋・パピーミルを行っている人からは購入しないようにしましょう。
コーギーと被毛「優良ブリーダーの条件」
優良ブリーダーの条件には以下のようなものがあります。
・人気の犬ばかりをみだりに繁殖させたり、同じ子に連続で出産、珍しさを目的にミックス犬を作ることもせず、繁殖の為の設備にもきちんとコストをかけます。
・ブリーディングに必要な繁殖学から遺伝学・獣医学・行動学等の知識や経験も豊富です。情報収集を欠かしません。
・犬種にはそれぞれ「スタンダード(犬種標準)」があり、その犬(コーギー)が作られる目的~体高・体重等の規定を守っています。
・心身健全な犬(コーギー)の繁殖に努めて、その犬種を大切に飼育できる環境がある。
・顧客や利用さんの問い合わせには、きちんと対応しアフターフォローも万全です。犬舎の見学や遺伝性の病気に関する情報提供・必要な情報の開示もします。
・動物愛護管理法に則って販売し「生体保証」を付与、血統書(血統証明書)は所属の団体に申請します。
・動物愛護管理法に則って動物取扱業者の登録・動物取扱業登録証のコピーも提出。
動物関連の法律等に従い、反社会的勢力には関与しません。
まとめ
コーギーの被毛の長さやカラーにも細かな規定があることが分かりました。
主流のカラー(4色)以外にも可愛いカラーのコーギーはたくさんいます。
かといって、その子達(ミスカラー等)を目的にブリーダーさんの元を訪れることは控えましょう。
そして新たにコーギーを迎えるときには、適切なブルーダーさんの元で購入して親犬・子犬共に健康で活き活きと暮らせるようにしてあげましょう。