ピグミーマーモセットの飼い方・値段・寿命など
ピグミーマーモセットは小さくて手乗りサイズ、お猿さんにはなかなか見えない、アパートでも飼えるサイズのお猿さん。
一時注目を集めましたがその数は少なくいまだに飼育情報も少ないです。
そんな珍しいお猿さんについて御紹介します。
ピグミーマーモセット飼い方
大人になるまで約24ヶ月間は徐々に大人と同じような食事を食べさせるようにします。
★3ヶ月〜4ヶ月→モンキーミルクを3〜5時間おきに一回
★4ヶ月→モンキーミルク➕離乳食 粉末状のフードにすりつぶした野菜・果物を加える。
よく動くようになったら固形の果物・野菜を与える。ただし消化不良になったら控えてください。
★6ヶ月→本格的な餌➕固形物に移行 徐々に慣らして10ヶ月には大人と同じものを。
大人になったら、栄養バランスが良いモンキーフードを中心に固形の野菜・果物を与える。 体重の増減に注意し、一日2回あたえる
※ただしピグミーマーモセットは、元々の食事が樹液ですので、固形物を吸収しきれない場合もあります。
様子を見てモンキーミルクを与えましょう。ビタミンC.D3の不足にも気をつけてください。
ピグミーマーモセットの病気を防ぐ紫外線ライト
赤ちゃんの頃から紫外線を必要量浴びないとビタミンD欠乏症や、代謝異常を起こし、くる病『骨軟化症』にかかりやすくなります。
足が曲がって成長したり、骨が軟化し変形するのでケージに入れた状態で生後半年はしっかり浴びさせるようにして下さい。
ピグミーマーモセットの大きさと寿命
ピグミーマーモセットはマーモセット種の中でもかなり小さく、尾を省けば11㎝〜15 ㎝程です。
赤ちゃんの頃はかなり小さく人間の指と同じかそれより小さくなります。
それほど小さいピグミーマーモセットの寿命は約12年です。リスザルなら同じ小型の猿でも平均寿命が15年〜20年と言われていますので比べるとかなり短いです。
ですがあくまで平均なので、体調管理をしっかりし、愛情だ育て、ピグミーマーモセットに詳しい獣医さんが近くに居ればまだまだ長生きは出来ると思います。
また、以前は世界最小のお猿さんでしたが、今は1998年に発見されたピグミーネズミキツネザルの次に小さいとお猿さんと言われています。
ピグミーマーモセットの値段
ピグミーマーモセットはまだまだ飼育されているかずかすくなく、希少価値が高いペットとされています。
また、ワシントン条約によりかなり厳しく管理されているので国内にいるピグミーマーモセットはかなり少ないです。
そのためピグミーマーモセットの値段も高く最低でも50万円。50〜100万円を超える場合もあります。
※ワシントン条約→希少な野生動物・野生植物の国際的な取引を規制する条約です。
正式名称は「絶滅の恐れのある野生動物・野生植物の種の国際取引に関する条約」なのですが、条約が結ばれた都市の名所を取りワシントン条約となりました。
ただしこの条約の対象動物は付属書Ⅰ〜付属書Ⅲに分類され、ピグミーマーモセットは付属書のⅢに分類されます。
付属書Ⅱというのは「絶滅の恐れのあり種ではないが、その種やその種由来の材料が違法な手段で捕獲・採取・取引が行われるのを規制するため」にあげられるものです。
この付属書Ⅱに分類されるピグミーマーモセットなどの種は商取引の場合は輸出国の輸出許可書が必要です。
なぜ必要かと言うと、様々な国の方たちが興味で珍しい種類のペットを飼いたがり、その影には密猟者がいて、売りたい野生動物の赤ちゃんの親を殺し子供を密輸入する・捕獲し無理やり引き離して密輸入するなど、残酷な様々な違法取引があり、それらを防ぐためにも違法入手ではなく国や公的な許可を得て合法で捕獲された子であることを証明するために必要になります
コモンマーモセットの値段
コモンマーモセットはピグミーマーモセットに似た猿ですが、こちらも高額ですがピグミーマーモセットの値段よりは少し安く30万~50万くらいで販売されています。
コモンマーモセットは大きさ的は頭から胴までの長さが16~21cmくらいで、顔の周りが黒の毛が生えており耳付近には白い毛が生えています。おでこの真ん中に白い斑点があるのが特徴です。
ピグミーマーモセットの性格
ピグミーマーモセットの性格について紹介します。犬や猫と違って野生に近いので性格を知ってから飼わないと後から後悔することもあります。
出典 youtube
ピグミーマーモセットは賢い
ピグミーマーモセットは他の猿に比べても知能は高く大人になるにつれて人間と同じように自我をはっきり持つようになります。
元々野生動物なので、本能=自我なので野生の時と変わらず野生の猿のような行動をとる可能性もでてきます。
赤ちゃんの頃から飼っているからといって従順になるとは限りません。そういう点では犬・猫を飼う事と異なります。
知能が高いためにしつけや訓練は小さいうちからじっくり長い時間かけてする必要があります。
しつけが甘く、自分の意思で行動するようになった場合は飼い主さんたちの手に負えない可能性もリスクとしてあります。
お猿さんを飼うときは大人になって、お猿さんがどんなことをしても愛情を持って最後まで面倒を見る覚悟が必要です、
ピグミーマーモセットは警戒心が強い
ピグミーマーモセット賢い上に警戒心が強く、最初から無理に手に乗せたり、過剰なスキンシップを強いると心を開いてくれません。
はじめのうちはゆっくりスキンシップを取り、お猿さんから来てくれるようになるのを待ちましょう。
信頼関係がしっかりできればお互い楽しくスキンシップが取れ、触れ合う事ができます。
ピグミーマーモセットを飼うとき気をつけたい点
★猿の病気は人間にも移る
お猿さんを飼うには他のペットよりも更に人獣共通感染症のリスクが上がります。
理由は人間とお猿さんは同じ種族だからです、
猿から人間への病気媒介のリスクはあまり高く無いようですが、それでもかなり気をつける必要があります。
また、自分が感染症になってしまった場合、お猿さんの健康状態に充分気をつける必要があります。
さいごに
お猿さんは
・珍しいから
・小さいから簡単に飼えそう
など興味だけで簡単に飼えるペットではありません。
元々野生動物だった子を親から引き離して日本にやってきた場合もあると言うこと・密輸入かもしれない…などをしっかり理解し、手に負えないほどの問題が起きても最後まで責任を持って愛情をたくさん注いでいっしょに生活していく覚悟をしてから家族に迎え入れるかを決める事が重要です。
またお猿さんの事をよく知っている獣医さんはなかなかいないとおもいます。
病気になった時の事も考え、診察ししっかり正しい診断・治療をしてくれる獣医さんを見つける事も重要です