縁日でも見かけるキバラガメ(イエローベリータートル)。
見た目にも可愛らしく子供から大人にまで愛される亀です。
キバラガメ(イエローベリータートル)とは
アメリカ原産でカメ目 ヌマガメ科 ニシキガメ属の亀です。
陸よりも水中で生活することが多い水棲亀で、ペットショップでも500円程度で購入可能できます。
大きさは20~30センチで、寿命は25~40年程です。
ミシシッピアカミミガメの亜種で黄色のお腹・濃い緑色の甲羅に黄色の裏地模様が特徴的です。
※ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメの亜種)とは、大きさは10㎝程度で25年程生きる水棲亀(潜頸類)です。
キバラガメ(イエローベリータートル)の性格
本来のキバラガメ(イエローベリータートル)は元気で気性の荒い子もいます。
行動も活発で、餌に対して懸命に向かってくる様子は見ていて癒されます。
人にも懐きやすい一方で、関わりすぎはストレスの原因になることも。
餌を直接与える等の間接的な関りは比較的問題無いものの、触りすぎは体調を崩す原因にもなるので注意しましょう。
あくまでも「亀の中では懐きやすい種類」というだけで、犬や猫のように関わりすぎることは無いようにしましょう。
縁日のキバラガメ(イエローベリータートル)
縁日のキバラガメ(イエローベリータートル)といえば手乗りサイズで可愛らしい印象ですよね。
前述の通りキバラガメは寿命が長いので、末永く成長を見守る関わることができます。
しかし、縁日で販売されているキバラガメは比較的元気が無い子も多いです。
その為、比較的丈夫な亀でも長く生きれない子も多いことを理解しておきましょう。
亀はできるだけ重みがあり、元気そうな個体を選んで長く可愛がれるようにしましょう。
キバラガメ(イエローベリータートル)と水温
比較的丈夫で元気な子供でも育てやすいキバラガメ(イエローベリータートル)は、飼育しやすさから初心者向きの亀とも言われています。
寒暖にも強く日本でも元気に過ごすことが出来る種類の亀です。
しかし小さな頃は気温・水温が低過ぎることで体調を崩すことも考えられます。
冬眠の場合も、水温が低いことでそのまま亡くなってしまうことがほとんどです。
冬場の水温では20℃以下にならないよう保温が必要になるので、常に水中ヒーターで温めてあげましょう。
※11月の初めになると冬眠の準備に入ります。
キバラガメ(イエローベリータートル)の飼育環境
亀全般に言えることですが、キバラガメ(イエローベリータートル)も紫外線を浴びることでビタミンD3を生成することができます。
これによりカルシウムの吸収が促されたり皮膚病の予防ができるのです。
そのため室外での飼育では日陰も確保しつつ、適度に日光浴できる環境を整えてあげましょう。
一方、室内飼育では紫外線ライトを使っておよそ半日の日照時間(10時間程)を確保できるようにしましょう。
キバラガメ(イエローベリータートル)も水が命
亀は水が命です。※汲んでおいて1日経った水(カルキが抜けたもの)がおすすめ。
キバラガメ(イエローベリータートル)も水質に敏感なので、定期的に新鮮な水に変えて皮膚病も予防する必要があります。
特に小さな頃は、甲羅のやわらかさから汚い水の中で生活することで腐ってしまう危険性があります。
飼い主さんへの被害では、爬虫類ゲージ等もこまめに洗わないとカビが生えて「水質の汚れによる悪臭」が発生します。
ケージは「亀」と「飼主さん」が元気に過ごせるようにする為にも水の交換・掃除を徹底するようにしましょう。
ろ過フィルターである程度の水質を保つのもおすすめです。
キバラガメ(イエローベリータートル)の購入先
キバラガメ(イエローベリータートル)の購入先には、ペットショップの他にもブリターズイベントがあります。
入手経路が分かっている「とんぶり」「ぶりくら」「HBM」であれば、乱獲の心配も少ないし比較的安く購入できるのでおすすめです。
自分と相性の良い元気な個体をペットに迎えましょう!
キバラガメ(イエローベリータートル)の餌
キバラガメ(イエローベリータートル)は昼行性で肉食よりの雑食の亀です。
餌は市販の配合飼料でカルシウム・ビタミンD・ビタミンAも摂取します。
副食には乾燥エビやアカムシ、小魚、野菜・果物、水草等を与えて健康的な体を作れるようにしましょう。
餌は1日おきで、小さい頃は特に栄養価の高い食事を与えましょう。
キバラガメ(イエローベリータートル)と水量
キバラガメ(イエローベリータートル)はゆらゆらと泳ぐことができるので、水の量は甲羅が隠れる程度は欲しいですね。
ケージは成長したときのことを考えて大きめのケージを用意することをおすすめします。
最終的には90cm程度のトロ舟(1,000~4,000円で購入可能)がおすすめです。
キバラガメ(イエローベリータートル)とフタ
キバラガメ(イエローベリータートル)の飼育では、脱走しないようにフタはバーベキューネット(500円~2,000円)で通気性も確保。
床材は砂も必要なし。
陸では日光浴も必要なので安定した足場(漬物石やレンガ)を作るようにしましょう。
キバラガメ(イエローベリータートル)の飼育で注意すること
出典:www.ax.sakura.ne.jp
キバラガメ(イエローベリータートル)も大きくなってケージが狭く感じるようになったり、思っていたよりも飼育が大変だと分かると野生に返す人もいます。
しかし野生下では、生命力の高さから繁殖して生態系に影響を及ぼします。
そして荒らすだけ荒らしたら、野生に適応できずに亡くなってしまうのです。
飼い主さんの亀への優しさや飼育を放棄することは、亀への優しい虐待に繋がり、生態系を荒らすことにもなることを理解しておきましょう。
まとめ
キバラガメ(イエローベリータートル)の飼育で大変なのは水換えと給餌です。
水変えの際には、甲羅についた水垢もスポンジ等で軽く磨いて落としてあげると良いでしょう。
キバラガメもミドリガメと同様に飼育する時には届出が必要です。
亀は最後まできちんと可愛がれるかどうかを考えてから購入を検討しましょう。