一度は飼育してみたいミニチュアホース。
ミニチュアホースは「みどりのマキバオー」に出てくる珍獣のような可愛さがある生き物です。
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出典:horseandponyfriend.jimdo.com
そんなミニチュアホースを「飼育したい」と思うときには、どのようなことを知っておけばと良いのでしょう。
ここではミニチュアホースの飼い方についてご紹介します。
ミニチュアホースの飼い方
ミニチュアホースを飼いたいと思うときには、以下のようなポイントを確認しておきましょう。
・車 1 台分の飼育スペース(5 坪・10 畳以上)があるか。
・ 1 日 20~30 分程度の散歩ができるかどうか。
・車通りも少なく、静かな環境で飼育できるか
・適度にかまってあげられるか。
・「大型犬用の犬小屋ほどの大きさの小屋」を用意できるか
・家では、狭い場所に閉じ込めるようなことは無いか。
ミニチュアホースは、馬と同様、適度なコミュニケーションが必要です。
環境は草地や芝生があれば尚良し!コンクリートの場合は、ゴムマットや藁、オガクズ、細かく割いた新聞紙などを敷くようにしましょう。
ミニチュアホースの餌
ミニチュアホースの餌は、乾草のチモシーやヘイキューブ(干し草を固形化したもの)、ふすま、大麦などを与えます。
1 回量は乾草 1kgに、ふすま 500g・大麦 200g 位程度与えられると良いですね。
餌は1 日 2 回~ 3 回与えます。
おやつは生草や野菜くず、にんじん・りんごなどを与えましょう。
水は毎日あたらしいものに換えて、バケツの中の水を欠かさないようにしましょう。
購入の前には
ミニチュアホースというレアなペットを購入する前には、以下のようなポイントも確認しましょう。
・ご近所さんに「ミニチュアホースを飼育したい」と思っている旨を伝えているか。
※鳴き声や物音、糞尿処理、ニオイなどで多少迷惑がかかることもあります。
・ミニチュアホースを診てくれる獣医師さんが近くにいるかどうか確認。
獣医さんは「大きな生き物」を見ることが多い獣医さんだと安心です。
ミニチュアホース「かかりやすい病気」
ミニチュアホースがかかりやすい病気には、以下のような病気があります。
・風邪(餌の食いが悪い、青鼻を垂らすことで確認できることが多い)
※風邪の時は、鼻の周りがベタベタして咳をすることもあります。
・肺炎(風邪を放っておくと肺炎になることもあります。早めに獣医師さんに診てもらって抗生物質を注射してもらいましょう)
・センツウ(腹痛)
センツウは、水不足や冷え、運動不足、濃厚飼料の食べ過ぎなどによって発症します。
これは腸が詰まることで、腹痛を訴えるようです。
ミニチュアホースが「餌を食べない」「しばしばお腹を見る」「前掻きのような動作をする」「寝転がる」「汗をかく」様子がみられたら要注意!
気になる時には早めに獣医師さんを呼び、到着までは「引き運動」で腸を動かして詰まり(糞など)やおならを出してあげましょう。
ミニチュアホースのお世話
ミニチュアホースのお世話では、まずストレス発散の為の毎日「20~30分のお散歩」は欠かせません。
※道草は、農薬がかかっていないものであれば問題ないでしょう。
馬は「カンの良さ」から感情豊かな生き物とされています。
そのため、ご飯の時や掃除のとき、ブラッシングなどでお手入れするときにも声掛けしてスキンシップを図りましょう。
ミニチュアホースとは、やさしく話し声かけして愛馬との信頼関係を築きましょう。
ミニチュアホースの手入れ
ミニチュアホースのお手入れには、以下のようなものがあります。
・定期的なブラッシング
・蹄(ひずめ)の掃除(マイナスドライバー使用)
※馬の蹄は、伸びたら大きいヤスリで削ってあげましょう。乗馬クラブにいる装蹄師にお願いするのも良いですね。
装蹄師さんは、乗馬クラブや競馬場などの施設に問い合わせて聞くのもおすすめです。
・年2回の駆虫剤
・定期的に丸洗い(寒い日や風の強い日はブラッシングのみでOK)
このとき声掛けもしてあげると、ミニチュアホースも自分達の言葉やしぐさで応えてれますよ。
ミニチュアホースのニオイ
ミニチュアホースの匂いは、小さい分「糞尿の量も減る」ので馬よりも体臭は少ないかも。
しかし「おしっこをした直後」などは臭いますし、放っておけばニオイが染み付きやすくなります。
そのため小屋は毎日掃除をして、清潔感を維持。
あとは近所の大工さんなどに相談しておがくずを貰い、小屋に敷いておくとニオイを軽減できます。
砂地の場合は、糞尿処理後に「水で流してエッセンシャルオイルやベビーパウダー」でニオイを軽減させている人もいました。
ミニチュアホースのニオイは、放っておくとご近所トラブルにも発展するので気を付けましょう。
ミニチュアホースの種類
ミニチュアホースの種類といえば、ファラベラが有名です。
こちらはミニチュアホースの中でも最小の馬で、体高は70~78cm程度。
小さいものだと体高40cm程という「ミニチュアサイズの馬」です。
ミニチュアホースではありませんが、イギリス原産のシェトランドポニーも可愛いですね。体高は100cm程度で、乗馬や引き馬にも使われていますよ。
因みにポニーは、体高79~143cm以下の大きさの馬です。※体高100cm未満の場合は「ミニポニー」になります。
ミニチュアホースの金額
ミニチュアホースの値段は70~300万円程度で、平均取引価格は80万程度となっています。
餌はJAでも購入可能で、エサ台は1ヵ月で5千円程度。
ミニチュアホースの寿命は20~30年、長いと40年近く生きる子もいるので「最後まで飼育できるか」はよく考えておきたいところです。
まとめ
ミニチュアホースは、ポニーよりもコンパクトでぬいぐるみのような見た目が可愛い!
しかし飼育に当たっては、飼育場所の確保から掃除、ニオイ対策まで大変!
ミニチュアホースを飼育している人は「おすすめしない」とも言っていました(大変なので)。
しかし、それも承知で「飼育したい」と思う人は、まずは乗馬クラブや牧場で「お話を聞くことから始める」のもいかがでしょうか。
ミニチュアホースのワンちゃんとも異なる愛情表現は、「牧場などで触れ合って確かめる」のが一番かもしれません。