オオミミギツネは、名前の通り大きな耳をもつキツネです。
顔と耳の割合でいえば、ディズニーにいそうなキャラクター感があります。
出典:ja.wikipedia.org
しかもオオミミギツネはペットとして取引可能な生き物。
そこで今回は、ぺットのオオミミギツネの飼育についてご紹介します。
オオミミギツネとは
オオミミギツネとは食肉目・イヌ科の生き物です。
アフリカの東部・南部などにある乾燥地帯に生息しています。
砂漠やサバンナの中でも、適度に草が生えているところで生活。
体の大きさは46~66cmで、体重は3~5kg程度。
耳は12~13cmもあり、しっぽは24~34cm程度となっています。
オオミミギツネの特徴
「うさぎの様な長い耳」を持つフェネックギツネより、耳の割合はコンパクトに見えるオオミミギツネ。
比較的体格も良く、手足は若干短いのも可愛いですね。
被毛カラーは灰色~灰褐色、黄褐色などがあり、お腹は若干白いです。
鼻先や手足の先端は黒いのも魅力的!
歯は食肉類の中では一番多い48本程で、臼歯は上顎6~8本・下顎8~10本となっています。
オオミミギツネの生活様式
出典:arkpet.ocnk.net
基本的には夜に活動して、行動範囲は0.25~1.5k㎡程度という調査があるオオミミギツネ。
しかし、これも土地や食べ物の手に入りやすさによっても変わってきます。
生活は、単独でも夫婦でも家族単体でも生活できる生き物です。
昆虫が多い場所では、家族などの群れで協力して食べることもあります。
オオミミギツネの体の機能
大きな耳で、小さな虫の音も聞き逃さない!
獲物を捕まえたら、小さな歯でむしゃむしゃ。
しかしオオミミギツネの歯は、多くて食べやすそうなのに小さく・脆いのが難点。
因みにオオミミギツネの大きな耳は、体温調節にも役立ちます。
オオミミギツネは画期的な機能を持ち合わせているのに、残念な機能が目立ちがちに…。
オオミミギツネの餌(フード)
オオミミギツネは昆虫やシロアリ、イナゴの他にも節足動物や(コガネムシやフンコロガシなどが属する)糞虫などを食べます。
あとは鳥の卵や雛から小さなげっ歯類、トカゲなども大好き。
球根や果実などの植物も適度に食べます。
そんなオオミミギツネをペットとして飼育する場合はドッグフードやキャットフードをベースに、鶏肉・豚肉、ウズラの卵などのタンパク質も与えると良いでしょう。
野菜や果物も適度に与えると良いですね。※オオミミギツネは食べ物を保存しておくことがあるので、過って「腐った食べ物を食べることが無いように管理」しましょう。
オオミミギツネと天敵
ライオンやヒョウ、チーター、ブチハイエナ、猛禽類などの外敵に会うとうずくまってしまう事があるオオミミギツネ。
性格が大人しいからなのか、敵から逃げようとするときには手足は硬直したかのように真っすぐ。
足を延ばしたまま高くジャンプするように逃げるものの、最終的にはうずくまってしまうことがあるんですね。
ペットとして飼育する場合も、ビックリさせると同じように耳を平たくしてうずくまってしまう事があります。
オオミミギツネの威嚇
出典:www.higasiyama.jp
天敵や他のオオミミギツネの群れに出会うと、猫のように背中を丸めて威嚇!
これは仲間に、敵の存在を知らせるためにも有効。
オオミミギツネ独特の威嚇やジャンプで回避!
これらの姿も絶対かわいい!
とはいえ、これらの行動みたさに敢えて驚かせるようなことはしないでくださいね。
オオミミギツネの繁殖
繁殖期は9~11月頃で、基本敵には一夫一婦制のスタイルをとるオオミミギツネ。※一夫多妻制の子もいます。
妊娠期間は60~70日程度で、1産で3~4子程度を出産。
赤ちゃんは100g程度で生まれて、1週間~10日程で目も開けるようになりますよ。
授乳期間は14~15週程で、性成熟は8~9ヵ月程度。
オオミミギツネは、イヌ科としては珍しいイクメンのキツネさんです。
オオミミギツネの巣穴
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子供を産むときに巣穴作りを開始!
ただトビウサギやツチブタなどのお古の巣穴が手に入るときには、それを利用することもしばしば。
入り口は1個だけではなく、複数の場所から出入り可能!
巣穴の中は数メートル程の長さで出来ていて、アリの巣のようにいくつもの部屋があるのも特徴的です。
オオミミギツネの価格
オオミミキツネをペットとして迎える場合は、ネット購入が基本となります。
価格は、珍しいペットになるので60万程度と高め。
購入希望の方は、輸入の予約が必要。
それからキツネは検疫が必要なことから、検疫の試験を通過してから届きます。
注文はヤング〜アダルト、オス・メスの指定も可能です。※輸入となると「ヤングは体調を崩すことが多い」ので気を付けましょう。
オオミミギツネ「飼育に必要なもの」
夏の暑さにも、冬の寒さにも強いオオミミギツネ。
そんなオオミミギツネは屋内・屋外でも飼育できるものの、過ごしやすい環境のために木や岩も適度にレイアウト。
その上でオオミミギツネは脱走の常習犯になることがあるので、首輪やリードは必須。
ケージは、身体の大きさに合ったものを用意します。※ケージの高さは、ジャンプ時のことを考えて「体長+60㎝程度」は確保できると良いですね。
お水などは毎日あたらしいものを用意して、掃除も定期的に行うようにしましょう。
オオミミギツネのトイレ
オオミミギツネのトイレは、うさぎのように「床がすのこのもの」を使用すると良いでしょう。
トイレトレーニングは、ワンちゃんのしつけと同じように教えるのも良いですね。
基本的には、ケージとトイレを一体型にした方が飼主さんも楽かも知れません。
トイレトレーニングの成功率は、小さな頃から根気強く教えて8割といったところでしょうか。
オオミミギツネのトイレは「きちんと教えたとしても、いつでもトイレに出来るとは思わない方が良い」でしょう。
まとめ
出典:ru-clip.com
ワンちゃんのように飼育可能なオオミミギツネ。
しつけたり、人慣れするのは難しいものの、小さい頃から飼育することで人慣れも可能!
ケージやフード、リードなどは身近にあるものでOK!
ただキツネが脱走して「誰か(または生き物)を過って噛む」ようなことがあればオオゴトに!
オオミミギツネを本気で飼育したい人は、まずは「きちんとした飼育環境を用意できるか」から考えてみるのもいかがでしょうか。