ロシアンブルーのかかりやすい病気と年齢による買い飼い方
日本の猫の平均寿命は15.8歳で、室内飼いの猫が16.4歳外に出かける猫は14.2歳となっています。ロシアンブルーは11歳~14歳。アメリカでは15歳~20歳と言われています。
ロシアンブルーは遺伝的な変異や疾患が少ない自然な血統(ナチュラルブリード)なので、アメリカでは長生きの猫と位置づけられています。
ではどんな事に気をつけるとアメリカ並みにロシアンブルーを長寿に育てていけるのでしょう。
ロシアンブルーがかかりやすい病気
ロシアンブルーの寿命を長くして少しでも長く一緒にいたいのでしたら、ロシアンブルーのかかりやすい病気についての知識が最低限必要です。
その知識を持って日ごろからロシアンブルーを見ていたらいち早く異変に気づくことができます。
肥満(病的な肥満)
しなやかでスレンダーな体格が魅力のロシアンブルーですが、見た目と違い食欲旺盛な猫種です。特に太りやすい体質ではありませんが、ロシアンブルーは糖尿病にかかりやすい猫種なので肥満には気をつけておきましょう。
ロシアンブルーの場合、体重が5kgを超えると肥満猫と認識されます。
食事は適正な量を維持するよう心がけ、7歳以降は高齢猫用のキャットフードに切り替えるなどの配慮が必要です。
高い所に登ったりキャットタワーなども大好きなので、簡単な運動ができる空間を用意して、遊ばせましょう。
糖尿病
ロシアンブルーは純血種の中ではかなり丈夫な猫種ですが、唯一心配されるのが糖尿病です。
肥満が進行してしまうと糖尿病のリスクが高まります。
太りぎみで水を大量に飲むことが多く、しっかりと食べているのに急激に痩せてしまうなどの症状があるときは、糖尿病が疑われるので早めに受診し検査を受ける事をおすすめします。
糖尿病は免疫力を落とし、他の病気を招く恐れもある病気なので、糖尿病を予防するためにも、適正な食事量を心がけましょう。
尿路結石
尿路結石になると排尿の時に痛がり、何度もトイレに行くような様子が伺えます。
血尿やオシッコにキラキラした物が混ざる、排尿を少ししかしないなどの症状が見られる場合は早めに動物病院を受診しましょう。
初期の場合は投薬で治療ができます。適切な食事管理で治療終了後も再発しないように気を配ることが大切です。特に10歳を過ぎた高齢猫はかかりやすいので気をつけてください。
腎不全
元々、水分摂取量が少なめな動物である猫は、腎不全のリスクが高い生き物です。
特に糖尿病の猫は糖尿病が原因で腎不全を併発することも考えられます。
水を大量に飲む、吐く回数が増えた、急激に痩せてしまうなどの症状があるときには早めに動物病院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
成長に合わせた育て方
ロシアンブルーの年齢・成長に合わせた育て方があります。特にフードについては年齢によって変えてあげないと体に負担がかかります。
生後1日~3週間
哺乳期には飲みやすい猫用ミルクをあげるようにしましょう。
離乳期(生後3~8週間)
少しずつ粥状のフードへと変えていきます。
子猫用ミルクと子猫用フードをミックスして与えながら徐々にフードへと切り替えていきます。最初は柔らかいフードから始めましょう。
成長期(8週間~6ヶ月)
ペットショップやブリーダーさんから購入する場合はこの時期から子育てを始める形になります。この時期子猫の運動量は一気に増え、走り回ったり、飛び跳ねてしっかりと動き回ります。
この活動量と体の成長のためにたっぷりの栄養素が必要になります。
この時期は食べたいだけフードをあげても大丈夫です。
胃袋が小さいので1日に3~4回に分けて餌を与えましょう。
子猫の予防接種は3回に分けて行います。1回目が生後60日前後、2回目はその1ヶ月後の90日前後、3回目はその1ヶ月後の120日前後となっています。
生まれて3~4ヶ月で母親から受け継いだ抗体がなくなると言われていますこの時期にワクチンで交代を作りましょう。
成長期(6ヶ月~12ヶ月)
6ヶ月を過ぎたあたりで永久歯が完全に生え揃います。
8ヶ月を過ぎた頃になると体重の変化が小さくなり成猫とほぼ変わらない体型に成長します。
成猫期
ロシアンブルーはよく動いてよく食べます。しっかりと運動が出来る環境を与え、肥満に気をつけましょう。
餌は高タンパクでグレインフリー(穀物不使用)のキャットフード選ぶことをお勧めします。
※ロシアンブルーは暑さに弱い(夏場に気をつけること)
ロシアンブルーは被毛がダブルコートになっており、他の猫に比べて被毛が厚く熱がこもりやすくなっています。
できるだけ涼しく、網戸など風がよく通る場所で過ごせるようにしていきましょう。
一人でお留守番させる際には、できるだけエアコンをつけて室内温度が27~28°Cくらい、カーテンは閉めて日差しを遮り室温が上がりすぎるのを防ぎましょう。お風呂場かトイレなど比較的涼しい場所を開けておくことも大切です。
また、夏場に1日以上の留守をする際は誰も居ない室内で熱中症になる危険があります。1日以上留守にする際にはペットホテルなどを利用しましょう。
シニア・老猫
老齢期の猫に最も大切なものは高品質なたんぱく質です。
タンパク質の含有量が30%以上のものを選ぶようにしましょう。
また消化の負担になる穀物不使用の物や、添加物不使用のものから、猫の好みのものを選び与えるようにしましょう。
まとめ
ロシアンブルーかかりやすい病気は腎臓系など尿に水分や尿に関わるものが多く、気を付けてあげるべきです。
そして成長にあった育て方は重要であるとともに。お留守番の時の温度管理が重要で場合によってはホテルも利用しないと生命の危険もありますので注意してください。