犬猫よりも比較的飼いやすい「亀」も、種類によっては飼育が難しい場合があります。
寿命も数十年以上生きるものがほとんどで、150年生きる亀もいます。そして購入したときには小さかった亀は、大人になると巨大になることも!
ペットを亀にむかえる時には、亀の種類・特性も理解し「きちんと飼育できるか」を確認の上で購入するようにしましょう。
一般的な亀の購入先にはペットショップがあります。
そしてペットショップよりも安く購入できるところにはブリターズイベントがあります。
乱獲されて販売される亀も多いため、入手経路がハッキリしている「とんぶり」「ぶりくら」「HBM」がおすすめされることが多いです。
亀の種類は、野生の亀も合わせると種類は300種類といわれています。その中でも流通している亀はわずかなものです。
そのためイベントではお気に入りの生態を選ぶのに苦労します。
ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)は1950年代頃から飼育されるようになりました。
一番目メジャーな亀で、ミドリガメの亜種とされています。
価格は4000~6000円程で購入できて、寿命は25年程になります。
主に水中で生活する、深い水深が必要な水棲亀(潜頸類)です。餌は、貝・魚・鶏肉も食べる「肉食傾向のある雑食」です。
体調は10㎝程度ですが、とても大きく成長するので飼えなくなり野生に返す人も続出しています。
亀が大きくなり、部屋の狭さを気の毒に思った飼主さんは、野生に返してしまう事も多いでしょう。
しかし、野生にかえれば自由に生きられるわけでもなく、生態系を荒らすだけ荒らしたら適応できずに死んでしまうことが多いです。
そのような事例も多いことから、最近では生体を荒らす原因になるミドリガメの飼育には「届け出」が必要になりました。
アニメ「ポケモン」が大好きな人は「ゼニガメ」の名前に反応しそうですね。
クサガメ(ゼニガメ)は意外にも黒い見た目の亀です。ポケモンに出てくるゼニガメの緑のカラーとは異なります。
体長は15~25㎝程でおとなしくて繊細、人懐っこい性格です。
寿命は15~30年程で、長いと100年生きることもあります。
泳ぎも上手で、見ていて癒される間違いなしです。
「ニオイガメ」や「クサガメ」というと、「臭いのかな」と思いますよね。
カメ全般に言えることですが「水質を汚せばにおいの原因になる」ことがあります。
そしてニオイガメにクサガメは、危険を察知することで臭腺から分泌液を出すことがあります。
筆者も動物園で体験したのですが、結構なにおいでしたね。
亀は比較的広いスペースで飼育し、ケージは「亀の健康の為」と「飼主さんが気持ちよく過ごせるように」こまめに掃除をしましょう。
体調は20~30センチで、寿命は25~40年です。ミシシッピアカミミガメの亜種とされています。黄色の裏地模様が特徴的で、縁日でもよく見かけます。
元気な子供でも比較的飼育しやすい亀ですが、縁日で売られている亀は元気がない個体もいます。
できるだけずっしりと重みがあり、見た目にも元気そうな個体を選びましょう。
イエローベリータートルは昼行性で肉食に近い雑食の亀です。泳ぎも上手で活動的な亀は、餌への食い付きも良いです。
アメリカに生息するミズガメです。日本の環境にも適応します。
体調は10~13㎝で大きくても15センチになります。寿命は20~40年程です。
黒の甲羅に黄褐色のドット模様が特徴的の亀です。
水質に敏感で、体調を崩さないような環境を整えてあげる必要があります。
キボシイシガメには浅い水辺で、暑すぎない程度に日光浴も行える環境を用意します。
基本的には「雑食」ですが、藻の他にも甲殻類、・昆虫も食べます。
体調は35~40㎝でオスは20㎝程度と小さめです。寿命は40~50年程になります。
突起型のドーム型の甲羅に黄褐色の星模様が特徴的です。
一般的な亀と違い、もともとの品種が突起型のドーム状なので病気の心配はありません。
価格はベビーで2万円~です。元気で重さもしっかりしている健康そうな亀を選ぶと良いでしょう。
基本的には草食に近い雑食で、果物や野菜、動物の死骸も食べることがあります。高温多湿で生きる亀です。
「パンケーキ」ときくと女性人気がありそうですね。
パンケーキのように平たく、甲羅は柔らかめの亀です。
体長は20㎝程度で寿命は20~30年です。
価格は2万円~で、流通している亀はある程度成長したものがほとんどです。カメは大きさや甲羅の綺麗な模様によって金額が変わります。
飼育の際には温度管理にも気を付けてあげましょう。
元々は岩場で生活している亀なので狭いところで素早い移動ができます。餌は野菜を好んで食べるようです。
亀の飼育には、個体の合わせた水槽や爬虫類ケージ、水皿・餌皿も用意します。
ケージには生体に合わせた床材を用意して、必要に応じて紫外線ライトや保温器具も用意しましょう。
温度は昼と夜で温度を調整したほうが良い亀もいます。原産国の気候に合わせた環境作りを心がけると良いでしょう。
餌は市販のカメの餌を与えてカルシウムの他にもビタミンD・ビタミンAも豊富に摂取します。
他にも補助食に「乾燥川エビ」、半水棲の亀(雑食)には適宜「貝類」や「昆虫」「水草」「野菜」等も与えると良いようです。
亀を飼育する際には、水質の細かな変化にも注意する必要があります。
基本的には、ずっと同じ水で生活していることで水が腐ってカビも繁殖・においの原因になり、亀は皮膚病になることもあります。
また、亀は日光浴をすることでビタミンD3の生成を行います。ビタミンD3はカルシウムの吸収も助けるので大切です。
基本的には、紫外線ライトで対応することが多いです。
亀の種類には大きく「淡水に住む水棲の亀」「陸棲の傾向がある水棲亀」「陸棲亀」に分けられます。
そして亀の水槽・ケージには「比較的浅い水」や「深い水」が必要になることも。
水槽・ケージも亀の大きさや行動範囲、特性に合わせたものを選んでストレスなく過ごせる環境作りを心がけましょう。