声帯が無く、鳴き声という「鳴き声も無いうさぎ」は大人しいイメージがありますよね。
しかし関わってみると、うさぎは無邪気な生き物だということが分かりました。
ここではうさぎのイメージに触れながら基本的な性格についてもまとめます。
うさぎの性格とイメージ
うさぎは草食動物なので、捕食されないように最低限の言葉しか発することができません。
声を発したとしても「キー!」と叫んだり、鼻を「ブッブッ」「ブー」「ぷぷ」と鳴らす程度になります。
つまり飼い主さんは、人の赤ちゃんの様子をうかがうように「うさぎのわずかな鼻の鳴らし方や表情・態度・仕草、餌や糞等」で気持ちや体調を察する必要があるのです。
飼主さんはうさぎの「基本的な性格」を知って、様々な出来事にも対処してあげられるようにしましょう。
うさぎの性格とイメージ「臆病」
うさぎは草食動物なので、基本的に臆病です。
歩く時も少し進んでは静止、後ろ足で立っては視界の広い眼で辺りを見渡し、長い耳で遠くの音を収集します。
うさぎは視力があまり良くないので、視野の広さと抜群の聴覚と嗅覚で安全面を確認していくのです。
うさぎの性格とイメージ「聴力」
そして聴覚にも優れているうさぎは大きな音にもビックリ!
驚いた時には目を大きく見開いて状況を確認、体を丸めて素早く逃げる体勢を作ります。
音に反応して反射的に逃げた時には、体をぶつけて大怪我をする事もあるのでむやみに驚かさないようにしましょう。
他にもうさぎは臆病な性格ゆえに、(捕食されないように)病気や怪我等の弱点を隠すことがあります。
つまり、うさぎの臆病な性格は「うさぎの体調を悪化させたり、病気を発症させてしまう事もある」のです。
飼主さんはうさぎの細かな体調にも対応できるように、普段から餌の量や排泄物の色や大きさ・量も観察してきましょう。
うさぎの性格とイメージ「頭が良い」
うさぎ頭が良い生き物です。人を判断する力にも長けています。
よく面倒を見て優しく可愛がってくれる人には懐き、近くで騒いだりイジメる人には距離を置くのです。
つまり、うさぎは「落ち着いて優しく接してくれる飼主さん」が大好き!
その為、うさぎと関わる時は「声のトーンや音量にも気を付けて優しく話しかける」と良いでしょう。
子供達にも「落ち着いて優しく関わる大切さ」を教えてみんなで可愛がれるようにします。
それでもうるさく関わってしまう時には、うさぎからおしっこをかけられることもあるので気を付けましょう。
うさぎの性格とイメージ「好奇心旺盛」
うさぎは好奇心旺盛な生き物です。
家の中はもちろん、お外での散歩「うさんぽ」も辺りを見渡しながら遊びます。
そして暗く狭い場所も大好きなので、あらゆる隙間に潜り込んでいくのです。
ただし狭い場所が好きだからといって、窮屈なケージの中に入れっぱなしにすると「ケージに体当たりをしたり、うさぎのケージのふた部分から脱走」することもあります。
遊びや散歩量が改善されないと、毛づくろいに集中し過ぎて毛球症になることもあるのでこちらも注意しましょう。
うさぎの性格とイメージ「強気」
うさぎは縄張り意識が強く強気なところがあります。
特にオスのうさぎは縄張り意識が強く、オス同士の飼育では「テリトリー争いで相手のうさぎの毛をむしり取る」等の喧嘩になることもあるのです。
一方で、テリトリーにむかえてくれた飼主さんには懐きやすいところがあります。
ではメスはどうなのかというと、普段はおとなしいけれど出産・子育て期に入ると子供を守るために気性が荒くなります。
※元々の性格で「気の強い子」もいます。
うさぎは性別や相性も見て飼育方法を考えましょう。
基本的には室内での「単独飼育」で、複数の場合は「雄と雌の多頭飼育」がおすすめです。
うさぎの性格とイメージ「甘えん坊」
うさぎは「寂しいと死んでしまう」という話を聞いたことがありますよね。
しかしうさぎは一人でいても比較的大丈夫な生き物です。
ただ、あまりにも構わなさ過ぎると「うさぎの無言のサイン」を見逃して体調不良や病気にさせてしまうことがあります。
うさぎは環境の変化に弱いので、少しの変化でストレスが溜まり食欲が無くなったり下痢をすることがあるのです。
また、うさぎと適度に関わっていないことで「うさぎの食事量や糞の状態を把握できずに病気にさせてしまう」事もあります。
うさぎは「体調を気にかけてあげないと死んでしまう」ことがあるのですね。
うさぎの性格とイメージ「活力」
飼主さんは多頭飼育にするとテリトリー争いを心配して、一人にすると「寂しくは無いか」心配しがちです。
実際にも、うさぎは甘えん坊な一面があるので、飼い主さんに近寄ってきた時にはたくさん遊んであげましょう。
うさぎは狭いところでずっと一人でいると活力が無くなることがあります。
日中は一人でいても問題はありませんが、毎日のお散歩の時間はきちんと確保しないと元気がなくなるので気を付けましょう。
遊ぶ時も抱っこは比較的苦手ですが、撫でられるのは大好きです。飼い主さんとの信頼関係ができると「うさぎの方から膝の上に乗ってくれる」こともありますよ。
うさぎの無言のサイン「スタンピング(足ダン)」
うさぎの無言のサインの1つにはスタンピング(足ダン)があります。
スタンピング(足ダン)とは「床をダンッと蹴る行動」のことで怒りや危険を表すものです。
他にも怒っているときには鼻を「ブー」と鳴らすこともあります。
スタンピング(足ダン)や鼻を「ブー」と鳴らした時には、以下のポイントを参考に「何を伝えたいのか」を察してあげましょう。
・嫌な音やうるさい音で不快
・お腹が減っている
・散歩がしたい
・体調不良
比較的おとなしいうさぎも「自分のテリトリーを荒らされたり、しつこく構い過ぎる」ことでも怒ることがあります。
まとめ
うさぎは人間の赤ちゃんのように、温かい感情で関わってあげる必要があります。
うさぎは自分から声を発することは少ないので、普段からたくさん関わって小さなサインも見逃さないようにしましょう。
まるで人の赤ちゃんのような「うさぎの性格」は、お世話が好きな人に最適のペットとも言えます。
うさぎは「基本的な性格」だけではなく「個性」も知って信頼関係も深めましょう。