ペットの止血剤は「クイックストップ」が有名です。
犬・猫用ですが幅広いペットに使用されています。
出典:amazon.co.jp
ペットの爪切り「出血」
ペットの爪切りを行うとき、ペットの爪は独特な形状で切りづらいです。
※犬や猫、うさぎも人間のような薄い爪ではなく「太くて丸い爪」の子がほとんどです。
そして爪の中には神経が通っている生き物もいます。
過って神経まで切ってしまった場合は、爪から出血させてしまい、飼い主さんもびっくりするでしょう。
ペットの爪は2~3ミリずつ整えていって、万が一出血させてしまったときはクイックストップで止血しましょう。
ペットの止血「ギンボーン社のクイックストップ」
クイックストップは、犬・猫の爪切りで起きる出血に対応しています。1961年から販売されているギンボーン社のクイックーストップは、信頼のある止血剤です。
内容量は約14グラムで、通販サイト「アマゾン」では2,314円と送料540円で販売されています。
※有効期間は3年となっています。
歴史のあるクイックストップは、あらゆるペットのオーナーさんに愛用されている止血剤です。
クイックストップは楽手に売っています
ペットの止血「クイックストップの使用方法」
本来は犬や猫の「深爪による出血」に使用されるクイックストップ。
粉末の止血剤を出血箇所に付したら、患部を軽く押さえて5~10秒間圧します。
止血し終わったら余分な粉は落として、ペットが舐めても問題が無いように整えます。
ペットの止血「クイックストップの効果」
クイックストップは「濡れているところ」や「爪に負担がかかるアスファルト」等を歩かせることで効果が薄れてしまうことがあります。
粉末の止血剤は、濡らしたり粉を落とし過ぎると「本来得られる効果」が軽減されてしまいます。
「運動量が多い子」の場合も、止血剤が取れないように気を付けましょう。
ペットの止血「クイックストップの作用」
クイックストップの効果には以下のようなものがあります。
・「塩化アルミニウム」で血管を収れん(縮める作用のこと)
・爪の中の神経末端部に作用して、「ベンゾカイン」が粘膜や表皮剥離部の知覚神経を麻痺
そのため「出血が多いときの止血」や「出血に伴う痛みの緩和」にも最適です。
ただ、あまりにも出血が多い時には動物病院で手当てしてもらうことをおすすめします。
クイックストップ「うさぎ・鳥の止血にもおすすめ」
クイックストップは、うさぎの止血にも使用されている止血剤です。
※止血剤は、ペットショップでも購入できます。
ただし皮膚につけると染みることがあるので使用方法を守って正しく使いましょう。
《鳥の爪切りによる止血》
クイックストップは鳥の爪切りによる出血でも大活躍!
止血剤は爪や羽軸(羽毛の間にある太軸)に使用。
やけどや空洞部分には使用しないようにします。
※空洞部分…鳥は、体の中に空洞部分があります。見た目はふわふわしていていますが、体格・骨も細く、体内には空洞部分があるので「軽く飛翔し易い」ようにできています。
クイックストップ「人の止血にも使える?」
ペット用の止血剤は人の止血にも使えるのでしょうか?
実際にカッターで指を切ってしまった人が傷口に付けてみたところ染みて激痛が走りました。
冷や汗も出て、鎮痛剤を服用したものの効果は無し。
2時間以上もみに苦しんだそうです。
出血を止めるのに「痛みを伴う」のであれば「ペット用の止血剤を使うことは止めた方が良い」と言えるでしょう。
ペットの止血「クイックストップで治癒」
クイックストップは「傷口を焼いて止血する薬」とも言えます。
爪からの出血には対応できても、皮膚には使用できない理由がよく分かりますね。
ただ、爪からの出血に関しては「薬を付けただけで止血できる即効力」があります。
傷口の治癒能力も高く(個体差もありますが)翌日からは普段通りに過ごせそうなほど回復することがあります。
ペットの止血「クイックストップは舐めても大丈夫?」
クイックストップはペットが舐めても比較的問題はないようですが、多量になるとやはり危険が伴います。
なんせ傷を焼いているようなものですからね。
使用に不安がある人は、(ちょっとした出血なら)小麦粉や片栗粉でも止血してペットの様子をみるのはいかがでしょうか。
ペットの爪切りの必要性
ペットの爪切りは少し切っただけで出血させてしまいそうで不安になりますよね。
しかしペットの爪を伸ばしたままにしておくと、爪がわん曲してきてカーペット等に引っかけたり怪我の原因になります。
伸びた爪は折れやすくなるので、折れた拍子に皮膚に刺さることもあるでしょう。
長い爪は人間で言う「ハイヒールを履いた状態」になり、歩行にも影響が出ることがあります。
爪を伸ばしたままにしておけば体調を崩したり、病気にさせてしまうこともあるので気を付けましょう。
ペットの止血「一家に1つのクイックストップ」
ペットの爪切りに不安がある人も「クイックストップ」を用意しておけば安心!
飼育環境下では自然に爪を研ぐことも出来ないので、飼い主さんは定期的に爪を切ってあげる必要があります。
ペットの爪切りは「信頼関係を作るところから始めて、それから爪切りの道具にも見慣れ、爪切りの態勢にも慣れ…」と徐々に慣らしていきましょう。
爪切りの最中や爪切り後には、必ずおやつや誉め言葉で「爪切りが出来たこと」を褒めてあげましょう!
※爪切りは1本切ることから始めても良さそうです。
次の機会に1本、また1本…と噛爪切りの回数を増やして「比較的長い爪切りの時間」にも耐えられるようにしていきましょう。
ペットの爪切り「過った止血方法」
止血の過った方法には線香で焼き切る方法があります。
しかしこの方法は、火傷をする危険性があるので使用しないようにしましょう。
《日本でのクイックストップ》
一家に1つは用意しておきたいクイックストップ。
アメリカ産まれのクイックストップは青色のパッケージで販売されています。
しかし日本で販売されている「クイックストップ」は黄色のパッケージです。
パッケージこそ違うものの成分や効果も同じです。
まとめ
ペットの爪切りには「クイックストップを用意しておけば安心」ということが分かりました。
クイックストップは用法・容量をきちんと守れば安全に使用することができます。
それでも爪切りに不安がある人は、ペットショップや動物病院で500~1000円程度で爪を切ってもらうことをおすすめします。