生き物の中でも、ペットとして飼育出来るのか分からないキツネ。
キツネといえば見た目はふわふわしていて可愛いけれど、病気の影響が考えられますよね。他にも野生下ではどのような生活を送っているのか。
ここでは実際に、ペットとして飼育することはできるのか。また、キツネ村のレポートも交えながら野生下での生活や病気についてまとめます。
キツネとは
キツネは食肉目イヌ科の生き物です。
もふもふした毛並み、大きな耳、シュッとした顔立ち・体型、ふさふさのしっぽが特徴的です。
結論から言えば、キツネは「特定動物」に指定されていないので、特別な届出や許可・手続きも必要なく飼育することができます。
飼育する上では、犬のような縦社会では生きていないので人にも慣れません。
それでもブリーダーの元で購入すると、比較的人に慣れているキツネに出会うことができます。
飼育するときには「何があっても最後まで飼育できるか」確認した上でペットに迎えてくださいね。
ペット可能なキツネ
キツネはエキゾチックペットを扱うペットショップだと、相談・予約することで購入できることがあります。
ブリーダーやショップで購入できるキツネの種類はフェネックが一般的です。
フェネックは体長30~40cm程、体重1~2kgの比較的小さなキツネです。
価格は国際空輸で5万円~10万円程で、特定品種になるとメスは55万円~100万円、オスは80万円~120万円、ベビーだと100万円程とされています。
フェネックは寿命は10年程です。
あとは「鳥獣保護法」に則って捕獲するとペットに迎えることができます。
キツネとエキノコックス
※入口にたまっているキツネを背後から撮った写真。
キツネといえばエキノコックスという病気が知られています。
しかしエキノコックスはキツネだけが発症する病気ではありません。イヌも発症しうる病原体です。
基本的には病原に寄生されたネズミを食べることで発症します。
最初に感染していないことを確認できれば問題ありません。
《キツネを診てくれる動物病院》
キツネの病気や怪我については「キツネも対応可能な動物病院」を探しておく必要があります。
お近くの動物病院で対応可能でなければ飼育も控えたほうが良いでしょう。
キツネの飼育方法
キツネの飼育方法は、フェネックであれば犬や猫と同じ様に飼育してOKです。
キツネは基本的にトイレを覚えません。
また、夜行性なので夜は鳴き声や穴掘りの音がうるさくなります。
それでいて運動量も多いので、ケージに入れっぱなしでの飼育はNGです。
活発な個体の散歩に関しては首輪やリードを付けてたくさん散歩をさせると良いでしょう。
キツネの飼育では放し飼いや専用の部屋での飼育が一般的です。
キツネ「フードの選び方」
キツネは雑食なので、餌はドックフードやキャットフード等の身近な餌をを与えます。
あとはドライフードを置いておき、複数回の食事にも対応できるようにしましょう。
野菜や果物も大好きです。バランス良く与えて健康的な食事を与えられるようにしましょう!
食べさせていけないものはイヌやネコと同様に、ネギ類・ニンニク・チョコレート等が挙げられます。
キツネは綺麗好き
キツネは綺麗好きな生き物です。
そのため清潔な場所で飼育できればにおいの心配も少ないでしょう。※おしっこのニオイは強いです。
キツネの環境もこまめな掃除と毛づくろいで整えます。
個体によっては小さい頃から飼いならすことで、人に甘えたり撫でると喜ぶ子もいます。
掃除の時にも顔を出して、飼い主さんの顔を覚えてもらいましょう。
キツネ村レポート
仙台からのアクセスも良好!1時間程のドライブで到着!
自然も楽しみながら着いた場所はココ!宮城県白石市にある蔵王キツネ村!
キツネ村を楽しむ条件には以下のようなものがあります。
・キツネの檻の中に入るようなものと理解する
・キツネから逃げたり背を向けると(本能で)追いかけられる
・キツネが向かってきたらわざと近づいてびっくりさせる(と離れていく)
・直接触るのはNG等。
入り口での説明をよく聞いて安全に観察できるようにしましょう。
《キツネ村の営業時間》
定休日:2017年9月から毎週水曜日
年末年始(12月25日~1月10日)までは定休日なしで営業
営業時間:9時から5時まで
キツネ村「森のテラス」
キツネ村に入ると、最初は森のテラスがありキタキツネや銀ギツネ、靑ギツネ、プラチナギツネ、シャドーギツネ、十字ギツネ等がお出迎え!
毛色も茶褐色から白とグレーのプラチナギツネ、黒い銀ギツネ等バリエーション豊富!
ケージを通してキツネを間近で堪能!しっぽの太さにも驚き!
テラス付近では他にもヤギやマーラー、うさぎ、モルモット、カラスも観察することができます。
檻の中のキツネ
そしてとうとう檻の中に潜入!
放し飼いされているのでドキドキしながら入ってみると入り口にたくさんのキツネさん!
最初は近づかず、歩道を通り過ぎてキツネの環境に慣れてみます。。
入り口にいる群れを過ぎると、1匹狼で寝ている子がいるのでカメラでパシャリ!
キツネのご利益のありそうな寝顔や水を飲むときには人のように並んで飲む姿まで堪能(笑)
普段は触れ合うことはできないけれど、(人の方から何か悪いことをしようとしなければ)大人しくて可愛らしい子ばかりでした!
ペットのキツネ「海外編」
キツネ村のキツネを見てみて、日中は夜の活動に備えて比較的おとなしいことを知りました。
個体によっては人慣れしている子がいたり、警戒心から毛が若干立っている子もいます。
縦社会では無いので、人に甘える必要はありません。
それでも海外でキツネをペットにしている動画を見てみると、犬や猫のようにじゃれあっている子がみられました。
さいごに
キツネは健康な個体で、目一杯遊ばせられる環境さえあればペットとして飼育することが可能だと分かりました。
飼育する前には、対応可能な動物病院を探しておきます。
あとはきちんと餌を与えて掃除をして、キツネを元気に育てられるようにしましょう。
一匹狼で行動することが多いキツネは、小さな頃から飼いならして飼主さんとも仲良くなれたら最高ですね。
ドライでクールな子を迎えたときには、仲良くなるよりも半野生としてもキツネの魅力も分かってあげてくださいね。