コーギーが上を向いて寝る「仰向け」スタイル。
この姿に慣れていない人は「死んだのではないか」とか「この姿で寝て大丈夫なのか」と驚き・不安になります。
コーギーは何故仰向けで寝るのでしょうか。
コーギーの仰向け
他の犬種では見ることが少ない仰向けで寝るスタイル。
まるで人のように背中を床につけてお腹を天井にむけて寝るスタイルは「フライングフロッグ」といいます。
※別名「コーギースタイル(コギスタ)」や「へそ天(ヘソを天井に向けて寝るスタイル)」とも言います。
体への負担はありません。
体の厚みによっては仰向けの態勢を保つことが難しい犬種も多いです。
犬(コーギー)の「仰向けの意味」
仰向けになる意味は所説あります。
・手足が比較的短いので仰向けになりやすい
・コーギーの「人懐っこい性格」や飼主さんへの「服従心と信用」
・安心できる場所だから仰向けで寝られる
体の厚みがあるコーギーにとって「仰向け」は楽な態勢でもあります。それが飼主さんとの良好な関係により仰向けのまま寝られるようになるのです。
コーギーの「仰向けの意味」
お腹は体の中でも柔らかい部位です。
その体の弱い部分(お腹)を見せることは、群れのリーダーや飼主さんへの服従・降参を表しています。
それと同時に、飼主さんには甘えたい・遊んでほしいという気持ちの表れもあります。
コーギも寝るときにまで「遊んでほしい」とは思っていませんが、それだけ「安心できている」「リラックスできている」証拠です。
安心できない場所では、お腹を守るように寝ることが多いです。
コーギーの「睡眠時間」
犬(コーギー)の睡眠時間は成犬で12~15時間寝ると言われています。※子犬・老犬なら18時間以上です。
しかし犬にもレム睡眠とノンレム睡眠があり、睡眠時間のおよそ8割は「ノンレム睡眠」でうとうとしています。
このときも「可愛いから」と睡眠を妨害することは控えましょう。
睡眠時間が減ると、怒りっぽくなったりイライラして情緒不安定になることもあります。
コーギーの寝相「うつ伏せ」
他の犬種は基本的にうつ伏せの姿勢で寝ます。
一方、コーギーにとってのうつ伏せはお腹を床にべったりつけて足は真っすぐ伸びています。※うつ伏せは「お腹を冷やさないようにできる」利点があります。
この状態で寝ているときは、ノンレム睡眠でうとうとしていることが多いです。「飼主さんからの信号の為に待機している状態」とも言えます。
うつ伏せは顎を床に付けることで「敵や獲物の情報を察知・瞬時に脳で処理」することができます。
コーギーの寝相「丸くなる」
横になって体を丸めて寝るスタイルも「お腹を冷やさないようにする」ことができます。
冬場は特に丸まって、冷たい空気から毛が少ないお腹を守ります。※体温の低下も防ぎます。
しかし寒くない時に丸まって寝ている時は、何らかの影響で緊張していることに気付いてあげましょう。
鼻も隠すように丸まっている時は、周りを警戒しています。「愛犬(コーギー)の緊張・警戒の原因は何なのか」確認して不安を取り除いてあげましょう。
「コーギーの仰向け」で注意すること
出典:www.youtube.com
仰向けスタイルでは、大きないびきをかく・呼吸のリズムが規則正しくないようなら動物病院等で相談した方が良いです。
普通のいびきなら問題はありませんが、マズルが長い犬種の大きないびき・呼吸のリズムの乱れは呼吸器系の病気や咽頭、気管支、肺、心臓の病気も考えられます。
太り過ぎや鼻づまりの症状もあるときには要注意です。
呼吸のリズムは、犬(コーギー)の足の付け根にある股動脈に人差し指・中指・薬指の3本を添えることでも確認できます。
コーギの寝床「狭い場所」
大手動画サイトyoutubeでも、コーギーが狭い場所で仰向けに寝ている動画がアップされています。
寝ている場所はパソコンのデスクの隙間であったり、ベットの下等「逆に寝づらくないのかな」と思ってしまうことも多いです。
体をL字にしながら仰向けに眠る子もたくさん!
因みに狭い場所は、巣穴で寝る習性があった歴史から「暗くて狭い場所の方が安心しやすい」と言われています。
その安心できる場所で「仰向け」に寝ていたなら、愛犬(コーギー)にとっては快適な眠りになっていることでしょう。
コーギーの寝相「寄り添って寝る」
他のペットや飼主さんと寄り添って寝ることも、体の保温・敵から身を守る利点があります。
また寄り添って寝ることも「飼主さん達を信頼して安心できている」からこそできることです。
ここで仰向けで寝ていたなら敵から身を守る危険性も少ない(とても安全)だと判断できていることでしょう。
コーギーの寝床「オモチャ」
愛犬(コーギー)にとって、ボールやぬいぐるみ等のお気に入りのオモチャと一緒に寝ることは心を落ち着かせることに繋がっています。
物への愛着(特にふわふわした素材の物への愛着行動)はまさに人と一緒ですよね。
仰向けでお気に入りのオモチャと寝ている時には、オモチャがあることでよりリラックスできていることでしょう。
コーギーの「仰向け抱っこ」
仰向けに慣れているということは、犬の健康管理にも役立ちます。
・興奮しているときに仰向け抱っこで落ち着かせる
・ブラッシングやシャンプー後のドライヤーも楽々
・病院での診察しやすさ
「仰向け抱っこ」も普段から慣れさせて様々な場面で活用したいですね。
コーギーの仰向け抱っこ「しつけ」
仰向けで寝ることはできても、仰向け抱っこは嫌がる子も多いですよね。
仰向け抱っこに慣れてもらう方法は、まず飼主さんの膝の上にコーギーを仰向けにして抱っこさせます。
嫌がったことでやめると「言う事を聞いてくれる」ことを学習してしまいます。
なので心を鬼にして、犬の足の付け根部分を抑えて慣れさせましょう。※餌を与えて褒めながら慣れさせます。
まとめ
コーギーの仰向けスタイルにも意味があることが分かりました。
そして仰向けは普段の体調管理にも役立ちます。
犬の寝相では、今どんな状態なのかを理解しながら普段の触れ合いも大事にしていきましょう。