最近ではペットとしても人気があるミニブタ。
知能も高い生き物で「犬よりも賢い」とも言われています。
ミニブタとは
ブタは「イノシシ科」の生物で、体重は200~300キロ。
しかしミニブタは2~3キロ程度で生まれて、成長しても30~50キロ・大きくても60~70キロ程度になります。※稀に100キロまで成長する子もいます。
※このミニブタよりもさらに小さなブタには「マイクロミニブタ」がいます。
マイクロミニブタは300グラム程度で産まれて、生後1年程で体長30~40センチ・体重18〜30キロ、大きくとも40キロです。
ただしミニブタもマイクロブタも本来の「ブタの大きさ」まで成長する子もいるので理解しておきましょう。
ミニブタの知能「性格」
家畜として飼育されることが多かったブタ。一方、ミニブタはペットとしても大人気!
性格は温厚で愛情深く、飼主さんの好意を受け取り・飼い主さんに愛情を返してくれます。
臆病な一面もありますが、餌を取られまいと果敢に挑むこともあります。
飼い主さんの手助けには尽力を尽くし、嬉しい時には小さい尻尾を振って喜んでくれます。
飼育されたら「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」と同じで、恩と感謝を忘れない生き物です。
ミニブタの知能「イメージ」
ブタは、汚い部屋や人を罵る際にも使用されるので「良いイメージが少ない生き物」です。
しかし実際は「綺麗好きで筋肉質、知能も犬以上」。トイレも覚えるし、呼びかけにも応じることが出来ます。お座り・お手・お回り・待てもしつけ可能です。
その「物覚えの良さ」は、麻薬犬の訓練官も驚く程です。
迷路から脱出する実験では、犬よりも早いタイムで解きます。
ミニブタ好きの間では、良いイメージしかない生き物です。
ミニブタの知能「生命力」
ミニブタも生命力が高い生き物です。
綺麗好きではありますが適応性も高く、比較的荒れた環境でも飼育することができます。
しかし元々は綺麗好きなので、環境を整えてあげた方がストレスフリーで過ごすことができます。
また、ブタは体重・皮膚・内臓の大きさも人に近い生き物です。
その為、異種間移植の研究も盛んに行われています。そのことからも霊長類に似た部分が多いことが伺えます。
ミニブタは知能が高く「賢い生き物」
youtubeにも、いかにミニブタが「賢い生き物か」が分かる動画がたくさんアップされています。
優れた嗅覚と思考力で、物を探し物を当てることも隠すことも得意です。
しつければレバーを回すといったこともできるようになります。
しかし好奇心が旺盛なので、注意が逸れないように惹きつけておく必要はありそうです。
ミニブタの知能「鏡に惑わされない」
ブタは人間のように三項関係が理解できる生き物とも言えます。
三項関係とは、「私」と「他者」と「もの」の3つの関係のことです。
私たちは成長する中で「あれは○○だよね」「そうだね」と情報を共有できるようになります。
ミニブタも成長して経験を増やす中で鏡に映った自分にも惑わされることなく、周りを確認して嗅覚も頼りに解析。
専門家いわく「複雑な認知処理」は霊長類に次ぐ知能指数とも言われています。
ミニブタの知能「鼻堀り」
トリュフを探し当てる事が得意なように、ミニブタも鼻掘りが大好きな生き物です。
※鼻掘りとは、鼻で穴を掘る動作のことです。
掘ることが大好きなミニブタには、丸い小石の中に餌を入れて頭を使いながらのご飯もOK。頭が良い子ゆえの食事法です。
他にも鼻掘りはストレス発散に繋がります。部屋に鼻堀りスペースを用意して元気に遊ばせましょう。
ミニブタの知能「協調性」
ミニブタは、他の生き物とも仲良く飼育できることが多いです。
ネコと戯れる姿は「どちらが猫なのか」と思ってしまうほどじゃれ合っていて可愛い!
しかしブタに悪気が無くとも、相性の悪い子との共同生活では喧嘩にならないように注意しましょう。
ミニブタの知能「攻撃性」
ミニブタも力が強い生き物です。
鼻では攻撃する以外にも、甘えたり、注意を引き付けようとしたり、お腹が減っているときにも押し当ててきます。
また悪気無く、家具等を傷付けてしまうこともあります。
その時は飼い主さんの責任になるので、傷が付いて困るものは近くに置かないように対策を練っておきましょう。
ミニブタの知能「共同生活」
ペットショップでは協調性の良さから大きなカメと共同生活していることも。しかし、餌を横取りされたら鼻で攻撃!
ミニブタの方が強いなんて驚いた人も多いのでは無いでしょうか。
餌は「どちらも食べれる餌」を用意すると楽です。ただ、横取りすることも考えられるので個別で与えた方が良さそうですね。
ミニブタの知能「心の理論」
動物学者・動物行動学者・生物学者・人類学者・植物学者のライアル・ワトソンは、ブタに関して以下のように話しています。
「動物の中には、単に生来の本能的なやり方で反応するのではなく、ちゃんと互いを理解し合うものがいる」。
そして「豚と人間は、どちらも昔から社交的で、遊び好きで、音楽好きで、思いやりがあって、機略縦横で、概して合理的な存在だ」と。
また豚の「心の理論」にも焦点をあてています。
ミニブタの知能「種類」
現在、ブタの種類は250種程と言われています。
そのうち登録協会が認定したものは90種ほどです。
日本で流通しているブタは6種類程で、最も主流な肌色のゲッチンゲン(ドイツ原産)、黒色のポットペリー(ベトナム原産)があります。
ミニブタもサイズは違えど、流通している個体は一緒です。どの種類の子も、知能が高いことで有名です。
ミニブタの知能「芸能人にも大人気」
ハリウッド女優のキャメロン・ディアスは「豚には、3歳の人間の子供と同じ位の知能があるんだって。」と豚の知能の高さの周知を図っていました。
その上で「豚を食べる事は、まるで私の姪を食べる事のようだわ。」とミニブタを愛らしく思っているようでした。
因みに、食用の豚は「流通しているブタの雑種」です。
まとめ
ミニブタは、比較的従順で頭が良いとされる犬よりも賢いとされています。
それでいて雌豚は、三大珍味のトリュフを探すときにも活躍!魅惑の匂いで誤って食べてしまうことがあるのもご愛敬(笑)
人間の百倍の嗅覚と知能指数の高さを兼ね備えたミニブタは、霊長類に近い知能指数を持っていることからペットにもおすすめです。