家の害虫として名高いゴキブリ。
しかしペットショップでは、海外のゴキブリも物珍しさから販売されていることがあります。
出典:klop911.ru(※写真はナンベイオオチャバネゴキブリ)
ペットとしてのゴキブリはどのように飼育すると良いのでしょう。個人的に気になった海外の世界最大級のゴキブリもまとめます。
ゴキブリとは
ゴキブリはシロアリを除く「昆虫綱ゴキブリ目」の生き物です。
温かい地域に生息していますが、比較的寒い北海道ではあまり見かけません。むしろ見かけるとちょっとした騒ぎになるくらいです。
生命力が高く、約3憶年前から形を変えることなく存在していることから「生きた化石」とも呼ばれています。
人の進化論のように変化しない点で、ゴキブリの形状は理にかなっているのでしょうね。
ゴキブリ「生息するところ」
世界には4000種類ものゴキブリがいて、現在は1兆個を超えるゴキブリが生息しています。
ゴキブリも肉食の爬虫類や両生類との食物連鎖の過程で大切な存在。
そして玄関等の「湿っていて薄暗いところ」で見かけるゴキブリですが、本来は雑木林や森の中の枯れ木や落ち葉に隠れて活動しています。
これらは夜中に樹脂や動物の死骸・糞を食べて生きているのです。
ゴキブリ「飼育してみた」
家に出てくるゴキブリは6種類と比較的少なめです。
家の中は比較的暖かいので、寒い地域に生息している海外原産のゴキブリが住み着きやすいとされています。
《ゴキブリの飼育》
実際に「家の中に出るゴキブリ」を飼育してみた人によると、ワモンゴキブリというゴキブリを虫アミで生け捕り!
虫かごを家(ケージ)にしてダンボールをハウス代わりに使用。
ゴキブリ飼育初心者の方もゴキブリを怖がる反面、その独特の艶等に魅了され愛が深まっているようでした。
ゴキブリ「家族で生活する種類」
「単体で活動する」と思われるゴキブリですが、中には「巣を作って家族で生活」しているゴキブリもいます。
家の中に出てくるゴキさん以外には以下のような種類もいます。
価格も「ペットとして人気のハムスター」より高価なゴキブリの種類もいます。
ゴキブリの種類「ヨロイモグラゴキブリ」
出典:remix-net.co.jp
若干幼虫のような見た目のヨロイモグラゴキブリ。
オーストラリア原産のゴキブリです。
比較的大きなゴキブリで、大きいものだと8センチにもなります。
世界一重いゴキブリです。
《翅(はね)を持たないゴキブリ》
大人になっても翅(はね)を持たず、威嚇時にはシーシーと鳴くことがあるヨロイモグラゴキブリ。
家族と生活するゴキブリで、子育ての時期には頑丈な個体が「外敵の侵入を防ぐ」役割もします。
価格は1万円以上で、寿命は10年程です。
ゴキブリの種類「ナンベイオオチャバネゴキブリ」
南米に生息する世界最大種のゴキブリです。
全長11センチで、翅を広げると20センチ以上にもなります。
国内ではとても珍しい種類のゴキブリです。
ゴキブリの種類「マダガスカルオオゴキブリ」
出典:yamori62.blog.fc2.com
マダガスカル原産のゴキブリです。
体調は6㎝前後で、こちらも大型の種類となっています。
何でも食べるので飼育しやすい種類は、価格も2000円程度とヨロイモグラゴキブリよりもお手頃なペットです。
ゴキブリの飼育方法
先ほどは「自宅付近で採取されたゴキブリの飼育」についてまとめました。
ペットは値段ではないけれど、より高価な海外原産のゴキブリの飼育には気を使いますよね。
そんなゴキブリの飼育方法は、基本的に25度前後の環境に整えます。
寒暖の厳しいときにはエアコンやパネルヒーターで温度を調節してあげます。
あとは定期的な霧吹きが必要で、乾燥し過ぎないように水分を与えましょう。
床材は腐葉土を使用して、野生下での環境を再現してあげます。
ゴキブリ「おすすめのケージと餌」
ケースは30㎝程度の大型プラケースや水槽を使用。
湿度調節では時々「蓋を開けてあげる」と換気が出来ます。
ゴキブリの餌は残飯から野菜、広葉樹の落ち葉でもOK。
気になるときにはショップで「何を食べさせたらいいか」も相談しておきましょう。
ゴキブリ「好物と苦手なもの」
野生のゴキブリが食べるものには「人の髪の毛やフケ、紙類、石鹸カス、埃(ほこり)」も食べます。
他にも、家の中にある「食べかけのスナック菓子や飲み残しのジュース」もパクリ。
そしてペットにはタブーであることが多い「玉ねぎ」や「じゃがいも」も大好物!
調味料は「油」「砂糖」、飲み物は「ビール」も好みます。この他にもパンやチーズもよく食べます。
《食べられない物・苦手な物》
ゴキブリは「何でも食べる」一方で、レモン等の柑橘系やハーブは苦手。
「塩」も脱水症状を引き起こすため食べさせてはいけません。
ゴキブリの飼育「注意すること」
ゴキブリといえば、害虫駆除スプレーや蚊取り線香、アロマオイルの使用にも気を付ける必要があります。
特にペットとして飼育されてきた個体はワイルドよりも扱いに気を付けましょう。
飼育上では、腐葉土は2カ月に1度を目安に交換してコバエの発生や異臭を防ぎましょう。
ゴキブリ「繁殖させた少女」
海外では「ゴキブリが大好きな少女シェルディー・カウンターマンちゃん(8才)がゴキブリを繁殖させた」ことが話題になりました。
彼女は元々ゴキブリが大好きで、一般的には「ゴキブリを嫌う人の方が多い」ことを知ってショックを受けたそうです。
最初は数匹のオスから飼育して、専門家からオスとメスのつがいを貰い受けたところ「数匹のゴキブリが5年で数千匹に!
こうなると親御さんの許容範囲にも尊敬します!
ゴキブリ「責任を持って飼う」
今ではまだまだ物珍しいペットのゴキブリ。
芸能人も「ゴキブリを飼育すると出演回数が増えそうだな(話題になるから)」とか思ってしまいますね。
一般的にも「物珍しさ」が高じてペットに迎える人が多いですが、興味本位だけで飼育するのは控えましょう。
本当に「好き」なら飼育してほしいのですが、ただ「物珍しいから」と飼育して「やっぱり合わなかった」と野生にかえすことが無いようにしてくださいね。
※自然の生態系も変えないように気を付けましょう。
さいごに
筆者はゴキブリがまだまだ苦手です。
しかし世界最大級のゴキブリの種類になると「こんなゴキブリもいるのか!」という驚きがありました!
「生きた化石」とも呼ばれるゴキブリは、その姿で活動することが最大の武器!
そして種類によっては「家族を外敵から守ろう」とする強さも見受けられました。
ペットに迎えるまではいかなくとも、ゴキさんの良い面も理解してみてくださいね。