ミニチュアホースの中でもひと際小さなファラベラ。
馬なのに持ち上げられるのも驚き!
馬のペットととしてファラベラは人気上昇中
出典:lascuadrasdelpampero.be
そんなファラベラの飼育方法とはどのようなものになるのでしょう。
ファラベラとは
ファラベラとは馬の一種で、世界最小品種とされています。
原産国はアルゼンチンです。名前は品種として成立させたファラベラ家に由来しています。
20世紀前半にアンダルシアの種類やシェットランドポニーを元に品種改良されて小型化。
平均体高70~78cmで、体高40cm程しかない子もいます。
※体高は「地面から馬の首の根元のになるキ甲までの高さ」です。実際には頭と首の高さも含めるともう少し大きくなります。
馬のペットとしても人気
犬程の大きさで、アラブ種やサラブレッドに似たファラベラは、アメリカでも人気のペットです。
アラブ種やサラブレッドの凛々しい顔つきに美しい被毛、スリムで筋肉質な体型は、ファラベラに品種改良されて可愛らしさが増しています。
厚いたてがみ、コブ種の特徴を持つポニーの血統に似た尾や球節、それでいて丈夫な体型も魅力的です。
※小型なので乗用馬には向きません。
馬のペットファラベラの飼育
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人にも懐きやすく・温厚なファラベラは、日本でも人気のペットです。
頭が良いので、盲導馬への調教も試みられています。
学習能力が高いファラベラは、呼びかけることで自分の名前を覚えますよ。
呼ぶと寄ってきてくれたり、反応してくれる姿は飼主さんとしても嬉しいですよね。
ファラベラの価格と寿命
そんなファラベラの価格は70~300万円となっています。一般的には80万円前後でしょうか。
馬の寿命は20~30年で犬よりも長生きします。
ファラベラの飼育「性格」
普段は温厚なファラベラも周囲の音に敏感!警戒心が強いファラベラは、小さな音にも反応!
車通りの多い騒がしい場所や人が賑わっている場所での飼育は向きません。
他にも、馬の近くで急に動いたり大声をあげると馬は本能的に身を守ります。
馬の後ろに立つと、臆病な馬は後ろ足で蹴ってくることがあります。
ファラベラ性格
馬の一蹴りでやられてしまいそうな大型犬サイズのファラベラ。でも基本的に馬は、他の生き物に危害を与えません。
馬と言えば広い牧草地が必要なイメージがありますよね。ペットとしての飼育であれば広い庭に青々とした芝生が必要?
意外にもファラベラは一般的な庭の広さで飼育できるので、馬の中でも比較的飼いやすい種類です。
数字にすると10畳程の広さ。車1台分のスペースで飼育することができます。
十分な庭の広さは確保できなくてもストレスフリーな環境で飼育してあげたいですね。
ファラベラの飼育「散歩」
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大型犬サイズのファラベラは、土地が無い人でも飼育できるペットです。
5坪(10畳)程の広さを確保できないときには、毎日30分程度の散歩で運動させます。
1日30分なら犬の1日2回の散歩よりも、お世話がしやすいですよね。
散歩程度ならコンクリートの上でも問題はありません。しかし、側溝の網目は苦手な子もいるようです。
ファラベラ「飼育の前には」
そんなファラベラの飼育に当たっては、飼育許可申請が必要な都道府県・市町村もあるので確認しておくと良いでしょう。
あとはご近所さんにお断りを入れていたほうが無難ですね。
飼育する前にはファラベラを診てくれる獣医さんを探すことも大切。
獣医さんは、大動物をよく診る獣医さんがおすすめ。
近くに牧場や乗馬クラブがある場合や、牛を飼っている農家の方に聞くと紹介してくれるでしょう。
ファラベラの飼育「馬小屋」
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ミニチュアホースと言えど、馬小屋は必要。
間口は1m50cm以上で出入りも楽々。
高さ1m30cm、奥行き1m50cm以上の馬小屋は、大型犬用の犬小屋でも代用できます。
犬よりも散歩が楽な分、掃除は少し大変そうです。
ファラベラの馬のエサ
ファラベラの餌は1日2~3回です。
1回あたり乾草1kg・小麦の外皮などの「ふすま」500g・大麦200gが目安。
乾草は草の種類(チモシー・アルファルファなど)によって栄養価が異なるので、時期に合わせて変えたいですね。
JAでは1ヶ月5000円程度で用意できます。
おやつにはにんじんやりんご、野菜くず、生草を与えても良いでしょう。水はバケツに入れて欠かさないようにしてください。
ファラベラの飼育「性格」
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犬や猫、うさぎの飼育でも欠かせない爪切り。
馬の場合は「蹄(ひずめ)の手入れ」が必要です。
蹄(ひずめ)の裏はマイナスのドライバーで掃除。伸びた蹄(ひずめ)は大きいヤスリで削ってあげます。
お近くの乗馬クラブの方に紹介してもらって、装蹄師さんにお願いするのも良いでしょう。蹄鉄は必要ありません。
※乗馬クラブにお世話になる場合は入厩代が必要な場合もあります。
ファラベラのスキンシップ」
ファラベラの飼育でも信頼関係は大切。
首筋の周辺を撫でたり、名前を呼んでスキンシップを取りましょう!
喜ぶと目を細くする、鼻を伸ばすという行動も可愛らしいですよ。
他にも、飼育環境や床材、シャンプーとブラッシング、ワクチン接種についてはコチラをご覧ください。
ファラベラの風邪
馬の病気で多いのは風邪です。
食欲不振・青鼻を垂らす、咳をするときには獣医さんから抗生物質を注射してもらいましょう。
そのまま放っておくと肺炎になる可能性があります。
ただ早期発見だと1回で治りますよ。
ファラベラの飼育「腹痛」
風の次に多い病気の腹痛(センツウ)。
とうもろこしや濃厚な飼料の食べ過ぎ、冷え、運動不足、水が無いことで腸が詰まりセンツウを引き起こします。
食欲不振や発汗、前掻き、寝転がる、自分のお腹を見る行動などがある場合は
獣医さんが来るまで、引き運動で腸を動かし糞・おならを出してあげましょう。
まとめ
人気はあるものの、種類別飼育数ではまだまだ少ないファラベラ。
その珍しいミニチュアホースの飼育に至っては、人生設計を見直しているご夫婦もいるようです。
他にもファラベラの飼育では、対応してくれるペットホテルや馬を預かってくれる乗馬クラブなども探しておく必要がありそうです。
家では世話がかからないからと言って、狭い場所に閉じ込めたままにしたり、騒音がひどくストレスの多い場所に飼育、かまってあげないなんてことないようにしてくださいね。