犬の腎不全とは生命を維持する上で厄介な病気です。
悪化することで命を落とすことも考えられます。
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腎不全はコーギーにとっても恐ろしい病気です。
コーギーの腎不全「腎臓の働き」
コーギーに限らず、犬全体の「腎臓の働き」には以下のようなものがあります。
・体内の老廃物の除去
・尿の生成
・ホルモンの分泌
・水分や電解質(イオン)の調節
特に「急性腎不全」の場合、急に症状が悪化して命を落とす危険性が高い病気です。
コーギーの「慢性腎不全」の症状
慢性腎不全の症状の例は以下の通りです。
・お水を必要以上に飲む
・動きたがらない
・疲れやすい
・食欲がなくなる
・痩せる
・頻尿の症状
・嘔吐
コーギーの「急性腎不全」の症状
急性腎不全の症状の例は以下の通りです。
・動きたがらない。
・疲れやすい
・食欲がなくなる
・よだれが出る
・脱水症状
・ほとんど排尿をしない
・嘔吐
・背中をまるめて痛がる
コーギーの急性腎不全「原因」
犬の腎不全を防ぐためには普段の食事にも気を付けなければなりません。※急性腎不全の原因の例は以下の通りです。
・(コーギーにとっても毒性がある)レーズンやブドウ、抗生物質、化学療法薬、不凍液、ネズミ捕り用の毒物の誤飲による中毒
・塩分が食い、高たんぱく等の偏った食事
・老化による腎臓機能低下
他にも糖尿病、自己免疫疾患、遺伝疾患、ガン等の他の疾患によって発症することもあります。
コーギーの慢性腎不全「早期発見」
慢性腎不全は時間が経つにつれて悪化します。
早ければ数か月で腎臓の組織が破壊されて、腎臓の組織が70~75%失ったときに「腎不全が始まった」と判断できます。
慢性腎不全は7歳以上で発症のリスクが上がる病気です。
コーギーの急性腎不全「原因」
一方、急性腎不全はの原因の例は以下の通りです。
・脱水、腎臓の損傷、細菌感染症、心疾患により発症
・尿路結石、腫瘍や事故により尿路がダメージを受けることで発症
いずれにせよ急性の腎不全は1日で体調が悪化して、すぐに治療をしなければ命を落とす可能性の高い病気です。
このような症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
コーギーの人工透析
人の人工透析では、体内の老廃物を人工的に排出して生命活動を維持出来るように出来ます。
コーギーの治療でも人工透析があり、その方法には「血液透析」「腹膜透析」があります。
血液透析は、一度血液を体外に出して老廃物を取り除きます。
一方、腹膜透析はお腹に直接透析液を入れて血液中の老廃物を透析液に引き込み、あとは透析液を除去することで老廃物を出す方法です。
しかし全ての動物病院で治療できるわけではありません。
コーギーの腎不全「予防」
犬の食事は栄養豊富でバランスの良い食事に改善する必要があります。
コーギーが「元気がない、食欲がない」と気付いたら尿の量・回数、色も確認してみましょう。
普段から愛犬との触れ合いや体調管理を通して、体調の変化や病気の早期発見に繋げましょう。
また病気を予防するためには定期検診・血液検査も大切です。血液検査ではBUN値とクレアチニン値・P(リン値)等の数値により、慢性腎不全の予防と早期発見・早期治療が期待できます。
コーギーの急性腎不全「治療方法」
人工透析等の治療により腎臓の障害を抑えて症状の緩和と腎機能の回復を図ったら、食事ではタンパク質・塩分量も確かめてバランスの良い食事を与えます。
病院では輸液療法等により、毒素を出して尿毒症も防ぐことができます。
尿毒症とは腎臓の機能が低下し、血液中に尿毒素などの老廃物がたまってしまう状態のことです。
コーギーの腎不全「ホモトキシコロジー」
「慢性腎不全」でも食事療法は効果的とされています。
そしてホモトキシコロジーとは毒性のある物質(ホモトキシン)の解毒・排泄を促して、調節機能を改善する方法です。
他の治療法と組み合わせて様々な症状・病気に対して効果的に治療していきます。
副作用も少ない治療法でQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の改善も期待できます。
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)
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QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは、暮らしの質のことです。
人では「自分らしい生活で幸福感を得られているか」を表します。
コーギーにとっても暮らしの質が良くなることは「愛犬が(心から)活き活きと過ごせること」に繋がります。
コーギーの腎不全「自然治療法」
慢性腎不全のような年齢を重ねる中で症状が悪化した腎不全には、漢方(生薬)・ハーブで比較的時間をかけて治療していく方法もあります。
漢方(生薬)・ハーブは「新鮮で良質なもの」を選ぶようにしましょう。
ハーブは「KDソリューション」というサプリメントでサポートすることもできます。※おしっこ時のトラブルの改善も期待できます。
利尿ハーブは穏やかに尿量を増やすことができます。腎不全の初期段階にもアルファルファはおすすめです。
コーギーの腎不全「栄養素」
腎不全の時に必要になる栄養素は以下の通りです。
ビタミンB・C等の水溶性ビタミンは、頻尿で排除されるビタミンを補充します。
オメガ3脂肪酸も健康的な生活をおくる上で欠かせない物質です。
コエンザイムQ10はクレアチニン濃度を減少させ、正常な腎臓機能に回復するのに役立ちます。
クレアチニン濃度とは、腎臓の健康を知る目安になる検査項目のことです。
炭酸水素ナトリウム・カルシウムも腎機能の回復に役立ちます。
コーギーの腎不全「口コミ」
コーギーの腎不全でも「動きが鈍いな」と思ったらみるみる体が弱ってしまった子もいます。
このように普段気を付けていても、なかなか早期発見は難しいです。
病院では「内蔵の疾病」の検査等、本来必要な血液検査・尿検査を省かれてしまうこともあります。
コーギーの腎不全も、定期的な検査がどれだけ大切か思い知らされますよね。
さいごに
犬にとって腎不全は「一刻を争う病気」ということが分かりました。
愛犬コーギーにも、毎日の体調管理・(毒性のある物を誤飲させない)環境作りが大切です。
もし腎不全の症状がみられたときには、すぐに対応している病院で診てもらいましょう
普段からも腎不全の予防に心掛けましょう。