意外にも女性人気の高いペットの「トカゲ」。
田舎ではよく見る爬虫類も、都会の女性にとっては物珍しく可愛らしい印象を持つことも多いようです。
トカゲは、愛くるしい目に人懐っこさからも人気が定着しています。
トカゲとは
一般的なニホントカは「有鱗目(ゆうりんもく)・トカゲ科」に属している爬虫類です。
野原、山地、岩場に生息していて、基本的に人に慣れずに素早く逃げていきます。
自然界では主にミミズ・ムカデ・イモムシ・クモ・ハエ・コオロギ等の昆虫類を食べています。
ここでトカゲの餌やりが苦手のようならペットとしても飼うことを控えた方が良いようです。
トカゲの分類
トカゲの分類でややこしいのがイグアナとカメレオン。
名前も見た目も違うのに、どうしてトカゲと一緒に記載されることが多いのでしょう。
それは全てが爬虫網有鱗目でトカゲ亜目に属しているからです。つまりトカゲの分類にイグアナとカメレオンが含まれるのですね。
因みに家の害虫を駆除してくれるヤモリもトカゲの一種で、ヤモリに似たイモリは水辺にいる有尾目イモリ科イモリ属の両生類です。
トカゲの値段
ニホントカゲはおよそ2,000円程度で購入できます。
種類ではヒョウモントカゲモドキなら 8,000円~、フトアゴヒゲトカゲ10,000円~、グリーンイグアナは7000円~です。
寿命は一般的に10年前後とされています。自然界のトカゲは人慣れしていませんが、ペットとしてのトカゲは人懐っこい種類もあります。
トカゲは自ら手の上に乗ってきてくれることも。しかし爪が鋭い種類もいる為、ふれあいの際は注意したいですね。
トカゲのお世話
トカゲは犬や猫等のメジャーなペットのようにお散歩をする必要はありません。
しかし餌を与えていれば良いというわけでも無く、トカゲとは適度に時間を作って関わりたいですね。
ただし過保護な親のような気持ちになって関わり過ぎてもストレスを与えてしまうことがあります。
ストレスが溜まると吐いてしまうので健康状態もチェックしながら飼育しましょう。
トカゲの環境
トカゲも原産の環境に似せて、温度・湿度の変化にも注意します。
夜行性のトカゲの場合は、昼行性のトカゲと同様に紫外線(日光浴の代わり)が必要になります。
トカゲは繁殖を目的としなければ単匹飼育で飼った方が良いでしょう。
トカゲのケージ(水槽)
トカゲのケージ(水槽)は成体の大きさも考えて大き目のものを用意した方が良いでしょう。
ケージからは脱走することも考えられますので蓋つきのケージ(水槽)を使います。
他にも飼育する上で必要になるものは、エサ皿・紫外線ライト・ヒーター・サーモスタット(温度調節装置)・シェルター・床材・流木等があります。
初めてトカゲを飼う人は、全てセットになったものを購入してもよさそうです。
紫外線ライト(UVライト)は7,000円前後、全て揃えるとなると30,000円程用意する必要がありそうです。
トカゲのエサ
トカゲの餌には、生き餌のミルワーム・コオロギがあります。
ミルワームは基本的に冷蔵庫で保管しなければならないため、苦手な人はクーラーボックスや小型冷蔵庫を用意します。
餌代はおよそ3,500円前後です。冷凍の餌・爬虫類フードを使えば餌代を抑えることも期待できます。
副食の野菜・フルーツにはバナナ、りんご、キャベツ、小松菜があります。
トカゲの餌やりの頻度
意外にもトカゲの生き餌は毎日やる必要はないようです。
2~3日に1度の生き餌で確実に栄養(タンパク質)を補給します。
幼少期は特に栄養が大切になるので、生き餌を与える頻度は成体よりも多くなります。
トカゲの種類によっては植物食の種類もいますし、成長して成体になればフルーツや野菜をメインにしていっても大丈夫です。
人工飼料の爬虫類フードは1日1回与えるようにしましょう。
日光浴の必要性
トカゲは日光浴をすることでビタミンを生成することができます。
ビタミンは健康維持のためにも欠かせないため、紫外線代わりにUVライトを使ってあげたいですね。
因みに散歩での日光浴では、ハーネスを付けても意味がありませんし、熱中症・脱走、天敵からの攻撃の危険性や、慣れないものを食べてお腹を壊すことも考えられるので、控えた方が無難です。
ヒョウモントカゲモドキの目
トカゲの中でもヤモリと似ている「ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコウ)」にはまぶたがあります。
そして目や体のカラーによっても100種類以上あるのだから驚きですよね。
その分類の中でも「目による分類」では、一般的な黒い瞳が特徴の「ノーマルアイ」、ヘビのような切れ目の「スネークアイ」、シャンパンゴールドのような光彩に細長い瞳孔(赤)の「アルビノ」…。
他にも特徴的なトカゲはたくさんいて、小さな子供の様に黒目の比率が大きい目のトカゲも可愛らしいです。
ヒョウモントカゲモドキのカラー
ヒョウモントカゲモドキの一般的なカラーは豹紋柄です。
体のカラーの分類では、イエロー系・真っ白なカラーに豹紋柄があるスノー系、豹紋が少ないハイポ系、色素が薄いアルビノ系もあります。
そしてそこからさらに細かく分類されていきます。
トカゲの中でも、ヒョウモントカゲモドキは豹紋柄の大きさからカラーの濃淡まで個体の可愛さを楽しんでみてください。
トカゲのしっぽ
トカゲといえば尻尾が生え変わることでも有名ですよね。
トカゲは尻尾に刺激を与えられると反射運動として勝手に尻尾が切れる(自切)という独特な体質を持っています。
これにより天敵の注意を尻尾に逸らして逃げるのですね。
因みに自切(じせつ)は1回までで、尻尾の再生には膨大なエネルギーも使うので注意しましょう。
新しい尻尾は、前のものとはひと回り小さかったり、形状が異なることが多いようです。
まとめ
トカゲの種類にはイグアナやカメレオン、ヤモリも含まれることが分かりました。
そしてヤモリに似ているヒョウモントカゲモドキには100~の分類で様々な個体を楽しむこともできます。
トカゲやヒョウモントカゲモドキの飼育には不安が付き物ですが、お近くの爬虫類専門店でも詳しい飼育方法を聞きながら健康的な飼育に努めたいですね。