アメリカ合衆国に生息する「ミルクスネークの亜種」のスカーレットキングスネーク。
スカーレットキングスネークは、亜種の中で一番小さな蛇です。
顔から尾にかけてリング状の縞模様があるのが特徴的!蛇の鱗の数も、他の亜種より少ない点で珍しい蛇です。
ぺットのスカーレットキングスネークは、どのように飼育すると良いのでしょう。
スカーレットキングスネークとは
アメリカ合衆国内に9亜種のミルクスネークが存在していて、その中でも最も小さいスカーレットキングスネーク。
60cm以下のこじんまりとした大きさに、人目を惹くカラー!
他の種は顔からお腹までしか模様が無いものの、スカーレットキングスネークの独特なカラーは尾まで楽しめるのも魅力!
綺麗なリング状が楽しめるのも本亜種だけ!
種の特徴とも言える「鱗の数」が少なめな点でも面白い蛇と言えそうです。
スカーレットキングスネークの特徴
赤と白と黒の3色のリング模様がカッコいい「スカーレットキングスネーク」
そんなスカーレットキングスネークの体列鱗数は17、19(21のものもいる)が一般的です。
腹板数は152~191となっています。
尾下板数は31~51です。
よく見ると赤や黄色のリング模様の中に黒い斑点があるのも特徴的な蛇となっています。
スカーレットキングスネークの鱗(うろこ)
出典:shizuokakameken.seesaa.net
「蛇のうろこの数の指標」として使われる体鱗列数とは、ヘビの識別に用いられるものです。
これは胴の中央部で計測しておくことで、その種の抜け殻や死骸を見つけやすくします。
体鱗は3~5か所数は数えて、鱗の欠損や癒合などによる奇形鱗を回避できるようにしましょう。
スカーレットキングスネーク「体の部位・鱗(うろこ)」
蛇のうろこは、体の部位によって名前が異なります。
私達が普段よく見ている背中側は「体鱗」、お腹は「腹板」といいます。
腹板の中でも総排泄孔(肛門のところ)から顔側は「胴部」で、尾側は「尾部」です。
因みに尾下板数は「尾部の腹板のこと」になります。交尾器官も兼ねているのも面白いですよね。
スカーレットキングスネークの性格
スカーレットキングスネークは、大人しい性格の蛇です。
蛇というと、すぐトグロを巻いてジャンプして襲ってくるイメージがありますよね。
でもスカーレットキングスネークは凶暴な蛇ではないので、他の蛇よりも扱いは安心。
蛇の飼育初心者にも「オススメの蛇」と言えそうです。
スカーレットキングスネークは、湿度と温度管理だけ徹底して大切に育ててあげてくださいね。
スカーレットキングスネーク「ハンドリング」
出典:www.nature.com
ペットの蛇でよく聞くハンドリングとは「蛇を触ったり・持ったりしてスキンシップをはかる」ことです。
ペットというと、やはり観賞だけでは物足りず「触りたい」と思う人も多いでしょう。
ハンドリングは「人との生活に慣れる(掃除や体重を測る)」上で行っておいても良いものです。
もちろんハンドリングは「蛇にとってストレスにもなるもの」なので、やらなくても問題ありません。
正しいハンドリングの方法
蛇のハンドリングで「触る・持つ」とは言っても、実際には「手に乗せる」ようにしてスキンシップをはかりましょう。
上から持ち上げると、天敵の鷹に捕らわれた時のようなストレスを受けることがあります。
また、持つときには低い位置で持って、落として怪我をさせないように注意。
ハンドリングの前には手を洗ってニオイに敏感なスカーレットキングスネーク(蛇全般)にストレスを与えないようにしましょう。
また蛇のハンドリングの後も手洗いを行って、蛇を含む爬虫類にある「サルモネラ菌」を消毒してくださいね。
ハンドリングの注意点
ヘビのハンドリングでは、長時間のスキンシップはNG。
ハンドリングする際は、手の面積を広くして蛇の居心地の悪さによるストレスを溜めさせないようにします。
そしてハンドリング中は、スカーレットキングスネーク(蛇全般)が落ち着くまで様子を見ると良いでしょう。
ハンドリングする時間は「餌の時間以外(前後もNG)」で、ストレスによる胃腸の働きの悪さを回避。
※餌を触った後にハンドリングをしようとすると「餌」と思って噛みつかれたり、食べ物を吐くことがあるので気を付けましょう。
※脱皮の時もハンドリングは行わないようにしてくださいね。
スカーレットキングスネークの世話
スカーレットキングスネークを含む蛇の世話は、基本的には以下の3点だけ。
1.温度管理
2.週1~週2,3回の餌やり
3.(毎日~3日おき))掃除と水換え
ペットがいる家庭では、残業少なめ。出張が多い人の飼育も難しいですよね。
でも蛇なら手間も少ないので、誰でも安心して飼育することが出来るでしょう。
飼育環境は静か・落ち着いた環境であれば問題ありません。
スカーレットキングスネーク「飼育に必要なもの」
スカーレットキングスネークを飼育したい人は、まず以下の物を揃えましょう。
●ケージ(フタ付きのもの)…プラスチックケースでもOKで、 大きさは「とぐろを巻いたときの大きさ×3倍の床面積」を目安に選ぶと良いと言われています。
蛇のケージは、蛇の長さ(60㎝程度)よりも「とぐろの大きさ」を目安に選びます。スカーレットキングスネークであれば40㎝四方のケージでも問題ないでしょう。
●水容器…スカーレットキングスネークが全身水に浸かれる容器を用意します。こちらは飲み水にもなります。
●床材のウッドシェイブ…ウッドシェイブ(おがくず)は、小動物用にも用いられる床材です。新聞紙やクッキングペーパーを代用しても問題ありません。
※水を吸った床材は、早めに新しい床材に交換するようにしましょう。ウッドシェイブ(おがくず)は、ニオイ対策にもおすすめです。
●シェルター…蛇はトグロを巻いて体を密着させていると落ち着きます。
環境は、他の生き物による干渉を避けられる「隠れ家」があると、より安心して過ごすことが出来るでしょう。
●パネルヒーター(または暖突)…冬の寒い日には、室温を適度に温めてあげましょう。
スカーレットキングスネークの温度管理
スカーレットキングスネークの温度管理にはパネルヒーターを使用。
温度は原産国(アメリカ)の20℃~30℃を目安に調整。
身体が大きくなったら暖突などの「出力が高いヒーター」でケージ内の温度を温めてあげると良いでしょう。
室温を温める時には、部屋の室温とケージ内の温度差にもご注意ください。
※ケージ内の温度が低いと食欲不振になることもあるので、温度管理は定期的に行うようにしましょう。
スカーレットキングスネークの餌「マウス」
出典:item.rakuten.co.jp
スカーレットキングスネークの餌は、適度な大きさのマウスになります。
大きさはスカーレットキングスネークの体の横幅の大きさを目安に選びましょう。
マウスは冷凍マウスを解凍して与えれば問題ありません。
※1ヶ月の餌代は500円程度です。
1歳になったら「大きめのピンクマウス」や「アダルトマウス」を与えると良いでしょう。
まとめ
出典:www.shopping-charm.jp
スカーレットキングスネークは、一般的な蛇の飼育と同じような手順でOK。
見た目の派手さの割に、性格はおとなしいので初心者にも最適!
蛇好きな人は、まずはスカーレットキングスネークから飼ってみるのもいかがでしょうか。