ペットと生活する上で気になるノミ。
ノミやマダニの寄生では「市販薬」も販売されているものの、その効果はどの程度の物なのでしょう?
正しいノミ・マダニの駆除方法もまとめます。
ノミ・マダニ
可愛いペットに寄生する可愛くない存在のノミ・マダニ。
目に見えるノミは「氷山の一角」とも言われています。。こわいですよね。
ノミはペットの体表上で繁殖。寄生してからノミが交接して24~42時間で卵を産むことができます。
そして1日に産む卵の個数は最大で50個!
ペットに寄生したノミは早く見つけて駆除したいですね。
ノミの成虫は、ペットに寄生すると体から離れません。
ペットの血を吸ったら最長120日まで産卵を繰り返し生存し続けます。
そしてノミは、ペットの寝床・お気に入りの場所にも浸食。
5匹見つけられたなら95匹のノミの卵~幼虫~サナギの「ノミの予備軍」がいると言われています。
寝床・お気に入りの場所は、こまめに掃除機をかけたいですね。
ノミのサイクル
ノミの予備軍の詳細は、成虫が5%、サナギが10%、幼虫が35%、卵が50%と言われています。
ノミはペットに寄生したら、卵はペットがいる周りにも落下。家の布団・カーペットにも潜り込みます。
そしてノミの幼虫は、ノミの成虫の糞等を食べて生き長らえて、脱皮を重ねて繭を作りサナギになります。
サナギから成虫になると、ノミの大好きな三大要素(二酸化炭素、熱、物理的な圧力と振動)で孵化して寄生します。
気温は13度でより活発になるようです。
寒くなると発生率は減りますが、家の中は温かいので完璧に居なくなるということはないようです。
散歩中にもマダニに注意
マダニが多く生息しているのが草むらです。
田舎で暮らしている人にはなかなか避けがたいところですね。。
散歩中には、できるだけ草むらには近づけないようにした方が良いでしょう。
「絶対に」というと何かと大変ですが、草むらで遊ばせたときにはシャンプーもセットにしてあげたいですね。
ノミ・マダニからは避けられない?
最近は可愛いペットのお洋服が増えてペットもお洒落になってますよね。
服を着ていれば「多少はノミも防げるのかな」と思いがちですが、そんなことはないようです。
ノミ・マダニは、二酸化炭素・熱・振動を瞬時に感知してペットに飛びつきます。
洋服を着て防御しても、足の裏や顔に飛びついて体表上に潜り込みます。
「室内で飼っているから大丈夫」というわけでもなく、家の中の方がノミが寄生しやすいことが有力になっている話もあります。
ノミ・マダニ予防のハーブ
アロマやハーブでは「ノミの嫌な香りで、お洒落をしながら予防できる」ような気がします。
しかし、これもあくまでも「気持ち程度の予防」でしかならず、完全にノミをシャットアウトできるものでもありません。
もちろん寄生したノミには効果がありません。
ノミ・マダニ予防の市販薬
最近ではホームセンター等でも、手軽なお値段でノミ・マダニの駆除薬を購入できるようになりました。
動物病院で処方される駆除薬と似ていますが「医薬部外品」でしかありません。
効果は「動物病院で処方される除去薬」よりも弱いですし、持続時間も持ちません。
また、雨に当たったりシャンプーをすると効果が低下します。
ノミ・マダニを見つけたら
「マダニは取れば平気」「ノミはつぶせば解決!」と思っている方も多いです。
しかし、ノミ・マダニを駆除できても、目に見えない予備軍までは駆除できません。
また、マダニはペットの柔らかい皮膚上に食いついて離れないため、引っ張って取ってもペットの皮膚にはマダニが残っています。
そしてペットは皮膚炎で更につらい思いをすることもあるのです。
一方でノミは動きが早く、捕まえるのには苦労します。
またノミの体内には「条虫」という寄生虫の元がいて、つぶすと人間にも被害が及ぶことがあるので止めましょう。
ノミ取りシャンプーの効果
ノミ取りシャンプーなるものが販売されていて「ノミの影響も少ない」と思いがちな飼主さん。
しかし、そんな状況でもノミは素早く逃げて回避するのです。
ペットにとって「シャンプーしづらい頭部」に逃げられることも多々。
シャンプーも毎日できたらいいけど、ペットの免疫力を考えると「隔週や月1でのシャンプー」になってしまうことも多いですよね。
そしてシャンプーである程度洗い流せたとしても、シャンプー後の予防ができていなければ「その時だけの予防」になってしまうことに。。
フロントラインプラス投与とは
フロントラインプラス(動物用医薬品)とは、寄生中のノミと繁殖・再寄生を予防できるものです。
ノミは24時間で、マダニは48時間でほとんど除去できます。
処方されるフロントラインプラスでは、持続期間も1ヶ月以上。
フロントラインプラス投与後は、犬は24時間・猫は48時間でシャンプーもOK。
「妊娠・授乳期、生後8週齢以上の子犬・子猫にも使用できる安全性」と「人に対する安全性」も確認できている優良な医薬品。
しかし家の中には、ノミの予備軍も残っているので、フロントラインプラスと同時に清潔な状態を作ることも大切です。
ノミ・マダニ予防まとめ
屋外に限らず、屋内でもノミ・マダニの影響があることが分かりました。
特にタイルの割れ目や床板、寝床・お気に入りの場所は念入りに掃除をしましょう。
ノミがひどい時には、スチームクリーナーの熱でも除去するのがおすすめです。
ペットの毛布類は60℃以上のお湯を使い10分間洗濯しましょう。洗濯したらしっかりと干しでカビの影響も防ぐように注意します。
洗えないものに関しては、太陽の光も使って滅菌したいものです。
さいごに
「フロントラインプラス」はホームセンターのものではなく、動物病院で処方されるものを使用する必要があることが分かりました。
※動物用医薬品は「動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされているもの」とされています。
フロントラインプラス投与とは言っても、首筋に垂らす程度の手軽・安全なもので「強力な効果」を発揮できることが分かりました。
ペットの健康の為にも「小まめな清掃」と「フロントラインプラス投与」は覚えておきたいですね。