ペット可の物件であれば是非お勧めしたいモルモット!げっ歯類で、意外にも「リス科」の動物です。
小さな丸いお耳と丸いフォルムが可愛らしいですね。モルモットはどのように飼育すると良いのでしょう。
モルモットとは
モルモットは前足に4本、後ろ足に3本の指があります。爪は、個体により1か月~半年に一回を目安に整えます。
爪切りは小動物用の先端が丸い物を使い、爪にある赤い血管は切らないように余裕をもって整えます。慣れない人は動物病院やペットショップなどで切ってもらった方が安心です。
体長は約20~40cmで、体重は0.7~1.5kg程になります。しっぽはありません。
寿命は5~8年程です。
性格は穏やかで好奇心旺盛ですが、環境の変化にはストレスを感じやすい繊細な側面もあります。ストレスを感じると消化不良を起こしやすいです。
モルモットの相場は5000円程度です。夜行性の動物で、朝と夕方は眠くなります。
鳴き声は口笛を吹いたような高い声で鳴き、キーキーと鳴くときには警戒や興奮している状態です。
モルモットとのふれあいは1日5分~で、時間は夕方~夜の時間に触れあうと良いでしょう。慣れてきたら1時間ほど時間を増やしても大丈夫です。
ケージ類は10000円もあれば揃えることができます。
安価な物であればケージで4000円、すのこ付きのタイプで6000円(すのこは1500~2000円程度)、水のボトルで700円、ハウスで1200円、かじり木は300円、牧草・餌も数百円~購入可能です。
他は百円ショップなどの商品で揃えると費用を抑えることができます。一般的にはウサギ用のケージを選べば問題はありません。
ケージ内は狭いため、お部屋を散歩させる時間を30分~1時間ほど作ったり、サークルとケージの扉部分を繋げて広くしてあげると良いでしょう。
一般的なモルモットの床材はすのこです。すのこは、モルモットの歯が成長することも防ぎます。
うんち等の排泄物は、すのこのすきまから下のケーズに落ちる仕組みです。
すのこの上のうんちを踏んで足が汚いままにしておくと病気になることもあります。足の汚れも定期的にみてあげましょう。
掃除は、替えのすのこを用意しておくとスムーズになります。
モルモットは基本的に「トイレにする」という概念はなく、至る所に排泄します。すのこを洗ったときにはしっかりと干して、モルモットの体調に影響を与えないように気を付けましょう。
床材が網タイプであれば、足にうんちの汚れが付きにくくなります。かじるおもちゃも与えることで、歯が成長するのを防ぐことも期待できます。
すのこよりも安定性は少なくなるので、できるだけ安定したものを選び・小さな揺れも感じさせない物を選んであげましょう。
小さな頃には足を引っかけやすいので注意してあげましょう。
牧草は自然のものなのでアレルギーの心配もなく、食べて栄養の補給や歯の調整にも役立ちます。
ハムスターの飼育の際にも使用する木材チップは、適度に温かくできるもののアレルギーの影響も考えられます。
どちらにも共通する点は、怪我の心配が少なく・すのこや網よりも掃除が大変ということです。
新聞等の紙類は、消化が出来なくて腸閉塞になり、最悪の場合死に至ることがあります。プラスチックタイプの床材も、かじって飲み込む危険性があるためおすすめしません。
モルモットがお家にやってきたら2~3日は、餌と掃除のときだけ関わるようにしましょう。
極力のぞき込んだり、ケージを触ることも控えます。「お家が安全だ」と判断するまではそっとしておきましょう。
お家に赤ちゃんや小さな子供がいると、大きな声や動作でびっくりすることがあります。ケージは極力静かで空調も聞いている部屋を選んで設置しましょう。
モルモットがかかりやすい病気
モルモットがかかる病気には「不正咬合(ふせいこうごう)」があります。
モルモットを含むげっ歯類の動物は、常に歯が成長します。
そして歯が成長しすぎると、餌が食べられなくなったり、あらゆる病気にかかることがあります。このような事態にならないように、モルモットは食事でメンテナンスするのです。
あとは適宜、すのこ板やかじり木もかじって整えます。牧草を常に食べているのもそのためです。
《モルモットと歯の病気》
歯の成長に問題がある場合は、動物病院で伸びすぎた歯をカットしてもらったり、かみ合わせを治してもらう必要があります。
他にもビタミンCやその他の栄養不足、歯茎への影響、顎の骨への感染症、痛みでも死に至ることがあります。
歯が見えにくく、定期的に見てあげなければ気づきません。よだれをたらしやすくなったら要チェックです。
マメ科で高タンパク質や高カルシウム、ビタミンAやカロチン等のミネラルも豊富な牧草です。
栄養価の高さでは、成長期や出産・授乳期のモルモットにおすすめです。しかしカロリーやカルシウムが豊富な牧草は、与えすぎることで尿路結石に至る場合もあります。
普段はチモシーなどの一般的な牧草を与えるようにしましょう。
生の牧草であれば水分と栄養価を豊富に摂取できます。しかし夏場の暑い時期には「牧草が傷みにくい乾燥した乾草」で、定期的に新しい牧草に変えてあげると良いでしょう。
イネ科の牧草チモシーは、タンパク質やカルシウムは少なめです。繊維質が豊富で、カロリーも気にする必要はありません。
また、高繊維質がモルモットの消化機能を助けてくれます。
安価で大量に牧草をゲットでき、モルモットの食事として与え続けても良い牧草です。
人工の餌はモルモット専用のペレットを使用します。大きさや形・硬さも、個体や成長に合わせて選びましょう。成長期には、ハードタイプのペレットで歯が伸びるのを防ぎます。
ケージ内にはモルモットが隠れるたのハウスを用意して、エサ入れは陶器製の重みがあるものを選び、ぶつかってひっくり返るのも防ぎます。
エサ入れやお水入れはケージの側面に取り付けるタイプにすると、うんちの混入などを防ぐことができます。
モルモットが来て一週間が経ち、お部屋と飼主さんに慣れてきたらふれあい開始です。
お尻は極力触らずに、頭や顎をそっと撫でてあげましょう。
餌は直接手で与えると仲良くなれます。餌を与える時には名前も呼んであげましょう。
2~3ヶ月も経つと、手の上に招いたりひざの上で撫でられるようになります。
さいごに
モルモットは警戒心が強い動物です。
一度怖れてしまうと警戒心がとれにくくなります。餌やおやつを上手に与えて、穏やかなコミュニケーションを取り信頼関係を築きましょう。
また、普段のスキンシップは病気の予防にも繋がります。
皮膚炎や毛ダニ、中耳炎、熱中症、胃腸のうっ血、糖尿病等にもかからないように注意してあげましょう。