カンガルーを小型化したようなワラビーは、有袋類(有袋類)カンガルー目カンガルー科の生き物です。
カンガルーとの違いは体重でおおよそ分けられます。
オーストラリアに棲息するワラビーも飼育することは可能なのでしょうか?
ワラビーとは
カンガルーによく似た生き物です。
体調は50~100㎝で、体重は6~20㎏。一般的には体重25kg以下でワラビーと判断します。
またワラビーの特徴には、足・尾が短いという特徴もあります。
※カンガルーとワラビーの間にはワラルー(75㎝以下)という種類もいるようです。
ワラビーの飼育
ワラビーは夜行性の動物で、日本で購入できるワラビーはダマワラビー・ダマヤブワラビー・ベネットワラビー・パルマワラビーがいます。
平均寿命は10~15年です。
専門ショップでなら出会えるかもしれません。ダマワラビーであれば15万程で購入できます。
ケージ・サークルは大型兼用のものを選ぶと良いでしょう。※ジャンプ力が高いのでケージの高さにも注意してあげましょう。
ワラビーは音に敏感
音を聞き分けることが得意なワラビーは、大きな音に対しても敏感でびっくりして飛び跳ねることもあります。
すると壁・柵・人にもぶつかって、ワラビーも人も大けがをすることがあるので要注意です。
ワラビーは天井に頭をぶつけることもあるので気を付けましょう。
室内飼いが難しいワラビーですが鳴き声に関してはあまり大きくなく、さほど気になりません。
性格は繊細
ワラビーの基本的な性格は臆病で人慣れしていません。
それゆえお家にやってきたときには、過度にスキンシップを取ることで体調を崩したり、人に危害を加えることもあります。
特に自分の家・縄張りに「知らない人」や「さほど仲良くない人」が来たとき、「お腹に子供がいるとき」には攻撃的になります。
環境に慣れて、ワラビーに近づいても逃げる様子がなければ、定期的にスキンシップを取れるようになりたいですね。
カンガルーのお家
ワラビーも、カンガルーと同様にオーストラリアに生息しています。
そのため日本で飼育する際も比較的広い土地でなければ飼育が難しいようです。
また後ろ足で飛ぶ歩き方が騒音問題にもなりかねません。
そしてワラビーは静かな場所での生活を好む為、車通りが多いところでの飼育も不可です。
ワラビーの餌
ワラビーは草食の生き物です。
食べても良いものは青草、小松菜、ニンジン、サツマイモ、りんご、みかん、牧草・ヘイキューブ(干し草を整形固形化させたもの)、ペレット等があります。
動物園での飼育では、ユーカリやアカシアの若枝・実生、柔らかい草も食べさせるようです。
ペレットは草食動物用(ウサギ用)のペレットで問題ありません。
好奇心旺盛な一面もある
好奇心旺盛なワラビーは、食べ物を与えると口にしてしまうところがあります。
その食べ物が刺激の強い物・棘がある植物等であれば口腔粘膜を傷つけたり「カンガルー病」の原因になることも。
カンガルー病とは、顎の骨が化膿・腫れる病気のことです。悪化すると死に至ることもあります。
普段食べる分には、両手でご飯を掴んで食べる姿が可愛らしいです。
何でもたべるわけではありませんが、食べたら危ない草・木の皮や枝は近くに無いか確認しておきましょう。
ワラビーの運動量
ワラビーの運動量は、1日40~60分を目安にケージの外で遊ばせてあげましょう。
可能であればケージに入れっぱなしよりも、時間を決めて出しておく方がストレスを溜め込まないようにできて良いと思います。
時間を決めて生活させてあげると、飼主さんもワラビーのトイレの時間が把握できるようになります。
ケージの中は、毎日掃除をして清潔な状態を保てるようにしましょう。
「ダマワラビー」とは
ワラビーの中でも小型のダマワラビー。日本で一番ポピュラーなワラビーです。
体長50㎝程で、体重は5~7㎏が一般的。体毛のカラーは灰褐・茶褐色です。
寒さに弱いので25~32度に保ってあげられるようにしましょう。
「パルマワラビー」とは
一番小さなワラビーがパルマワラビーです。
体長が45~55cm、体重が3.5~6.0kgです。
「うさぎ」ほどの大きさとも言われています。価格は30万円前後です。
背中は灰褐色や褐色で、喉から腹部は白色です。
野性のパルマワラビーは藪の中で生活していて、夕方から活発に活動します。
「ダマヤブワラビー」とは
ベネットワラビーより小さいワラビーがダマヤブワラビー。
体長が50~70cm、体重は7~10kgです。
大きさは「猫」と同じくらいとも言われています。価格は20~40万円で購入できます。
ワラビーは基本的に人になれない生き物ですが、ダマヤブワラビーは比較的人になれる生き物とされています。
声掛けから始めて、仲良くなると呼びかけにも応じて来たり、なでたり、手から直接餌を与えることもできるようになりますよ。
「ベネットワラビー」とは
ベネットワラビーは一番大きなワラビーです。
体長が100cm、体重が15~27kgとされています。
体毛は茶褐色で、お顔は黒色の鼻先で凛々しい印象になっています。値段は30万円です。
昼間にも活動しますが、早朝・夕暮れ時が一番活発に活動します。
出典:enoge.org
ペットではありませんが、「世界一幸せな動物」のクアッカワラビーもご紹介します。
カンガルー科クアッカワラビー属のクアッカワラビーは、カンガルー科とは思えない手足・耳・鼻・尾の短さが愛くるしいですね。
絶滅危惧種に指定されていて、現地でも触れたり餌やりも禁止されています。撮影はOKです。
※野生動物なので触れると怪我をすることもあります。観光の際もご注意ください。
まとめ
日本ではほぼ見かけることが無いペットのワラビー。
一応、飼うことができる種類もいることが分かりました。
飼っている人が少ないから、扱っている動物病院を探すのにも一苦労です。飼育する前には、対応の動物病院も調べておきましょう。
そしてワラビーをペットにむかえる時には、ゆっくりと人・環境に慣れさせてあげます。
ワラビーのリラックスしてお腹を出して休んでいる姿は癒しにもなりますよ。