小さな体に大きな目、フサフサの尻尾が人気のシマリス。
小動物好きにもたまらないペットですよね。でもペットとしては珍しいので飼育は不安…。
そこで初心者にも分かりやすい、日本でメジャーなシマリスの「性格」と「飼育方法」をまとめます。
シマリスとは
シマリスとは哺乳綱ネズミ目リス科シマリス属の生き物です。アジアに多く分布しています。
身体の縞模様に頬袋が特徴的なメジャーなリスです。
身体は12~15cm程、体重は70~130g、しっぽの長さは6~10cmとされています。
大きなハムスターくらいの大きさです。シマリスの価格は5,000〜10,000円程度となっています。
寿命は6~10年で、きちんと飼育するとハムスターより長生きしますよ。
シマリスの性格「穏やか」
シマリスは穏やかな性格です。
しかし個体によっては気性が荒かったり、おっとりした子もいます。そのためペットのシマリスは飼主さんと相性が良い子を選ぶ必要がありそうです。
ただ相性の良い子を選んだつもりでも「飼主さんに馴れてくれないから」といって野生にかえさないでくださいね。
季節によって性格が凶暴化
シマリスが家にやってきたら「安心できる場所」だと理解してもらいましょう!
むやみにシマリスに触って仲良くなるのではなく、静かな環境で優しく声をかけてあげると良いです。
飼主さんの家が賑やかな場合は危険だと思われることもあります。
またタイガー期と呼ばれる秋から春には、懐いていた子も突然噛み付いてきたり凶暴化することも。
飼主さんを嫌いになったわけでは無いので、凶暴化が落ち着くのを気長に待ちましょう。
シマリス「成体を選ぶ」
シマリスは「生後2~3ヶ月位から飼育すると懐きやすくなる」と言われています。
この頃は「離乳食から一般的な餌に切り替える頃」で何かと大変な時期です。「環境を整えるのは難しい」ので成体になってから飼育した方が良いでしょう。
小さな頃は肺炎のリスクもあるので、元々人に馴れている個体を選びます。
性格は個体に委ねられるので、子シマリスにこだわらないくても良いでしょう。
元気なシマリス「選び方」
シマリスを選ぶときには「痩せていない子で毛並も良く艶があり、餌もきちんと食べている子」を選びましょう。
「目や肛門あたりも汚れていないどうか」チェックします。
購入先は、通販よりもペットショップやブリーダーの元での購入で飼育するリスをきちんと見極めましょう。
購入してから「元気が無い個体だった」と落ち込むことがないようにしましょう。
シマリスの飼育「適切な飼育ゲージ」
シマリスを迎えるときには予めケージを用意しておきます。
ケージは金属製で網目が細く、広く高さのあるゲージを選びましょう。
巣材・床材は市販の床材・木くずや草、新聞紙を細かく割いた物でOK。
シマリスは運動量が多い生き物なので、ケージの中には木登りできるスペースも確保してあげましょう。
ケージを置く場所は「直射日光のあたる場所は避けて20~25℃程度を保てる部屋」に設置します。
シマリスの飼育「必要な物」
ケージの中に入れるものには「餌入れ・給水機、登り木・かじり木、回し車、巣箱、トイレ」等があります。
リスはげっ歯類の生き物なので歯が伸び続けます。それを整えるためにも登り木・かじり木は必ず必要。
回し車は、登り木では足りない運動量を補います。※ハムスター用の回し車でも代用できますが、大きめのリスの場合はシマリス用の回し車の方が無難です。
巣箱は一人だけの安心できる場所で寝床としても使用します。木製や藁で出来た巣箱は通気性も確保できるのでオススメです。
同じ場所にトイレをする子にはトイレも設置してあげましょう。
シマリスの飼育「お掃除のポイント」
毎日のお手入れでは、給水機のボトルは毎日洗って水垢を防ぎます。
エサは食べ残す習性から「水分が少ないもの」だけ保存食として残しておきます。
糞は毎日取り除いて床材を補充します。※砂場は誤飲を防ぐため、トイレ用の固まる砂は使用しないでください。
巣箱の中は酷く汚れた時だけ綺麗に洗って乾かしたり、巣材を交換します。
シマリス「単体飼育」
シマリスは意外にも昼行性の生き物です。
人と同じで朝から活動します。生活は単独行動を好み、多頭飼いにすると喧嘩で命を落とすことも多いです。
リスは縄張り意識が強い生き物なので、1体のシマリス毎にケージを用意します。
他のペットも一緒に暮らしている場合は「リスだけの部屋」を用意するか「放し飼いさせない」ようにする必要がありそうです。
シマリス「バランスの良いエサ」
リスのエサはリス用のペレットの他、ハトの餌やひまわりの種、大豆・とうもろこしといった種子類を与えます。
種子類以外では、人参・キャベツ・レタス・小松菜、バナナ・ぶどう・みかん等の野菜や果物も好んで食べます。
動物性たんぱく質はでゆで卵の黄身や無糖ヨーグルト、ミルワームを与えると良いでしょう。
餌は少し残す程度の量を与えて、水分があって腐りやすい物は取り除きます。水分の無い種子等は、そのままにしておきましょう。
シマリス「室内さんぽ」
運動量が多いシマリスは、時々ケージの外で遊ばせてあげるとストレス発散にもなって良いと思います。
ただ家の外での散歩は脱走の危険性があるのでやめましょう。散歩は部屋の一区画を走らせる程度で十分です。
家の中では電気ケーブルを齧って感電や火事にならないようカバーを付けておきます。
後は「小さいのでドアに挟まったり、高い場所に登っては慣れない場所で落下」させないように気を付けて見ていてあげましょう。
シマリスを飼う前に注意すること
①シマリスの飼育は体温・室温調節も大変。
②毎日の掃除では、犬や猫のようにトイレを覚える習慣が無いので、こまめに掃除をしてあげる必要がありそう。
③他のペットを飼っている場合も、シマリスにとってストレスになります。
④保存食があるからといって「帰りの時間が不規則な人や遠出が多い人には向かないペット」です。
これらを踏まえ上で「シマリスをペットに迎えるかどうか」考えてみてくださいね。
まとめ
シマリスは日本人にとって一番馴染みのあるリスです。
鳴き声は無いのでアパートでの飼育にも適しています。
ただシマリスの飼育では、知識が浅いことでシマリスを冬眠や喧嘩の危険性にさらしてしまうことも。
シマリスをペットに迎える時には、シマリスの習性もきちんと勉強してからにして下さいね。