デグーとはげっ歯類の生き物で、高い知能と学習能力を持つペットとして人気です。
そのコミュニケーションの高さは犬や猫と同じくらいと言われています。
デグーとは
デグーはアンデス山脈等の高地に住んでいる生き物です。
体長は12~20cm程、尻尾は8〜13cm程です。体重は170〜300g程と小型で、寿命は6〜10年程とされています。
そしてデグーは「鳴き声を変えることで感情表現を豊かにできる生き物」です。
その感情を表現の豊かさでは「アンデスの歌うネズミ」と称されています。
デグーは飼い主さんの感情を読み取り、飼い主さんはデグーの鳴き声が分かることより仲良くなれます。
デグー「豊富な鳴き声」
デグーは「キューッ」「キョッキョッ」と鳴くことがあります。
これは飼い主さんに「何かを伝えたい時」や「不満がある時」に鳴く声です。
これにより「お腹がすいた」「散歩がしたい」と要望を伝えることができます。
他にも、デグー同士で遊んでいる時には小鳥のさえずりのように鳴くことがあります。
撫でてあげると、一味違った鳴き声で甘えてきて可愛いです。
デグーの特徴
デグーといえば可愛さも魅力の1つです。
デグーの大きな瞳や縦長の耳、ふさふさのしっぽも特徴的!
※目はうさぎのように顔の両側についています。視力が良いわけではありませんが、広い視野で敵から身を守ります。
目には長いまつげがありおめ目もぱっちり!鼻ぺちゃなところもどことなくうさぎを思わせる風貌です。
耳は大きく広がっていて、縦長の耳で遠くの音も聞き取ることができます。
デグー「手足・尻尾の特徴」
デグーは器用に手を使える生き物で、ハムスターのように食べ物を手で持って食べることがあります。
小動物といえば「両手で餌を持つ」イメージがありますが、デグーは片手でかっこよく持つこともあり見物です!
そしてデグーは脚力も抜群!30~40センチはジャンプできます。
《デグーの尻尾》
ネズミの尻尾は細長いのに対して、デグーの尻尾は細長い尻尾に毛で覆われています。
毛の長さは短いですが、楽しい時や興味があるときはパタパタ動かします。
ただ無我夢中で遊びに没頭していると、飼い主さんが誤って尻尾を踏んで(尻尾を)切断してしまうことがあるので気をつけましょう。
デグーの価格
デグーは一般的に4000~20000円程で購入できます。
※価格はデグーの毛色によっても変動します。
ノーマルの茶とブルーが一般的なカラーで、他にはバイト(まだら色)のデグーや海外にはホワイトやブラック等があります。
希少な毛色やブルーカラーになると40000円程になることもあります。
購入する時には、信頼のあるペットショップやブリーダーのもとで相談するようにしましょう。
デグーの性格「人懐っこい」
人懐っこく、鳴き声の豊富さから社交性も豊か、そして好奇心旺盛な性格のデグー。
学習能力の高さでは、名前を呼ぶと自分の名前を憶えて反応してくれることもあります。
飼い主さんのこと「家族」と認識すると、手や肩に乗って甘えてくることもありますよ。
デグー「飼育に必要な物」
デグーの飼育に必要なものは以下の通りです。
・ケージ
・エサ入れ、牧草入れ、給水器
・かじり木
・砂(砂風呂)
ハウス(寝床)やハンモック、サークルも適宜設置してあげると良いでしょう。
セットは1~2万円程で購入可能です。
砂風呂はトイレのように使われてしまう事もあるため、1日30分等の決められた時間内にケージに入れてデグーのお風呂も清潔に保ちましょう。
デグーの飼育「環境作り」
デグーを飼育するためには原産地に合わせた環境作りが大切です。
基本的には室内飼いで、エアコンやヒーターを使って部屋の温度は20度前後・湿度は40%前後を目安に整えましょう。
デグーは汗をかきにくい生き物です。
人のような体温調節が難しいので、飼い主さんが快適な温度に整えてあげましょう。
デグーの餌(ペレット)
デグーの餌は専用フードを与えます。
これは牧草を中心に固めたもので、デグーに必要な栄養素も配合されています。
ただ、これだけでは歯を削ることが出来ないのでチモシー等の牧草も与える必要があります。
※げっ歯類の生き物は、歯が伸びる傾向があります。伸ばしたままにしておくと体調不良や病気に繋がるので注意しましょう
フードは個体に合った量を与えて、牧草はたくさん与えられるようにしましょう。
デグーの餌「肥満・糖尿病」
前述の通り、デグーは汗をかきにくい生き物です。
過食や糖質・脂質の摂りすぎでは、代謝できずに肥満・糖尿病になることもあります。
おやつとして与えることがある穀物・フルーツ等のドライフードは糖質も脂質も高く、嗜好性も高いので与えすぎには気をつけましょう。
これらが入ったミックスフードも与えないようにしましょう。
デグー「元気そうな子を選ぶ」
デグーは活発で元気そうな個体を選びましょう!
目はパッチリしていて音にもよく反応し、ヒゲも艶と張りがあるかどうかチェックします。
あとは歩き方が不自然であったり、歯が白い子は始めて飼育する人には向かない個体だと考えてください。
※デグーの歯は黄褐色からオレンジ色です。
一見、健康そうに見える白い歯は「体調に問題がある」「虚弱体質」と判断されます。
デグーの飼育「単体での飼育がおすすめ」
デグーは多頭飼育だとデグー同士のコミュニケーションもより豊富になります。
しかし他の生物と同様にテリトリー争い等も考えられます。多頭飼育はメスのペアかつがいで飼育することをおすすめします。
ただ初めてデグーを飼う人は1匹の方がしっかりと関わってあげられます。
デグーは放置されることが嫌いなので、たくさん関わって仲良くなれるようにしましょう!
デグーを迎える上で気を付けること
デグーは警戒心が比較的少ない生き物です。
しかしお家に迎えた時には、新しい環境に、戸惑い警戒心をむき出しにすることもあります。
警戒芯が強いときには、まず家の環境に慣れてもらって、飼主さんは最低限の掃除と毎日の給餌・給水以外では関わることも控えましょう。
1週間程すれば環境にも慣れてくるので、直接餌を与えてみたり徐々に関わる機会を増やして仲良くなれるようにしましょう。
さいごに
デグーはコミュニケーション能力の高さからペットにも最適な生き物だと分かりました。
ペットとたくさん遊びたい飼主さんにもおすすめの生き物です。
デグーは眠っている時に顔周りやわきの下を撫でてあげても、目を半開きにして見てきて可愛いですよ!
ただ可愛いからといって、毎日睡眠妨害をしないように気を付けてくださいね。