犬猫よりも飼い方が難しく、他の小動物よりも飼育しやすいフェレット。
フェレットは社会性に富んでいることからペットとして隠れた人気があります。
そこでフェレットの飼育方法についてまとめます。
フェレットとは
フェレットとはイタチ科の生き物です。
夜行性の生物でイタチ科の中で唯一人に慣れ、基本的な性格は大人しく穏やかです。
ダックスフンドのような胴長に、端正な顔立ちが可愛らしいですよね。
体重は0.8~1.5kgとされています。寿命は6〜8年が目安です。長いと10年前後生きます。
平均価格は2~3万円で、高価な個体になると10万円程になります。
フェレットの価格
フェレットの値段はどのように決まるのでしょう。
それは販売元(繁殖場・ファーム)、体型、特徴、毛色によっても値段が変わります。
噛み癖があるフェレットの中でも、比較的体が大きいフェレットは強さを見せつける為に凶暴な性格になることがあります。
その点、メジャーな「マーシャル」「バズバレー」は体が小さく比較的大人しい子が多いです。一方で「カナディアンフェレット」は体も大きく筋肉質!
フェレットは体型・性格も見てお気に入りの個体を見つけてくださいね。
フェレットの「鳴き声」は静か
ペットの飼育では鳴き声も気になるところですよね。
フェレットの鳴き声は、楽しいとき・興奮しているときに「クックッ」と鳴いたり「クックル」と喉を鳴らします。
遊んでほしい時には「クークー」「グーグー」、中には「ボエエ」と鳴く子もいるようです。
怒った時「シャー!」「シーッ!」と威嚇します。びっくりしたときには「キャン」「キュー」と鳴くことが多いです。
フェレットとのふれあい
フェレットを迎える時には、新しい環境にゆっくりと慣れさせましょう。
スキンシップも急いでとらずに、環境に慣れてきたら優しく撫でてあげます。
仲良くなったらたくさん遊んであげましょう!お散歩の際はハーネス・リードも忘れずに。
フェレットの飼育に必要な物
フェレットの飼育にはケージ(5000~3万円)、エサ入れ、水入れボトル、トイレ、ブラシ・爪切り、敷き布、体重計が必要です。
あとはハンモック、おもちゃも与えてストレス発散できる環境を作ってあげたいですね。
ケージ程の大きさは、チンチラ・うさぎ程のケージから4階建ての比較的大きなケージまでたくさんあります。
フェレットは噛み癖がある為、放し飼いはしない方が良いでしょう。
フェレットの適温・環境
フェレットの適温は20~24度です。
寒さにも暑さにも弱い為、夏は比較的風通しがあり且つ直接風邪が当たらないところに、冬は比較的暖かいところにケージを置きます。
とはいっても環境の変化のストレスを与えないようにエアコンでコントロールするのが一般的です。
フェレットの餌(フード)
フェレットの餌は「動物性タンパク質30~40%」「脂質20%」「繊維質5%以下」が理想です。
「なんのこっちゃ」と思いますが、タンパク質は鶏肉、豚肉、牛肉が無難。
意外なことに繊維質は消化できずに排出される為、避けたほうが良いでしょう。
メジャーなペットと同様、ネギ類、ニラ、ニンニク、イカ・タコ、エビ、カニ、貝類、乳製品、チョコレートは与えない方が良いです。
リンゴやバナナも繊維が豊富なので与える必要はありません。
フェレット専用フード
フェレットの為に作られたフェレット専用フードには、良質な「動物性タンパク質」と「脂肪」が含まれています。
生後2~4か月の小さなフェレットには15gの固形フードを水でふやかして与えます。
生後5ヶ月~は固形フードを与えます。雄は50~70g、雌は40~60gを目安に与えます。必要カロリーは1日約200~300kcalと言われています(体重1.5kgの場合)。
フェレットは腸が短いため2~3時間で排泄します。そのことからも1回の食事量を分けて与えると良いでしょう。※フェレットは夜行性なので、夜食用の餌も用意しておきましょう。
フェレットと水(フェレット専用水)
フェレットに与える水は、水道水でも問題が無いと言われています。
それでも気になる場合は、ペットショップで売っているフェレット専用水を与えましょう。
※ミネラルウォーターは結石の原因になる為、与えないように注意します。
水は毎日新鮮なものに交換して、ボトルは水垢が溜まらないように毎日洗いましょう。
フェレットのニオイ
フェレットの肛門には臭腺があります。
これを最初に除去することで強烈なニオイと、発情期のニオイ・凶暴化になることも抑えて安心・安全なペットとの生活を送ることが可能です。
普段の生活で出るニオイも抑えて健康的な生活を送れるよう、ケージ・トイレは毎日掃除をしましょう。
トイレは1日2回の掃除がおすすめで、トイレをしたらすぐに綺麗なトイレシート・トイレ砂に交換します。
できれば週に1回はケージも水洗いしたいものです。
フェレットのシャンプー
フェレットの抜け毛もニオイの原因となります。
抜け毛はコロコロ等で綺麗に取り除いて、ハンモック等は定期的に洗いましょう。
フェレットも月に1回のペースでシャンプーしましょう。
比較的水遊びが好きなフェレットには、水(37~38度)を嫌がることがないように水浴びに慣れることから始めます。
フェレット用の低刺激シャンプーで洗い流したら、後は顔に風が当たらないように注意しながらドライヤーで乾かします。
フェレットの動物病院
普段の定期健診からワクチン接種の時にもお世話になる動物病院。動物での診察代は1回1000円~です。
犬・猫よりも対応できる病院は少ないですが、小動物よりも探しやすい(比較的多い)とも言えます。
フェレットを飼う前にはお近くの動物病院も探しておきましょう!
※避妊手術・臭腺除去手術が必要な場合も動物病院にかかる必要があります。
フェレットは避妊手術・臭腺除去手術がされているスーパーフェレットを選ぶと良いでしょう。ほとんどの個体は避妊手術・臭腺除去手術済みで販売されています。
フェレットの飼育にかかる主な費用
フェレットフード代は月1500~2000円です。
ワクチンは生後1年以内で年2~3回、生後1年経ったら年1でワクチンを接種します。費用は6000~10000円です。
フィラリア予防(蚊の対策)は月に1回で500~1000円。
年1でおすすめの健康診断には、体重測定・触診、血液検査、耳ダニ検査で5000~1万円程になります。
まとめ
フェレットの飼育にはメジャーなペットとほぼ同じように飼育できることが分かりました。
鳴き声も大きくない為、比較的飼いやすいペットともいえるでしょう。
フェレットは毎日の歯磨きと飲み水・餌の量、糞の状態をチェック、他にも週に2~3回の毛玉対策、定期的な耳掃除や爪切りで体調を管理できるようにしましょう。