ぺットとしても人気のハリネズミ。
ハリネズミは「(飼育初心者には)飼育が難しい」とされるモグラの仲間です。
飼主さんになる人にとって「ハリネズミ(モグラの仲間)は、人になついてくれるのか」も気になるところ。
ここでは、ハリネズミがなつく方法や期間についてまとめます。
ハリネズミ「人慣れ」
背中に6~7000本の針を持つハリネズミ。
ハリネズミは、名前から「ネズミの仲間」と思われがちですが、前述の通り「モグラに近い生き物」となっています。
性格は「全体的におっとり」していて、人慣れも可能。
慣れることで「手からご飯を食べてくれたり、手の上や膝の上に乗る」ようになりますよ。
ハリネズミはワンちゃんのように「なつく」ことは少ないものの、うさぎのような癒しを与えてくれる小動物です。
ハリネズミがなつく
何を基準に「ハリネズミがなついた」と捉えるかは、人それぞれ。
一般的に「ハリネズミがなついた」と考えられるポイントには、以下のようなものがあります。
・餌の時間になると寄ってくる。手の上に乗る。
・飼主さんの声やニオイを覚えてくれる。
・針を撫でさせてくれる。
ハリネズミとスキンシップをとるときに「フシュフシュ」と鳴いている。
また「身体を丸めている」ようなら、もう少し時間を置いてから関った方が良いでしょう。
ハリネズミと触れ合う期間
ハリネズミは、夜行性の生き物です。
そのため基本的には「飼主さんと生活リズムが合いにくい生き物」と言えるでしょう。
また警戒心が強く・怖がりな性格では、コミュニケーション不足で病気の発見が遅れることも。
それを避けるためにも、飼主さんは「普段から適度にハリネズミと関わって健康的な生活に整えてあげる」必要がありそう。
触れ合っていて気になるところがあるようなら「ハリネズミも診てくれる動物病院」を受診するようにしましょう。
ハリネズミと触れ合う際の注意点
ハリネズミと触れ合うときは、(背中の針が刺さらないように)厚手の手袋を着用しましょう。
でもハリネズミを触っている時に警戒心で「針が立つ」と、思わずを放してしまいそうになることも!
針が刺さると痛いものの「高いところで手を離せば、ハリネズミは大怪我」をしてしまいます。
つまり針が刺さっても我慢…。先にハリネズミを床に置いてから、飼い主さんの傷の手当をするようにしましょう。
ハリネズミと触れ合う時には、大きな物音にも注意した方が良さそうです。
ハリネズミの飼育
ハリネズミは西~東アフリカに生息する生き物なので「日本の気候は厳しい」と言えます。
そのためハリネズミを飼育するときは24~29℃、湿度30~50%程度に保ちましょう。
ハリネズミは、大きな音にもビックリするので「ケージを置く環境」にも配慮。
因みにトイレのしつけは難しいので、飼主さんはこまめに掃除をする必要がありそうです。
ハリネズミは、適温且つストレスが少ない環境が整ってから迎えるようにしましょう。
ハリネズミの針
ハリネズミの針は、飼い主さんを攻撃しようというものではなく「防衛反応として表れるもの」です。
ハリネズミは、小動物ゆえに臆病なところがあります。
だから比較的大きな人に対しても「針を立てて身体を丸く」して身を守るのです。
そのためハリネズミには、飼い主さんは「怖くない存在」だと分かってもらう必要がありそう、
ハリネズミが環境に慣れてきたら、飼い主さんの指先を「ハリネズミの鼻先」にそっと近づけて匂いを覚えてもらうと良いでしょう。
お腹を触っても良いか
ハリネズミを含め、生き物は「お腹を触られることが苦手」とされています。
でもワンちゃんも猫ちゃんも、飼い主さんや気を許した人の前だと安心してお腹を見せますよね。
それと同じで、ハリネズミの場合も「お腹を触らせてくれたら、飼い主さんを信頼している」一種のサインかも。
仲良くなったら、(リラックスしている時に)膝の上を探検させたりしても楽しいですね。
ハリネズミと個体差
ハリネズミは、その子の性格によってもなつき方が異なります。
例えば「初めから人慣れしている子」なら、比較的たくさん関わっても大丈夫だったり。
でも時間を置いて「ゆっくりコミュニケーションをとっても、人馴れしない子」もいるでしょう。
でも飼主さんは、焦らずに1日10分程度のスキンシップで、ハリネズミとの生活を楽しみましょう。
因みに、ハリネズミの種類では「ヨツユビハリネズミの飼育難度は高め」と言われています。
ハリネズミが家にやってきた
ハリネズミが家に来たら、次のステップで「ストレスの少ないスキンシップ」が取れると良いですね。
1.住み家を用意(飼主さんのニオイがついた布などを入れておく)
2.新しい環境に慣れるまで2~3日は触れない(給餌と簡単な掃除だけ行う)
3.静かに優しく声掛け
4.短時間のスキンシップ
ハリネズミの近くでは、大きな音を立てたりするなど、飼い主さんを「怖い」と感じこともあります。
すると「飼い主さんのニオイがついた住み家」も近寄らなくなることがあるので気を付けましょう。
スキンシップをとる方法
ハリネズミとのスキンシップの手順は、以下の通りです。
1.最初は遠くから観察する程度
2.飼主さんの声やニオイ、存在に慣れてきたら(手袋着用の上で)針を撫でてみる
3.優しく声掛けしながら、手に乗せて撫でる
飼主さんのニオイは、石鹸や香水など「毎回違うニオイだと懐きにくい」と言われています。
ハリネズミと「もっと仲良くなりたい」なら、無香料の石鹸などを使うのも良いかもしれません。
ハリネズミを抱っこ!
ハリネズミを抱っこする時に気を付けるポイントは、以下の通りです。
・片手で抱っこすると不安定で危険。
・目の前から抱っこしようとすると、手を噛みつくことがある。
・真上から掴むように抱っこすると怖がってしまう
ハリネズミを抱っこする時は、リラックスしている時に「体の左右から両手ですくい上げる」ように持ち上げてください。
抱っこしたら針を軽く撫でてみたり、(針が立っていないようなら)お腹をさすってあげると良いでしょう。
ハリネズミの方から抱っこ。
飼主さんは、手の平をパーにして「指先のニオイをかがせる」と、ハリネズミの方から手の上に乗ってきてくれるようになることも。
ハリネズミの後ろ足も「(飼主さんの)手の上に乗ったら、もう片方の手で包み込むように抱っこ」してあげましょう。
ハリネズミは感受性が豊かな生き物なので、飼い主さんの「その時の感情」にも注意。
抱っこする時に「飼い主さんがビクビクしている」ようなら「ハリネズミも不安」になってしまいます。
ハリネズミと触れ合うときには、飼い主さんの感情面にも気を付けましょう。
誘導して抱っこする方法
ハリネズミと「なかなかスキンシップがとれない」場合は、餌を使うのもオススメ。
注射器のような形のシリンジに、ミルクを入れて飲ませてリラックス!
落ち着いてきたところでお腹の下に手を入れて、手の平に乗せましょう。
このときも「シリンジに夢中にさせておくこと」が大切!
まとめ
ハリネズミは、普段の観察だけでは「あまり食欲に変化がない」など、健康管理が難しい生き物です。
そのためハリネズミとは「ハムスターやデグー、うさぎなどに近い適度なスキンシップ」で病気も予防!
あとは個体差に合わせて、ゆっくり信頼関係が得られると良いですね。