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まだまだ未知の生き物「オリンギト」の生態:飼育はできるのかまとめ

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2013年8月16日、マスコミを賑わせた新種の哺乳類のオリンギト

オリンギトとは、アライグマ科オリンゴ族の生き物です。

オリンギトの飼育

出典:edition.cnn.com

オリンギトとはどのような生き物なのでしょう。

オリンギトとは

オリンギトとは、スペイン語で「小さなオリンゴ」という意味がある生き物です。

オリンギトの体長は35cm体重は約900gアライグマ科の中で最も小さい生き物です。

オリンゴ族の中でも、両手に乗るほどのオリンギト。

つまり最小のとても小さなオリンゴ族から「オリンギト」という名前になりました。

「オリンギト(olinguito)」は「オリンギート」とも呼ばれています。学名は「Bassaricyon neblina」です。

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オリンギトの種類

アライグマ科には以下のような属性の生き物がいます。

・カコミスル属
・アライグマ属
・ハナグマ属
・ヤマハナグマ属
・キンカジュー属
・オリンゴ属

これらはアメリカ大陸に生息している生き物で、日本では見ることができません。

※一部の種類は動物園で見ることができたり、飼育が可能な子もいます。

オリンゴ族のオリンギト

オリンギトの飼育

出典:upload.wikimedia.org

アランオリンゴ」や「フサオオリンゴ」「Western lowland olingo(日本では名前が付いていません)」の3種がいたオリンゴ属。

それが2013年8月15日に、コロンビアで新種が発見され16日以降に朝日等により公表されました。

新種とはいえ、1960年代にはアメリカの動物園でも展示されていたようです。

およそ100年もの間の誤展示。それが35年ぶりに発見されて、新種に認定!

総体数が少ないとはいえ、絶滅の恐れも無い生き物に今後も目が離せません!

オリンギトの発見!

オリンギトは体格の小ささ生息地の違いで、他のオリンゴ族と異なります。

米イリノイ州シカゴのフスミソニア協会の科学者クリストファー・ヘルゲン氏は、オリンゴ属よりも小さい顔つき(アゴや頭骨、葉の特徴など)の標本を見つけます。

それをスミソニアンの研究チームが10年の歳月をかけて標本の骨格やDNAを分析!

その結果、この標本の生き物は、これまでのオリンゴ属とは異なることが分かりました。

研究チームは「オリンギトが大使となって、エクアドルとコロンビアの高地森林帯に世界が関心を持つようになればうれしい」と話しているようです。

オリンギトの見た目「テディベア」

テディベアに似た丸いお顔大きいお目めが特徴的。

耳は小さく尻尾は短め

オリンゴ属にしては豊かな被毛で「小熊やコアラのような可愛さ」があります。

ある研究者は「猫とテディベアの中間」とも表していますよ。

オリンギトの被毛「オレンジ~茶」

オリンギトはオレンジ色や色のような被毛カラーで、厚めの被毛を持っています。

オリンギトは長いしっぽも特徴的ですよ。

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こうやってみると本当にテディベアのようですよね。

オリンギトの生息地「アンデス山脈」

出典:youtu.be

オリンギトは、コロンビアとエクアドルの山地に生息しています。

そこはアンデス山脈北部の標高1500~2750mのところで、生息数も少ないです。

樹上で生活している時には、少しワイルドな印象になります。

森の中に生息していて、木から木にジャンプするのも得意です。※動画はオリンゴ族のものです。

繁殖については、人と同じで一回に1匹程度しか生みません。

オリンギトの食性「雑食」

オリンギトの果物が大好きな雑食性の生き物です。

基本的にはイチジク等の果物を食べていて、ときには昆虫なども食べます。

また、樹のも大好物です。

そんなオリンギトの糞は小さなブルーベリーのような大きさとなっています。

オリンギトの生活

オリンギトの飼育

出典:storage.canoe.ca

単独行動を好むオリンギトは、夜行性なのでなかなか見られない生き物です。

普段は霧の深い森の中に住んでいます。

フィールド自然史博物館に、長い間展示されていた骨格標本。

「アライグマ科オリンゴ属」の毛皮も、実はオリンギートの毛皮だと判明しました。

オリンギトの現地調査

南米エクアドルなどのアンデス山脈で現地調査を行い、新種と確定!

その後フィールドテスト遺伝子テストを行ったものの、アンデス山脈北部の生き物の調査に難攻!

基本的には、手元の標本などによって調べられました。

オリンギトの確認・命名

オリンギトの飼育

密林の奥深くに入って調べるのではなく、新たな生き物として生息が確認されたオリンギト。

発見までは、3週間程度の南米調査によって、エクアドルとコロンビアの霧深い森にオリンギトを発見!

霧深い森に生息しているのでスペイン語でという意味がある「ネブリナ(neblina)」とも呼ばれています。

スミソニアン協会では、新種認定のときに改めて「オリンギート(Olinguitos)」と命名しました。

オリンギトの生息する場所

熱帯地方標高が高く湿度も高い霧も多い常緑樹林のところに生息しているオリンギト。

そんなオリンギトの生息地の42%は、既に農地や住宅地になっていて生息数も少ないとされています。

まだまだ未知の場所には、多くの新種生物が潜んでいそうです。

オリンギトのレポート

レアな生き物は、毎週日曜日の午後8時放送の日本テレビ系「謎とき冒険バラエティー 世界の果てまでイッテQ」の人気コーナー「珍獣ハンターイモトワールドツアー」でも紹介されました。

初上陸のコロンビアで見たオリンギトに、視聴者も大興奮!

「新種の割に可愛い!」「思っていたよりも長く鋭い爪」にも大興奮!

木から木に飛び移るためとはいえ、その爪は熊の爪の様なカッコよさがありました。

まとめ

見る人によってはアライグマテディベアコアラにも見える可愛らしいオリンギト。

そんなオリンギトは熱帯地方の標高が高く、霧も多いところに生息しているので飼育はおそか、日本で見かけることもできない生き物となっています。

つまり飼育は不可です!

生息数も少ないものの、絶滅するほどではないので、今後はどこかの動物園などで見てみたいですね。

オリンギトは、今後も要チェックのアライグマ族と言えそうです。


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