スコティッシュフォールドがかかりやすい病気はこれだ!長生きさせるコツ
テレビや雑誌の猫特集でひっぱりだこのスコティッシュフォールド。
垂れた耳が愛らしく、まるで生きたぬいぐるみのような猫です。
そんなスコティッシュフォールドがかかりやすい病気とはどのようなものがあるのでしょうか。
スコティッシュフォールドの平均寿命
スコティッシュフォールドの平均寿命は10年~13年です。一般的な猫の平均寿命が15歳~16歳といわれているので、スコティッシュフォールドの寿命は2、3歳短めです。
スコティッシュフォールドは遺伝的にも体が弱く、色々な病気にかかりやすい体質です。
特に折れ耳タイプは先天性の軟骨成形不全が元で骨の病気を患っていたり内臓に疾患を抱えていたりする場合があります。
少しでも長生きしてもらうために室内で体調を管理し、動物病院で遺伝的な病気を検査したり、定期的な健康診断を受診すると良いでしょう。病気の発症を早期発見できれば症状が軽く済むこともあります。
特に遺伝的な病気は生後数ヶ月から1年頃までに発症することが多いので、成長期は小さな変化に気を配る事も大切です。
スコティッシュフォールドがかかりやすい病気
スコティッシュフォールドには他の猫には少ないけどかかりやすい独特な病気もあります。その原因は遺伝であることが多いです。内臓系の疾病と耳関係の疾病がそれにあたります。
内臓の奇形による心筋症や腎不全
スコティッシュフォールドは内臓に遺伝的な疾患を抱えている事が多い品種です。
その中でも内臓の疾患は成長とともに症状が現れる事が多い疾病です。
心筋症には心室が広がり難くなる肥大型心筋症や拘束型心筋症、心室が収縮しにくくなる拡張型心筋症などがあります。
スコティッシュフォールドの場合は、主に遺伝が原因となる肥大型心筋症を発症しやすい傾向があります。
すぐに息切れをしたり、開口呼吸をしたり、乾いた咳が出るような場合は注意が必要です。後肢不全麻痺や食欲不振、最悪は突然死を招きかねない為、異常を感じた場合は早めに動物病院を受診するようにしましょう。
腎不全は多くの猫がかかりやすい内臓疾患です。しかしスコティッシュフォールドの場合は遺伝的に発症する割合が高い傾向にあるので注意が必要です。
水を多く飲む、おしっこの量が多い、痩せてきた、嘔吐の回数が増えたという時には注意が必要です。
腎不全を発症した場合には投薬や、タンパク質と塩分量をコントロールする食事療法を取り入れる事で進行を遅らせます。
どちらも早期発見で症状を軽減させたり、病気の進行を遅らせることができます。
遺伝性骨軟骨異形成症
元々スコティッシュフォールドはアメリカンショートヘアから生まれた垂れ耳の突然変異種の個体を改良した品種です。
耳が折れる原因は成長の過程でうまく軟骨が形成できないといった遺伝子の異常の表れです。
耳の軟骨がうまく育たず固まりになってしまう事で折れ耳になります。
この耳で起こる症状が足がしっぽで起きることもしばしばあります。あのスコティッシュフォールド独特のあぐらをかくような『スコ座り』は軟骨が柔らかいことで可能になります。
また別の考え方では普通の座り方だと骨瘤が出来て関節が痛いという場合に手足を投げ出すようなスコ座りの体勢が楽なのではといった解釈もあります。
もちろん他の生活で運動障害や痛がる状態がなければ特に病気と言えるものではなく、スコティッシュフォールドが座りやすい独特の姿勢だと考えてもいいでしょう。
その他にも、後ろ足二本だけで立つ『スコ立ち』や、仰向けになった寝相の『へそ天』といったスコティッシュフォールド独特でユニークなポーズを見せてくれることもあります。
外耳炎
耳が垂れた猫は耳の湿度が高くなりがちで細菌に感染しやすかったり外耳炎などの病気にかかりやすい傾向があります。獣医さんにアドバイスを受けるなどして正しい方法で日頃の耳のお手入れをしてやりましょう。
スコティッシュフォールドの成長過程に合わせた長生きのコツ
スコティッシュフォールドは丈夫な猫というわけでなくどちらというと身体が弱い種類になります。遺伝的な病気も多いので、きちんと検査しながら育てていくと早く対処できます。特に生後10ヶ月くらいまで重要です。また避妊や去勢手術もおすすめします。
生後8週以降~10ヶ月前後
スコティッシュフォールドの遺伝的な病気を検査しておきましょう。
スコティッシュフォールドは遺伝的に病気にかかりやすいためきちんと育てても体調を崩してしまうこともあります。信頼できる動物病院で定期的な検査を受けるようにしましょう。
遺伝的な病気はこの時期に発症することが多いので特に注意してやりましょう。
生後10ヶ月~1年以降
成長期を過ぎたスコティッシュフォールドはあまり活発に走り回るようなことは少なくそのため必要なカロリー量は減ってきます。運動不足になりやすくカロリーオーバーになると肥満に繋がり呼吸疾患や心臓への負担をかけることもあります。
また肥満になると、四肢への負担も大きくなり、足腰の痛みを訴える事も増えてしまいます。
タンパク質をたっぷり与えながら低カロリーな食事と適度な運動で理想的な体重を維持するようにしましょう。
食事は決まった時間に1日3、4回に分けて与えるようにしましょう。
避妊や去勢手術をする
スコティッシュフォールドを一匹で室内飼いする場合にも、避妊や去勢手術を行いましょう。これは動物の体力を奪う発情期を防ぐ為のものです。
少しでも長生きをしてもらうための処置となります。
スコティッシュフォールドは元々身体が弱い品種ですが、飼い主次第で寿命を延ばす事が可能です。
まとめ
スコティッシュフォールドは人気のある猫ですが、少しデリケートな部分もありますのできちんと健康管理をしてあげられる人が飼うのことをおすすめします。
もし簡単に飼えるとかある程度放置しても元気に育つとか思っている人は飼われるスコティッシュフォールドが不幸になるかもしれないのでやめるべきです。
スコティッシュフォールドを本当に飼いたいかたは、スコティッシュフォールドの特徴や病気のことをちゃんと調べて飼いましょう。