垂れた耳が愛らしいスコティッシュフォールドの魅力を徹底解剖
垂れた耳から醸し出す独特のおっとりした雰囲気やオッサン臭い『スコ座り』後ろ足だけで立つ『スコ立ち』などといわれる独特のポーズが、猫好きの心をとらえて離さないスコティッシュフォールド。
でも実際のスコティッシュフォールドの性格はどんな感じなのでしょう。
スコティッシュフォールドの性格や種類、などなど、スコティッシュフォールドの魅力についてたっぷりとお伝えしたいと思います。
スコティッシュフォールドの代表的な4つの性格
猫の性格は遺伝による先天的なもの環境や体調など後天的なもので決定されると言われています。後天的な性格は飼い主の接し方次第という点も大きいです。
遺伝に関する性格は結構父親の影響も大きいので、ブリーダーさんから購入する際、父親の性格も聞いておくと良いでしょう。
とにかく甘えん坊
優しく人懐っこい性格の子が多く知らない人にもすり寄っていくようなところがあります。垂れた耳を必死に擦り付けてくる姿も可愛らしく、初めて猫を飼うという人にもおすすめの品種です。
メスのオスのどちらの甘えん坊ですが、オスの方が甘えん坊が多いとは言われています。
寂しがりや
留守番の時間が長かったり飼い主に構ってもらえない時間が増えると、ストレスを溜めてしまい体調を崩しやすくなります。
人といるのが何よりも好き。という犬のような性格をしています。
大人しくて穏やかな性格
性格はいたってのんびり屋で穏やかな気性です。怒るという感情はほとんど見せません。鳴き声もとても小さく集合住宅で飼うのもおすすめです。
また猫同士で喧嘩をすることもほぼ無いので、多頭飼いも大丈夫です。家庭的な性格で子供や犬などの同居の動物とも仲良くします。
人や家にすぐに馴染む順応性
人懐っこく人間が大好きです。ヒモを持って追いかけっこをすると楽しそうに遊び運動にもなります。環境の変化にも柔軟に対応してくれます。
スコティッシュフォールドの特徴
ポイントは折れた耳
丸い顔に小さく垂れた耳、スコティッシュフォールドの最大の特徴です。
この耳は遺伝で受け継がれますが全てのスコティッシュフォールドが垂れ耳なわけではなく、折れた耳の持ち主は全体の1/3程度です。
また成長の過程で耳がまっすぐになる子もいます。
また垂れ耳のため、耳の中の湿度が高く外耳炎や感染症になりやすいといった面もあります。
あまり運動はしない、のんびり屋
人と一緒に遊ぶことは大好きですが、バタバタと一匹で走り回るようなことは少ないです。そのためマンションなどでも買いやすい品種です。
被毛の種類
スコティッシュフォールドは基本的には短毛なのですが中には『ロングヘアホールド』と『ハイランドフォールド』といった長毛種類も存在します。
毛の色は、白・黒・レッド・ブルー・クリーム、また、これらと白のコンビ、縞柄のシルバータビー、レッドタビー、まだらのトーティ、キャリコ(三毛猫)とさまざまです。
遺伝性骨形成異常症や内臓疾患を抱える子も多い
スコティッシュフォールドは残念ながらあまり丈夫な品種ではありません。
骨や内臓の疾患を抱えている子も多いのが現状です。そのため早めから信頼のおける動物病院を探し定期的に受診することが大切になります。
スコティッシュフォールドの歴史
子猫は生まれて間がない間は耳が垂れた状態ですが成長するにつれピンと立っていくものです。しかし1961年スコットランドのある農家で生まれた雌猫スージーは成長してもいつまでも耳が垂れたままでした。その2年後成長したスージーは出産しましたが、この中に数字と同じように垂れた耳を持つ子猫がいました。
この垂れた耳のキュートさに、計画的に折れた耳の品種の猫を繁殖しようとする計画がスタートします。
その後スージーの子孫はアメリカへと渡りアメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアと交配され品種改良を繰り返し1994年スコティッシュフォールドという正式名で認可されました。
スコティッシュフォールドと似た品種『アメリカンカール』
スコティッシュフォールドのように耳に特徴を持つ猫の品種としてはアメリカンカールが挙げられます。アメリカンカールはスコティッシュフォールドと反対側に耳が反り返り開いた形に曲がっています。
この猫もアメリカのカリフォルニア州で迷子として発見されたのが始まりです。
その後変わった耳の形から量産が始まりました。性格もスコティッシュフォールドと似て、人見知りをせず、誰にでもすぐになつき愛嬌たっぷりです。
マンチカンとのミックス『スコマンチ』
短い足が特徴のマンチカンと耳の折れたスコティッシュフォールドのミックス猫スコマンチは耳が折れたまま成長することもあります。
短足ですが健康で意外にすばしっこく身体全体で走り回るような姿が愛らしい猫です。
性格も大変穏やかで人懐っこく明るい性格をしています。少し恐がりなところがあるので、大声で叱ったり怖がらせてしまうと、おびえて寄り付かなくなってしまうこともあります。
分別のある子なのであまり強く怒らず優しく教えるようにしつけましょう。
まとめ
いかがでしょうか、スコティッシュフォールドの性格や魅力、歴史について少しはおわかりただきましたでしょうか。
スコティッシュフォールドは、性格的に飼いやすい猫です。遺伝的な病気だけ気を付けてあげれば13歳以上も生きることができます。