近年、珍しいペットを飼う人が増えましたね。セレブのペットとして話題になったミニブタは、一般家庭でも飼育されるようになりました。
ブタといえば、太っている人に「ブタ!」と罵ったり、汚部屋の人に対して「豚小屋」と例えたりと、何かと良いイメージが無い人も多いですよね。しかし、本来の豚は体脂肪14%で綺麗好き!性格は臆病だけれども、慣れると人懐っこく甘えてきます。知れば知るほど愛着がわいてきますね。
きちんとしつけを行えば「おすわり」も覚えてくれます。頭が良いのですね。
ブタの大きさ
ブタはイノシシ科の動物です。主に家畜として飼われています。一般的な豚の大きさは200~300キロです。
一方でペットとして飼われるミニブタの体重は30~50キロのコンパクトなサイズです。しかし、成長すると100キロにもなるミニブタもいます。
思っていたサイズよりも大きく育ったからといって飼えなくなるようなことだけは避けたいですね。
ミニブタとは
ミニブタは本来実験用として小型化されました。大きさは一般的な豚の3~4分の1程度です。
ペットショップでは10万円程で購入できて、牧場経由なら5万円前後で購入することができます。品種はゲッチンゲンやポットベリーが主です。
ペットとして飼育されるミニブタの寿命は10~15年で、より長生きしてもらうためには、食事の管理(与え過ぎない、加工食品は控えめ)から定期的な運動・定期検診が大切です。
カロリーは控えめにして肥満や心臓の病気、関節炎にも気を付けましょう。
運動は、ワンちゃんの散歩のように毎日20分程度の散歩を心がけましょう。散歩の際にはハーネスやリードを付けてくださいね。
餌は、ミニブタ専用フード、野菜(葉物・根菜、イモ類)、穀物をバランスよく与える必要があります。
ペットショップで食べ慣れた餌から与えて、しつけやスキンシップの際にはおやつも与えると良いでしょう。ドッグフード等はカロリーが高いので控えます。
食事は、器に前足を入れて食べるという愛くるしいスタイルです。しかし、比較的柔らかい素材の器だとすぐに壊れてしまうので、ステンレス製で底が浅く丈夫な器を用意してあげましょう。
ミニブタのお部屋
ミニブタには、中型犬~大型犬用のケージを用いましょう。もちろんミニブタのゲージであれば問題はありません。
比較的動き回れるケージの中では、トイレと就寝スペースを分けてあげましょう。トイレは就寝スペースから遠いところに設置します。
豚の体臭はほとんど無いものの、おしっこやうんちの量が多く、こまめに掃除をする必要があります。
この掃除を怠ると飼育スペースや部屋全体が臭くなってしまうので注意が必要です。また不衛生な環境で病気の原因にもなることがあります。掃除はきちんと行いましょう。
去勢前や避妊手術前のミニブタは、体臭がキツくなることがあります。しかし、去勢手術や避妊手術を行えば匂いは落ち着きます。
きちんとトイレやしつけができたら、餌・おやつを与えてたくさん褒めてあげましょう。逆にトイレの外でおしっこをしたら、すぐに片付けて消臭スプレーをかけます。
ペット用の消臭剤で安心・清潔
ミニブタのトイレやケージ、部屋の至る所に染み付いた臭いにはペット用の消臭剤がおすすめです。
内容量は300mlで1,520円の「カンファペット」であれば、香りでごまかさず、臭いの元からで分解、消臭・除菌してくれます。
食品用から作られた安全で強力な消臭剤は「財団法人 日本食品分析センター」でも、その安全性が認められています。
万が一消臭剤の成分がミニブタや他のペットの目や口に入っても安心・安全です。
鼻堀りって何?
動物は穴を掘ることが大好きです。そして豚の場合は、なんと鼻で土を掘ることができます。これを「鼻掘り」といいます。
鼻堀りは一種のストレス発散にもなっているため、やめさせることは不可能です。
外では定期的に土を掘りますし、ゲージの中には鼻掘り用の器を用意して玉砂利をたくさん敷き詰めて、ストレスが溜まるのを防ぎます。
定期健診と予防接種
定期的な検診では、触診はもちろん、血液や糞尿の検査で健康を保ちます。
ミニブタは、「豚丹毒(豚丹毒菌の感染によっておこる人畜共通感染病)」と「日本脳炎」の病気にかかりやすいです。
ミニブタは専門知識の豊富な獣医師の元で定期健診・予防接種を受けて、病気を未然に防ぎましょう。
情報量が少ないミニブタは、同じように見にミニブタを飼っている人に相談・情報収集できると良いですね。
知識の豊富な専門家からも健康維持やしつけについて相談して、安心できる生活を送れるようにします。
最近ではミニブタよりも小さいマイクロブタも人気です!大人でも体長30〜40センチで、体重は18〜30キロ。寿命は18年程度です。
価格は5万円程ですが取り扱いショップが少ないため、配送料で6万円になったり、ブリーダーさんから譲ってもらう必要がありそうです。
またミニブタの購入方法と同じように、牧場であれば3万円程で購入できることもあります。
そしていざ購入して育ててみたら、1年半ほどで160kgまで成長したケースも!「マイクロって聞いてたのに嘘でしょ!?」と疑いたくなりますね(笑)
さらに、大きくなったブタは力がとても強いです。平気で家具に傷を付けれますし、物を破壊してしまう事も。安全性から散歩に行くことを断念する人もいるようです。
元々は250gだったマイクロブタが育ち過ぎたからといって捨てたりしないでね♡。
さいごに
ブタは意外にも人間と共に生活できるペットで、豚の肝臓は人に移植することができることも!奥が深そうですね。
またミニブタやマイクロブタは毛が少ないことからアレルギーになりにくい特徴があるようです。
ノミやダニの問題も少ないので飼いやすくて良いですね。
イヌやネコのようなブラッシングも不要ですが、顔のしわには汚れが溜まりやすそうです。大きくなったブタのかおのしわは、パグ犬のしわの汚れを取るように毎日拭いてあげると良いでしょう。
ミニブタでさえ小さくてかわいいのに、さらに小さなマイクロブタは最強ですね。