ペットは、私たちの生活を「豊かにしてくれる存在」です。
しかし中には自分より小さなペットを虐待してしまう人もいます。
そのような人たちは何を思って虐待するのでしょう。虐待の心理と罪についてもまとめます。
ペット虐待の心理「快楽」
コレばかりは、一般的な常識では考えられないのですが「苦しんでいるものを見ることが好きな人」もいます。
嗜虐的で、ペットが苦しむ姿を見ては「楽しい!」と思うのです。
隠れ犯罪者タイプで「それが悪いこと」だと理解しておきながら、人に知られないように陰で虐待します。
罪悪感は無いので、とてもやっかいなタイプです。
ペット虐待の心理「環境」
例えば、その人の親がペットを虐待する人であった場合、子供も虐待してしまう場合があります。
子供にとって親は「絶対的な存在」であり、社会で生きて生きていく為に必要な知識を教えてもらいます。
そこで命を大切にすることを教えてもらえなければ、親の言いなりで同じように虐待してしまう人もいるでしょう。
ただ罪悪感の感情を学んだ時には後悔する人が多いようです。
ペット虐待の心理「ストレス」
ストレス社会の中で生きていると、どうしてもイライラして人に当たってしまう事があるでしょう。
本来ストレスをぶつける相手では無いのに、その人にぶつけることができないから関係のない人や弱い人、大切な人や生き物にまで当たってしまいます。
本当は「助けて欲しい」「ストレスから解放されたい」だけなのに、無意識に(自分と同じように)周りを苦しめてストレス発散。
自分で(ストレスとなる出来事)を受け止め切れないから「他の人や生き物にぶつけて、自分にされていることを客観的に見つめる」こともあるようです。
ペットにとってはいい迷惑ですが、被害者から加害者の気持ちにならないと分からないこともあるようです。
ペット虐待の心理「復讐心」
自分へのいじめや虐待では、ストレスとほぼ同じように「復讐心」でペットを虐待する人がいます。
本来復習したい相手は別なのに、それができないから無意識に(仮の)復習できる相手を探して虐待してしまいます。
普段は優しい人なのに、ネガティブな出来事をキッカケに心のバランスを崩して虐待してしまうようです。
ペット虐待の心理「説得」
心身のトラウマで動物を虐待してしまう人は、自分が傷つかないように(無意識に)強固なバリケードを張っています。
このとき周りの人が「何かあったの?」と聞いても「何も無いよ」と答える人も多いでしょう。
人に心を開けない人には「何を言っても逆効果」になることも多いです。
ただ大きなストレスが落ち着いた時に、ペットに対しても「罪悪感」が出るのだと思います。
ペット虐待の心理「ゲーム感覚」
小さな子どもが好奇心でイタズラをするように、ペットを虐待する人の中には遊び半分で虐待してしまう人もいます。
バラエティでユーモアのある映画やアニメ、漫画、ゲームでは虐待の場面や死の場面を目にすることが多いでしょう。
ほとんどの人は「世界観を広げる趣味の1つ」でしかありませんが、中にはゲームの延長のような気持ちで虐待してしまう人もいるようです。
ペット虐待の心理「実験的な感覚」
「過激な描写を排除すれば虐待は無くなる」というわけでも無く、見慣れてしまうことで稀に虐待するのも平気になる人が出てきます。
ゲームなどはストレス発散が出来る一方で、人の根底にある冒険・実験的な感覚が刺激されて虐待してしまう人もいるようです。
一緒に遊んでいるうちに度が過ぎてしまい「本当に虐待したらどうなるのか」を知りたいだけという惨い仕打ちをします。
youtuberが「物珍しさ」で視聴回数を稼ぐ人がいるように「知りたい」という欲求が善・悪の判断を脅かすことがあるのですね。
ペット虐待の心理「経験」
私が幼少期の頃には、蛙を鯉のエサにする子供がいて、周りの子と「鯉って蛙を食べるんだ!」と驚いたことがありました。
食物連鎖で魚を食べる分には仕方のないことですが、みだりに生き物の命を奪ってしまったことで、大人になってから嫌な思いが残りました。
物事の判断が付かない子供とはいえ、やってはいけないことを興味本位でやってしまう心理が働く場合もあります。
このときは大人が悪いことだと教える必要があるでしょう。
ペット虐待の心理「精神バランスの崩壊」
ペットを飼育するときは、子供を育てるのと同様に「可愛いだけでは済まない」ことが多いです。
毎日の給餌から掃除、散歩、忙しいときにも構ってあげなければいけないこともあるでしょう。
普段は可愛がられるのに、ペットになると虐待してしまう人はペットを飼う資格がありません。
周りの人は虐待の場面を目にすることで「なんて奴だ」と否定的な気持ちで見てしまいますが、解決の前にはその人の置かれている状況も考える必要がありそうですね
ペット虐待の心理「トラウマ」
ペットを虐待するのと同じ様に心身を虐待されて育った過去がある場合、また身近な家族が暴力にさらされていた経験がある場合も虐待してしまう人がいます。
トラウマを無意識にペットに向けてしまうような時には、一刻も早くカウンセリングを受けましょう。
病気やホルモンの乱れでイライラして虐待してしまう場合は、内科や産婦人科などで身体の調子も整えましょう。
ペット虐待「その他の心理」
●ペット虐待する人の中には「彼女の可愛がっている猫を妬んで虐待してしまう人」もいるようです。
●しつけの延長では、言うことを聞かないから「支配するために暴行する」人もいます。
※しつけでは怒ったり暴力をふるう事は逆効果です。
●あとは自分を引っ掻いたペットを的外れな憎しみから仕返しする人もいるでしょう。
「弱い犬ほどよく吠える」というように、弱い人ほど攻撃性や強さを見せびらかして虐待。自分の凄さを見せつけようとするのですね。
ペット虐待の罪
ペット虐待の罪は以下の通りです。
●愛護動物をみだりに殺したり傷つけた場合:2年以下の懲役または200万円以下の罰金
●愛護動物に対し、みだりにえさや水を与えずに衰弱させるなど虐待を行った場合:100万円以下の罰金
●愛護動物を遺棄した場合:100万円以下の罰金
何があったとしても、自分よりも弱い立場にあるペットを虐待してしまうのは悲しいことです。
まとめ
人は100%良い人というのはほとんど居なくて、実際は「対面する人・生き物」「場面」によっても異なります。
普段は「自分を良い人」だと思っていても、無理をしなければいけない時には心の中に「悪い自分」や「本来の自分」「苦しかった記憶」が潜んでいます。
虐待する人を理解できないのは当たり前ですが、ほとんどの人は「(無意識に)弱いものをいじめる傾向」があると言えます。
その人に寄り添うことは難しくても、ペットの虐待を食い止めるために最寄りの警察や動物愛護センターに通報する勇気を持ちましょう。