吠えない犬として知られているバセンジー。
バセンジーは「ワンワン」とは吠えないものの、「ガウガウ」と声を出して感情を表します。
初めてバセンジーの鳴き声を聞いたときには、びっくりしてしまう人も多いようです。
ここではバセンジーの性格と飼育についてまとめます。
バセンジーは吠えない?
あまり吠えないバセンジーは、現代の音に敏感な社会で「飼いやすい」「理想的な犬」とも言われています。
とはいえ声帯はあるので、全く喋らないわけではありません。
「感情が大きく動いたとき」や「刺激されたとき」に、騒々しい声を出すこともあります。
鳴き声は、喉の奥から出す「フーフフ」といった鼻息のようなか細い声。
かと思えば「赤ちゃんの泣き声」であったり「ゾウさんのような声」を出すこともある、不思議なワンちゃんです。
バセンジー「大きさと見た目」
バセンジーはオス43cm、メス40cm程度の中型犬です。
体長と体高のバランスが良く、骨格は筋肉質でガッチリ!
足はスラっとしたモデル体型となっています。
耳は立ち耳で、目はアーモンド形、瞳の糸は漆黒、額にはしわが目立つのもチャームポイント!
しっぽは、くるんとした巻き尾が特徴のワンちゃんです。
バセンジー「被毛カラー」
出典:www.youtube.com
バセンジーの被毛カラーには、以下のようなものがあります。
・レッド&ホワイト
・ブラック&ホワイト
・ブラック&タン&ホワイト
・タン&ホワイト
・ブラック
・ブリンドル
被毛カラーは「足や胸、しっぽに白が入っている子」だと、比較的高値で取引されることが多いです。
バセンジーの性格
バセンジーは、おとなしい印象が強いワンちゃんですよね。
実際、大きな声で鳴くのは1年に1回程度とも言われています。
性格は、独立心旺盛でお利口さん、好奇心が強くて「大人っぽさ」と「無邪気さ」を兼ね備えた子と言われています。
愛情深い性格では、飼い主さんはもちろん、家族にも甘えてくれるのも嬉しい!
でも、誰にでもフレンドリーというわけでは無く、知らない人には警戒して「家族を守ろうとする」家族思いのワンちゃんです。
バセンジーを購入したい!
まだまだ珍しい犬種「バセンジー」は、ペットショップで購入するよりもブリーダーさんからの購入が一般的。
レアなワンちゃんなので「輸入する人」も多いようですが、このときも「子犬の血統」「遺伝性の疾患はないかどうか」など健康状態の確認は大切。
相場が定まっていないバセンジーの価格は、安いと50,000円~100,000円。
あとは180,000円~250,000円であったり、高いと200,000円~300,000円で取引されることもあります。
これらは血統や年齢、見た目、サラブレッドかどうかによっても異なるようです。
バセンジーの子犬
バセンジーの被毛は、短毛で「比較的お手入れしやすい」とされています。
被毛は、週に数回ブラッシングをしてあげて、あとは月1程度シャンプーをしてあげると良いでしょう。
アフリカのコンゴが原産国のバセンジーは、暑さには強いものの、冬の寒さは苦手。
また「日本でブリーディングされた子」なら、夏の暑さにも気を配ってあげる必要がありそう…。
体調を崩しやすい子犬の頃は、特に「身体を冷やさないよう」にお洋服を着せたりして体調を整えてあげましょう。
バセンジーのしつけ
普段から落ち着いていて、洞察力があり、慎重な性格で人に媚びないところも魅力的なバセンジー。
頭の良いワンちゃんは、しつけも問題なく行えそうです。
小さなお子さんにも「寄り添ってくれるような愛情深さ」があります。
しかし、皆がそうとは限らず「ワンちゃんによっては、活発過ぎて、小さなお子さんとの生活には向かない子もいる」ようです。
また「マイペース過ぎる子」だとしつけやトレーニングが好きでは無く、飼主さんは「地道に教えてあげる必要がありそう」です。
バセンジーの飼い方
バセンジーの被毛は、絹糸状のスムースコートで、毛質はやわらかめ。
短毛でお手入れしやすく、また自分でも毛づくろいしてくれるので体臭が少ないワンちゃんとも言われています。
それでも運動量の多いワンちゃんになるので、散歩後は「汚れたところだけ濡らして絞ったタオルで拭いてあげる」と良さそう。
トイレトレーニングは比較的得意ですが、苦手な場合はしつけ教室で一緒に学ぶと良いでしょう。
バセンジー「運動と散歩」
身体能力の高いワンちゃんの飼育では、運動量は1回1時間以上必要。
散歩なら1日2回以上(30分×2)行い、ドッグランなどでは元気に走らせてあげましょう。
※リードを外すと、遠くまで走って行くので要注意!チェーンは、丈夫なチョークチェーンがオススメ。
体は柔軟でジャンプ力も抜群!
サークルで囲っても、簡単に飛び越えてしまうこともあるので気を付けましょう。
バセンジーの発情期
発情期が「住む場所によって変わる」不思議な特徴を持つバセンジー。
周期は年に1回程度ですが、南半球では夏、北半球では冬という不思議。
住む環境が全く異なる「日本での飼育」では、バセンジーの些細な変化にも気を配る必要がありそうです。
バセンジー「寿命と病気」
出典:www.youtube.com
中型犬のバセンジーの寿命は、平均的な12~16年程度です。
そんなバセンジーがかかりやすい病気には「溶血性貧血」と「ファンコニー症」があります。
・溶血性貧血…ぐったりしている、散歩に行きたがらない、食欲が無い、呼吸困難、白目の黄疸の症状など
・ファンコニー症…腎臓疾患、多飲多尿の症状がでる。栄養が流れる。
他にも目や胃腸の病気、股関節のケガにも要注意です。バセンジーを飼育するときにも、年に1回の定期健診は怠らないようにしましょう。
まとめ
見た感じは、人と一定の距離を置いていて無表情、額のしわが怒っているような印象のバセンジー。
でも飼育してみると、飼主さんに忠実で、見知らぬ人がいると家族に知らせてくれる愛情深さがあります。
ただバセンジーは「他のワンちゃん」や「生き物との生活には向かない」子で、一緒に暮らすと攻撃的な性格が出てくることもあります。
そのためバセンジーを飼育するときには、単体飼育で可愛がってあげると良さそう。
興奮しているときは、おもちゃを与えて落ち着かせてあげましょう。