真っ白なふわふわ被毛とつぶらな瞳が可愛らしいアメリカンエスキモードッグ。
アメリカンエスキモードッグは「エスキー」の愛称でも親しまれています。
出典:ja.wikipedia.org/wiki
エスキーはどのように飼育すると良いのでしょう。
エスキーとは
アメリカンエスキモードッグは、米国の家庭犬として品種改良された犬種です。
「ジャーマン・スピッツ」や白い犬の「キースホンド」「ポメラニアン」同じく白い犬の「ヴォルピーノ・イタリアーノ」「ジャパニーズ・スピッツ」などが交配されています。
名前は19世紀のニューヨーク周辺に住んでいたドイツ移民の犬舎「アメリカンエスキモーケンネル」に由来しています。
エスキーの飼育
サモエドを小さくしたような姿のアメリカンエスキモードッグは、体高がやや長め。
スタンダードなら体高が38~48cm、体重9~18kgほどです。寿命は12~15年程となっています。
価格は15万円程度ですが、種類によっては80万前後にもなる希少な犬種です。
因みにミニチュアなら体高30~38 cm。トイなら体高22.5~30 cm程度となります。日本ではトイが一番人気です。
エスキーの飼育「見た目」
シャープなマズルにピンと張った三角の立ち耳、巻き尾が特徴的なエスキー。
オスの場合は、首周りのボリュームのある「ガードヘア」があります。
小さな頃は常に元気なワンちゃんですが、散歩や運動の時間にたくさん遊んであげると普段も落ち着いて生活してくれますよ。
エスキーの飼育「被毛」
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真っ白なふわふわ被毛で、雪のような美しさがありますエスキーの被毛。
カラーは1種ですが、お顔のパーツが映えるような輝く被毛に大満足!
被毛は比較的短く・密なアンダーコートと長く・厚いオーバーコートでできています。
ダブルコートは、厚くて密な被毛により耐寒性に優れていて防水性も兼ね備えています。
そんなエスキーの耳も耐寒性や防水性がありますよ。
エスキーの飼育「性格」
アメリカンエスキモードッグは活発で従順。
飼い主を喜ばせることも大好きな犬種です。
フレンドリーなので、他の犬や小さなお子さんがいるご家庭でも仲良くしてくれます。
多頭飼いを考えているご家庭にもおすすめの犬種です。
エスキーの飼育「縄張り意識」
強い警戒心と縄張り意識で番犬としても活躍するエスキー。
しかしエスキーは飼い主さんの近くで一緒に過ごしたい犬種なので、急に長時間一人にされるとストレスで体調を崩すこともあります。
留守番は短時間から始めて、お留守番の練習をさせることが大切!
エスキーの飼育は基本的には屋内飼育で、長時間1人にさせないようにできると良いですね。
エスキーの飼育「吠え癖」
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気難しく、神経質なところがあるエスキーの性格。
エスキーは大きい声でよく吠えるので「近所迷惑にならないか」が気になるところ。
でもエスキーは穏やかな性格も持ち合わせているので、しつけさえきちんとできれば大丈夫!
また、小さな頃から多くの人と関わることで社会性が身に付きます。
縄張り意識の強さは、多くの犬好きの人に撫でてもらってエスキーの無駄吠えも控えられるようにしましょう。
エスキーの飼育「飼いやすい」
性格やしつけの面で苦労することがあるエスキーの飼育。
これだけ聞くと「飼育が難しい犬種」のように思いますが、実際は初心者でも比較的しつけがしやすい犬種となっています。
ただエスキーは、生後6ヶ月頃からのしつけが大切!
スピッツ系の犬の性格を受けついているエスキーの飼育では、無駄吠えで困ることがないようしつけ教室に行くのも良いですね。
エスキーの飼育「躾の方法」
一見、難しそうなエスキーのしつけ。
その方法はアイコンタクトから始めて、吠えたら愛犬の目を厳しく見つめるというもの。
吠えなかったらおやつや褒め言葉で良い行動を強化してあげましょう。
アメリカンエスキモードッグは、遊び好きなので芸もよく覚えてくれますよ。
エスキーの飼育「散歩・運動」
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運動量が多く、比較的長めの散歩を好むエスキー。
これを怠ると、やはりスピッツ系の吠え癖が出てきます。そのためエスキーのお散歩はさぼることができません。
動きは俊敏なので交通事故にも要注意!
換毛期や季節の変わり目にはトリミングをしてもらって、散歩や運動後の被毛のお手入れを楽にするのもいいですね。
※カットのし過ぎには気を付けましょう。
エスキーの飼育「運動量」
雪や氷一面の世界でそりを引くこともあるエスキー。
寒さに強い犬種は、雪遊びも大好き!足腰も丈夫で、よく歩くことができます。
トイの子のお散歩の量も比較的多め。
散歩や運動は毎日1時間程度を目安にたくさん遊ばせてあげましょう。
遊び好きなエスキ―は、体格の違う子ともたくさん遊びたい・仲良くしてくれる犬種です。
エスキーの飼育「熱中症」
夏の暑さには弱く、暑い日には空調のきいた室内での飼育する必要があるエスキ―の飼育。
散歩は、早朝や夕方の比較的涼しい時間にして熱中症を予防。
ダブルコートの被毛に関しては、月に1回のシャンプー・リンスでケア。
定期的な肌のケアと被毛のケアで皮膚疾患や毛玉も予防しましょう。
エスキーの飼育「被毛の手入れ」
エスキーは週に1~2回程度のブラッシングとコーミングでお手入れ。
豊かなダブルコートの被毛は抜けやすく、お掃除は大変かもしれません。
そんなエスキーの換毛期には、普段よりも丁寧にお手入れしてあげると良いでしょう。
※ブラッシングのし過ぎにも気を付けてください。
つぶらな目が特徴的なエスキーは涙やけにも要注意!「クレンジングパッド」も揃えておきましょう。
エスキーの飼育「シャンプー・リンス」
定期的なお手入れが大切なエスキーのシャンプー・リンスは、お肌に合ったものを使用。
肌が弱い子には、動物病院で処方してもらえる低刺激シャンプー・リンスを使うと良いでしょう。
うちの愛犬のときは、水で薄めて使用するタイプを処方してもらいました。
ダブルコートは水をはじきやすく・洗いにくいものの、処方してもらったシャンプー・リンスはじゃぶじゃぶかけて洗えるので洗いやすかったです。
エスキーの飼育「ケージ」
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エスキーの飼育には、90×60cm以上のケージ(1万円前後)が良いでしょう。
比較的大きなエスキーの給餌皿は、陶器製など重みのあるもので倒れたり・こぼすことが無いようにします。
お水は給水ボトルタイプの方が安心です。
気になるケア用品には「(ブラッシング用の)ブラシ」「シャンプー・リンス」「(涙やけ用の)クレンジングパッド」を用意しましょう。
エスキーの飼育「かかりやすい病気」
床は足が滑って膝蓋骨脱臼などの病気にもなりやすいエスキー。
床はコルクマットを敷くなどの滑り止め対策が大事です。コルクマットは8畳程度なら1万円で揃えられますよ。
エスキーは活発な犬種ですが、一方で「太りやすい」ところもあります。
食事は「脂っこい」「水分不足」「運動不足」に気を付けてバランスの良い食事に努めましょう。
真っ白な被毛が特徴的なエスキ―の飼育では、被毛のお手入れも怠らないようにしましょう。
まとめ
エスキーがかかりやすい病気には、以下のようなものがあります。
・股関節形成不全
・白内障や進行性網膜萎縮症
・レッグパーセス病など
遺伝疾患や外科手術が必要なレッグパーセス病では辛い決断を強いられることもあります。
水頭症(小型犬に多い病気。頭の泉門という骨が開いている)にも要注意です。※頭に衝撃を与えないように気を付けましょう。
体が丈夫とはいえ、エスキーの飼育ではこれらの病気にも気を付けましょう。