ふわふわ被毛で山の守り神としても親しまれてきたアフリカヤマネ。
アフリカヤマネとはげっ歯類の生き物で、あの「不思議の国のアリス」に登場するネズミのキャラクターのモデルにもなっているようです。
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※いつも眠そうな表情から、このようなキャラクターになりました。
アフリカヤマネとは、どのような生き物なのでしょう。
アフリカヤマネとは
アフリカヤマネとは、サハラ砂漠やアフリカ南部~南アフリカに生息するゲッ歯目 ヤマネ科 アフリカヤマネ属の生き物です。
体長は7~8センチ、体重15~25g。寿命は3~8年程度となっています。
価格は1~1.5万円程度です。
小さな体に魅力的なまるい目、大きくフサフサした尻尾も可愛らしいですよね。
ただ、普段は樹上生活をしているので爪は鋭くワイルドな印象になっています。
アフリカヤマネの飼育
アフリカヤマネはペットとして飼育可能です。
※日本でも見られるニホンヤマネは天然記念物に指定されているので飼育できません。
アフリカヤマネの飼育は難しくありませんが、飼っている人が少ないので情報収集は大変かもしれません。
飼育する前には「アフリカヤマネを診てくれるエキゾチックアニマル対応の動物病院が近くにあるかどうか」も確認しておきましょう。
アフリカヤマネの飼育「性格」
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とても臆病で、人との過度な触れ合いで体調を崩すこともあるアフリカヤマネ。
「可愛くて沢山撫でたい!」「手に乗せて仲良くしたい」気持ちは分かりますが、アフリカヤマネにとっては恐怖でしかありません。
アフリカヤマネは、基本的に観察スタイルで飼育できると良いですね。
ただアフリカヤマネは小さな頃から育ててあげると、手で餌をあげたり、自ら手に乗ってくれることもあるようです。
※個体差があるので、無理だけはさせないでくださいね。
アフリカヤマネの飼育「観察」
触り過ぎることでストレスを溜めるアフリカヤマネ。
家に迎えたときには、家の環境に慣れるまで触ることは控えましょう。
しっぽもフサフサしていて触りたくなりますが、これもNGです。
アフリカヤマネは夜行性なので、基本的には夜に観察出来ると良いでしょう。
アフリカヤマネの飼育「ケージ」
アフリカヤマネはとても小さいので、ケージの網目の大きさには要注意!
ケージは、網目の小さい「ハムスター」や「リス用のケージ」を使用すると良いでしょう。
ケージは、樹上生活を再現できるような高さのあるケージを使用。
ケージには登り木や止まり木、かじり木も用意してあげると良いですね。
巣箱は、寝床や安心して生活できるスペースになります。必ず用意して、ストレスを溜めない環境作りに努めましょう。
アフリカヤマネの飼育「レイアウト」
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たくさん走り回れるスペースを確保する必要があるアフリカヤマネの飼育環境。
ケージにはハムスター用の「回し車」を置いて、運動不足も解消!
跳躍力にも優れているので、小枝などで樹のレイアウトを工夫してあげると良いですね。
※照明器具に関しては、夜行性なので不要です。
アフリカヤマネの飼育「必要なもの」
夜行性なので基本的にはハムスターの飼育と同じような飼育セットを用意。
床材は、砂だと飲み込んでしまうことがあるため牧草やウッドチップ(ひのきチップなど)がおすすめです。
吸水ボトルの水は、毎日新しいカルキ抜きのお水に換えて衛生面も整えましょう。
※カルキ抜きの水:水を汲んで1日置いた水のことです。
ボトルに付く水垢も毎日洗い流しましょう。
アフリカヤマネの飼育「温度管理」
気温が15℃以下になると冬眠準備を始め、5℃以下になると冬眠状態になるアフリカヤマネ。
体が丈夫なアフリカヤマネは「普通に飼育できればOK」の飼育がしやすい生き物です。
しかし、慣れない飼い主さんが冬眠させようとすると失敗することがあるので、温度管理は徹底するようにしてくださいね。
アフリカヤマネの適温は20~25℃前後で、寒い日や冬の時期にはペットヒーターも用意すると良いでしょう。
夏は直射日光の当たらない・風通しのいい場所に置いたり、クーラーで温度調節して熱中症も予防しましょう。暑い日には凍らせたペットボトルにを置いてあげるのも良いですね。
アフリカヤマネの飼育「餌」
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アフリカヤマネは雑食性の生き物なので、ハムスター用のフードを与えます。
コオロギやミルワーム等のタンパク質も適度に与えましょう。
できれば生き餌の方が栄養価は高いです。
昆虫は足を取り除いてから食べさせなければならないので、飼い主さんは食事で大変な思いをしそうですね。
小さなアフリカヤマネには、やわらかい果物や潰したミルワームなどを与えると良いでしょう。
アフリカヤマネの飼育「好物」
穀類や木の実、芽や種子、ベリー、野菜も大好きなアフリカヤマネ。
おやつにはリンゴ等の果物を与えてもいいですね。
夜行性なので、手で餌を与えるのも夜だと良いかもしれません。
日中はお休みタイムなので、フードは餌皿に置いてあげてくださいね。
アフリカヤマネの飼育「家に迎えたら…」
家に迎えたら、最初は餌やりと簡単な掃除だけ。
あとはケージの外から優しく話しかけて、環境に慣れてもらいましょう。
ある程度(家の)環境に慣れてきたら、毎日のお掃除で飼い主さんがいる環境にも慣れてもらいます。
飼い主さんにも慣れたら、手から餌を与えて仲良くなるのも良いですね。
アフリカヤマネの飼育「繁殖の注意」
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オス・メスペアで飼育すると、すぐに繁殖してしまうアフリカヤマネ。
繁殖を望まないときには、離して飼育しておいた方が良いでしょう。
アフリカヤマネは、小さなベビーが産まれて大きくなったらベビー用のケージを用意。
繁殖が容易なアフリカヤマネは、繁殖し過ぎて飼えなくなることだけは避けられるようにしましょう。
まとめ
ハムスターやリスのような可愛さがあるアフリカヤマネ。
性格は温厚ですが、臆病で人に懐きにくい点だけ要注意。
臆病な性格のアフリカヤマネは、元気なお子さんがいる環境では向かない生き物でしょう。
飼い主さんは、穏やかな性格で声も大きくなく、ゆっくり時間をかけて育てられる人だと良いですね。