「キジ目 キジ科 ウズラ属」の鳥のウズラ。
ウズラは、古くから可愛らしい鳴き声を楽しむための愛玩鳥として親しまれてきました。
ずんぐりとした体形に、まだら模様に見える被毛が特徴的。
ここでは、ペットのウズラと飼育についていまとめます。
ウズラとは
スーパーで食品として見かけることの方が多いウズラ(の卵)。
ウズラの卵は、鶏の卵よりも小さく、黒い斑点があるのも特徴的。
一方、成長した野生のウズラは(日本だと)北海道や東北地方で繁殖~孵化・子育て。
そして秋が近くなると、関東や四国や九州などの南の方で冬を越します。
渡り鳥のウズラは、長距離飛行も得意です。
ウズラ「大きさと寿命」
ウズラは体長20cmほどの小柄な鳥です。
寿命は7~8年ほどといわれています。※メスの場合は2年に満たないことが多いです。
大きめの胴体に淡褐色の羽毛、まだら模様が特徴的。
体のバランスは「小さなお顔に対して体格の良い体」で安定性も抜群!
お顔はつぶらな茶色の瞳をしていて、くちばしから目元を通って背中の方まで伸びるラインも魅力的な鳥です。
ウズラの鳴き声
出典:www.youtube.com
ウズラは「ピューピュー」と笛の様な鳴き方をします。
あとはひよこのように「ピヨピヨ」と鳴いたり、「クルル」と鳴くなどして感情を表すのです。
因みに前者は「機嫌が良い」ときで、後者は「警戒している時によく鳴く声」です。
あとはご飯になると「ピピッ」と鳴いて催促したり…。
他にも警告や威嚇の鳴き声、繁殖・産卵の時の鳴き方にも注目です。
ウズラの飼い方
ウズラは、オスとメスのペアで飼育すると、オスがメスを攻撃することがあります。
そのため「オスなら1羽(単体飼育)」「メスなら1羽か、メス同士の複数飼育」が良いでしょう。
※オス同士だと争いが起きるのでNG。
ただし繁殖が目的の場合は「(飼育に慣れている人のみ)ペアで飼育しても良い」と思います。
ウズラは、雛にかえってすぐに飼主さんを見ると「刷り込みで親だと思い込む」こともあるようです。
ウズラの性格
ウズラの性格の特徴には、以下のようなものがあります。
・臆病
・警戒心が強い
ウズラは、基本的に臆病な性格の鳥で警戒心も強め。
でも幼ない頃から触れ合っている場合は、飼主さんを親だと思って追いかけてきたり。
あとは普段からコミュニケーションをとって仲良しに。
ただし換毛期には神経質になることがあるので、そっとしておくことも大切。
この時期は攻撃的になるので「1~2週間は、1人(1羽)にしてあげる」と良いでしょう。
ウズラの飼育環境
ウズラの飼育環境は、自然界にある色を入れて落ち着いた環境を作ってあげましょう。
因みに、自然界に無い色とは蛍光色のような色で、このような色は(ウズラの)警戒心を強めることになります。
また音は「車の音や洗濯の音、食器を洗う音などの生活音」も苦手。
これらの音を聞くと、怖がって警戒の鳴き声をあげることがあります。
そのためウズラの飼育環境は、出来るだけ自然界に近い環境にして生活音にも配慮。そしてストレスフリーな生活を送れるように整えてあげましょう。
ウズラの飼育「必要なもの」
ウズラを飼育するためには、以下のようなものが必要です。
・広めのケージ(縦長が良い)
・床材(相性の良いもの)
・エサ入れ、水入れ
・砂浴びの容器
・止まり木(カンムリウズラ)やステージ
・焼き砂(底に敷いておく。また砂遊びの容器に入れる。)
・(寒い日用の)ヒーター
ウズラはビックリすると「垂直に飛び上がる傾向がある」ので、「ケージは高さがあるもの」が良いですね。
あとは頭をぶつけて怪我をしないように、天井には「柔らかい布」や「プチプチ」を用意。
床には、掃除をしやすいように「ペットシートを敷いておく」のもおすすめです。
ウズラの餌(フード)
ウズラを餌(フード)には、以下のようなものが必要です。
・チャボやキジ用のフード(または砕いたハト用フード)
・ボレー粉(牡蠣の殻を砕いたような餌)
・野菜や果物
・エサ用昆虫(ミルワームなどの生餌)
ボレー粉は、白い餌で必要な栄養分を接種するために必要。※与え方は、商品のパッケージ裏を参照。
牡蠣の殻には、カルシウムやミネラル、ヨウ素がたっぷり。
一方、鳥のフードだけだと「シード(種)の栄養しか撮れずカルシウム不足」になってしまうので気を付けましょう。
ウズラ「フードの与え方」
ウズラのフードは、1日1~2回で「多めに入れておく」と安心(散らかすから)。
フードの種類は「ショップなどで与えていたもの」を与えて、必要なら新しいフードに切り替え。
切り替えの際は「新しいフードの分量を少しずつ増やして切り替える」ようにしましょう。
副食として必要な栄養
前述の通り、ウズラのフードは「副食も与えないと栄養が偏る」ので副食も大切!
野菜や果物からはビタミン・ミネラルを補給!
野菜の種類は、小松菜やチンゲン菜。果物ならリンゴなどが良いでしょう。
夏場は、野菜や果物も腐りやすくなるので「残ったもの」は早めに取り除くようにします。
あとエサ用昆虫は、動物性たんぱく質の補給のために必要です。※生餌の方が栄養豊富。ミルワームはウズラが怪我をしないように、頭をつぶしてから与えるようにしましょう。
ウズラがかかりやすい病気
ウズラを含む鳥は、カルシウムが不足すると筋肉や骨の病気にかかりやすくなります。
例えば骨が石灰化する「クル病骨」を患ってしまうこともあるのです。
またウズラの両親が栄養不足だと、雛にも遺伝しやすくなります。
ウズラが健康的な生活を送るためにも、食事の際は「ボレー粉」や「他の副食」もきちんと与えてくださいね。
まとめ
※画像はステージ(または止まり木)
見ているだけでも癒されるのに、鳴き声も可愛らしく、飼っていて元気をくれるウズラ。
そんなウズラの性格は活発で、いつも元気いっぱい!
でも元気が良すぎて、朝から大きな声で鳴くと近所迷惑になることも…。
そのためウズラは、マンションなどの集合住宅での飼育には不向きな鳥とも言えます。
ウズラの飼育は「自然が多い環境」で飼育できればGOOD!あとは「栄養満点の食事」と「清潔・静かな部屋」を用意して、ウズラとの触れ合いを楽しんでくださいね。