スズメバチの襲撃にも負けないハチクマ。
ハチクマとは、タカ目タカ科ハチクマ属の猛禽類(もうきんるい)の鳥です。
出展:ja.m.wikipedia.org
※ハチクマは、タカ科でもワシの一種。
ここでは、ペットとしてのハチクマとハチクマの鳴き声についてまとめます。
ハチクマの特徴
ハチクマとは、全長57~61cm・翼を広げたときの大きさ120~130㎝の黒〜茶色の鳥です。
ハチクマの名前は「(くまと同じで)ハチを襲う」から、また「(同じ猛禽類の)クマタカに似ていること」に由来しています。
スズメバチの攻撃も、大きな翼と厚くて密生している硬い羽毛などで回避!!
猛禽類の中でも、怖いものナシの渡り鳥です。
ハチクマの鳴き声
ハチクマの鳴き声は、高い声で「ピュウゥゥゥッ」と可愛らしく鳴くもの。
大空を飛んでいるいると、遠くまで響く声!
でもハチクマは、普段鳴くことが少ない種類。
ハチクマの鳴き声を聞けるのはレアかも??
動画サイトYouTubeでは、レアなハチクマの鳴き声も楽しむことができますよ。
ハチクマの生息
ハチクマはユーラシア大陸東部の中でも温帯〜亜寒帯に広く分布する鳥です。
渡り鳥のハチクマは、初夏に日本に渡来。
日本では、北海道から九州にかけて繁殖が確認されています。
とはいえ、人前に姿を表さないハチクマを見かけることは少なそうです。
NHKの「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」では、レアなハチクマの映像も赤外線カメラでバッチリ!
ハチクマとクマタカ
ハチクマとクマタカの違いには、どのようなものがあるのでしょう。
分かりやすい見た目の違いには、翼の大きさ(幅の広さ)があります。
翼の大きさは、クマタカの方が大きめ!
翼の後縁が丸いとクマタカ。
飛んでいるときに、くちばしがシャープだとハチクマと判断できます。
ハチクマはどこにいる?
普段ハチクマは、単独またはつがいで行動する鳥です。
ハチクマは丘陵地〜山地の樹林に生息しています。
産卵の時期になると、樹上で松葉をお椀状にして巣を作って繁殖。
ハチクマは空高く急上昇してから翼を垂直にしてパタパタする求愛ディスプレイも見ものです!
ペットとしてのハチクマ
ハチクマは現在、準絶滅危惧種に指定されている鳥です。
お住まいの地域によっては絶滅危惧種にも指定されていますよ。
渡り鳥のため、基本的は同じ場所で飼育し続けることは不可能。
餌も危険な蜂など、手に入れにくいものばかり。
そのためハチクマは「ペットとして飼育することは難しい鳥」と言えるでしょう。
ハチクマの食性
ハチクマの主食は、主にスズメバチの幼虫やさなぎなどになります。
ハチクマは大きな足で、地面の中の巣からも餌をゲット!
地中に巣を作るクロスズメバチやオオスズメバチもパクリ!因みに、ハチ類が少ない秋〜冬は昆虫類や小鳥、ヘビ、カエル等を捕食します。
一方、ハチドリのヒナはハチの巣を食べて栄養をゲット!
何らかの理由で、ハチクマを飼育できたとしても餌を確保するのは難しそうですよね。
ハチクマは飼えるのか
ハチクマなどの絶滅危惧種を飼える人というのは、以下のような人です。
・専門的知識がある人
・環境を整えることができる人
・法律で許可された研究機関や繁殖が目的の機関
そのため単に知識がある一般の人は、ハチクマを飼育できません。
危険性もあるハチクマは、バードウォッチングや動画、動物園で楽しむ程度が丁度良いですね。
クマタカもおすすめ
出展:ja.m.wikipedia.org
※画像は、クマタカ
前述の通り、ハチクマは飼育が難しい生き物です。
一方、ハチクマと姿が似ているクマタカは、モモジロクマタカの雛だと120万円で購入することができます。
でもきちんと飼育できる人の方が少ないので、短命になることがほとんど。
クマタカの寿命は30〜40年となっていますが、飼育に慣れている人なら70年ほど長生きさせることも可能です。
クマタカを輸入
ハチクマと同様、クマタカも大好きで、知識も豊富にあるという人は輸入という手段もあります。
ただし輸入となると、クマタカの健康状態も気になるところ。
クマタカは「海外のどのブリーダーさんから輸入するのか」「輸入の流れ」も確認してから購入。
また、仮に購入できても、お住まいの都道府県で許可を貰えなければ飼育はできません。
ハチクマと同様、危険性のあるクマタカを購入する際は、お住まいの地域で「購入しても良いか」許可をもらってから購入するようにしましょう。
クマタカのニオイ
ハチクマもクマタカも、昼行性の生き物です。
つまり生活リズムは、人間とさほど変わりません。
飼育する上で気になるニオイの問題では、クマタカは体臭は強くないものの、食べ残しがあると異臭がすることがあります。
異臭が気になるときは、犬や猫ちゃん用にも使用できるカンファペットで消臭するのもいかがでしょうか。
クマタカが病気になったときは
クマタカの生態で気になることがあるときは、獣医師に相談!
クマタカの飼育の前には、近所にクマタカを診てくれる動物病院があるかも確認しておきましょう。
「最近、クマタカの様子がおかしい」「体調が悪そう」「怪我や病気の可能性がある」ときには、早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。
クマタカの健康チェック
※画像は、クマタカ
クマタカを飼育できた場合は、毎日の健康チェックも怠らないようにしましょう。
健康チェックのポイントの例は、以下の通りです。
・元気かあるか
・エサの食べる量はどのくらいか
・動きや鳴き声に変わりはないか
・排泄物は問題ないか(下痢などしていないか)
・目やクチバシ、翼、爪などの状態も問題ないか
常日頃からクマタカの様子を観察して、クマタカの健康的な生活をサポートしましょう。
まとめ
準絶滅危惧種に指定されているハチクマは、鳴き声もレア!
なにより人の天敵とも言えるスズメバチを食べてくれるのも嬉しい‥。
とはいえ、一般の人がハチクマを飼育するのは不可能。
ハチクマは、動物園で保護されている子を見に行くなどして、ハチクマ愛を爆発させるのが一番!
ハチクマと同様、見た目がカッコいいハチクマを飼育するときも、値段や飼育場所、飼育方法など確認した上で購入するようにしましょう。